失敗しない「お手頃価格4Kテレビ」家電ライターお墨付きはこれ!

オリンピックを来年に控え、鮮明な映像で世紀の瞬間を観たいというニーズも高まっています。「4Kテレビは高いんでしょ?」と買い替えに二の足を踏んでいる人も多いかと思いますが、4Kも値ごろ感が出てきました。機能的にも十分な機種を家電ライターにリサーチ!

アイリスオーヤマ『LUCA』LT-55A620 55インチ(写真提供)

「ここ数年で多くのメーカーがどんどん4Kテレビを製品化していて、1年前に比べると価格が全体的にリーズナブルになっています。増税があるとしたら、今が買い時と言ってもいいでしょう」(家電ライター コヤマタカヒロさん・以下同)。まずは、コヤマさんが指摘している購入するときの注意事項、
値段だけで決めずに信頼できるメーカーの製品を選ぶこと
Wi-Fi内蔵で動画配信サービスに対応しているモデルか
③BS/CS4K放送用チューナーが内蔵されていたらなおよし
この三つを踏まえて、選んでもらったがこの3台です。

目次

アイリスオーヤマ』
LUCA LT-55A620 55インチ

美しい画面とシンプルな操作、
充実の録画機能でテレビ番組中心に観る人に◎

[液晶テレビ] 画面サイズ:55インチ サイズ:約H787×W 1242×D295㎜(スタンドなし) 重さ:約13.8㎏(スタンドなし) HDR:対応、搭載チューナー:地上デジタル×2、BC・110度CSデジタル×2 HDD録画機能:留守録対応、番組表から録画予約可能、最大録画番組数3000(160G以上、最大4TBまでの外付けHDD対応)、日時指定予約機能、放送時間連動機能、レジューム再生、追っかけ再生、頭出し再生ほか可能。

18年秋からテレビに参入したアイリスオーヤマは、リーズナブルな価格と高性能で人気を集めています。「これは、55インチの大画面でありながら、私が知る限り多くの販売店で10万円を切っているモデルです。実際にこの『LUCA』シリーズで番組や動画を観ると、パキッとした色彩を感じられるはず。これは、コントラストに優れているVAパネルを採用しいるおかげで、光はもちろん、黒の表現も美しいですよ」。また、HDD(別売り)は2台同時につなぐことが可能。「手軽に、そしてより多くのテレビ番組を録画保存できるので、たくさんのテレビドラマを撮りだめて全部観たいという人にはいいモデルですよ」

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LGエレクトロニクス』
49SK8500PJA  49インチ

ナノレベルで表現される超細密な色調と
ドルビーアトモス対応のスピーカー搭載で
しっかり作品に没入できます!

[液晶テレビ]  画面サイズ:49インチ サイズ:約H707×W 1096×D248㎜(スタンド含む) 重さ:約15.5kg(スタンド含む) HDR:対応、搭載チューナー:地上デジタル×2、BS・110度CSデジタル×2 録画機能:外付けHDD、裏番組録画

「4Kテレビの映像の美しさの決め手となるのは、ディスプレイと画像エンジン。これは『α7 Intelligent Processor』という画像エンジンを搭載しているのでとにかく映像が美しい!」。パネル製造の世界的グループLGの4Kテレビは、1nmという極小粒子を超精密に敷きつめたLG独創の「TruNano® Display」が使われ、見たままの色合いをナノレベルで表現し、ビビッドな色再現が美しい画面。「端子の種類も豊富で、ゲーム、テレビ番組の予約や録画などが簡単にできます。特徴的なのは、Wi-Fiと音声検索に対応していること。ネットと接続し、NETFILIX、prime video、YouTubeなどの動画配信サービスから、音声検索で簡単に観たい作品を見つけられます」。またこのテレビはサウンドが素晴らしいこともセールスポイントのひとつ。「映画館で採用されている音響システム『Dolby Atmos®』を採用しているので、音が降り注いでくるような臨場感を体感できます」。美しい映像と音の共鳴で没入するような体験ができるはず。「この価格帯で表現力と性能を両立していコスパのいい4Kテレビは他にないと思いますよ」

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東芝』
レグザ43M520X  43インチ

評価の高い画像エンジンを搭載した
かなりの高コスパモデル。

自然でリアルな色合いをぜひ体験して!

[液晶テレビ] 画面サイズ:43インチ サイズ:約H575×W 967×D182 ㎜(スタンドなし) 重さ:約12.8㎏(スタンドなし) HDR:対応 搭載チューナー:BS/CS 4K(1基)、地上、BS、CSデジタル(3基)  録画・再生機能:おまかせ録画番組表、USBハードディスク録画、簡単連ドラ予約などが可能。

映像の専門家からも高い評価を得ている画像エンジン、「レグザエンジン Evolution」が搭載されている、高コスパの狙い目モデル。「レグザの画像エンジンは、肌を美しく表現することなどで知られています。例えば、明るいシーンにおいて、頬などの顔のハイライト部分の色の飽和を抑え、立体感と質感にあふれたリアルな肌を再現してくれます。また色の表現も豊かで、映像を電波に乗せて送信する際に失われる“本来の色”を復元し、自然な“見たままの色”を再現します」。さらに物体の色の限界である“最明色”を考慮し、自然で豊かな色再現を実現。「色域の広さとバックライトの輝度レンジによる相乗効果で、色の表現範囲が幅広く美しくダイナミックな映像が楽しめます」。Wi-Fi機能付きなので動画配信サービスにも対応し、好きなコンテンツを大画面で楽しめるのも魅力。レグザの新モデル『43M530X』は、2019年6月下旬に発売予定。ここで紹介しているモデルとの差は、内蔵4Kチューナーが二つに増えたこと。それにより4K放送の裏録も可能になりました。

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「実は、4Kテレビもピンからキリまであります。購入時に必ずチェックすべきは、2018年12月にスタートしたBS/CS4K放送用チューナーを内蔵しているかどうか。また『NETFILIX』などネット動画配信サービスのヘビーユーザーは、Wi-Fi内蔵で動画配信サービスに対応しているモデルを選ぶことで快適に使えるはず」。そしてテレビの配線などに詳しい人は、接続端子が豊富であるほど購入後の使い勝手がよくなるんだとか。「今回紹介した4Kテレビは、USB、HDMI、LAN、コンポジット端子とつなげることができるので、他のプレーヤーやゲーム機との接続も簡単。幅広い楽しみ方ができると思います」。気になるのは、安いモデルと高いモデルでは映像の美しさに差が出るかという点。「もちろん2台並べて同時に比較すれば美しさに差は出ますよ。ただ、普通に家庭で視聴する場合、10万円程度のモデルで、十分に映像美を堪能できます。今後増加が期待されるHDR(High Dynamic Range/ハイダイナミックレンジ)映像にも対応しているものを選びました」

〈おまけ〉コヤマさんが伝授!
4Kテレビをさらに美しく楽しむコツ

「液晶テレビを家で見るには、部屋を暗くすることです。色や明るさの濃淡がなめらかになるので、白飛びしなくなり特に黒の表現力が高まります」。テレビは画面を光らせているのが基本。それでいて闇を表現する黒を美しく見せるのには矛盾があります。「ディスプレイの進化は各社メーカーの映像エンジンの腕の見せ所でもあります。まず設置したら、画質モードを変えてみることをおすすめします。『鮮やか』とか『ダイナミック』になっていたら、『標準』や『映画モード』などにして、明るさを落とすと落ち着いた色合いで見られるようになりますよ。レースカーテン1枚でも全然変わるので、やってみてください」

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続々とリーズナブルなモデルが登場している4Kテレビ。テレビ番組、ドラマ、動画配信、ゲーム……自身がどんな映像を楽しみたいかを考えながらテレビ選びを選ぶと必要な条件が見えてきます。テレビでの映像が美しくダイナミックになると、家族や仲間たちとスポーツや映画鑑賞などを楽しむ機会が増え、いっそう家の中が盛り上がるはずですよ!

監修

パソコンからAV機器、白物家電を専門分野として執筆活動を展開するフリーライター。寄稿先はモノ雑誌やニュースサイト、メーカーのWEBサイト、オウンドメディアなど多岐にわたる。得意ジャンルは調理家電や掃除機などで、趣味も料理。米・食味鑑定士の資格も所有しており、毎年発売される主要炊飯器はほとんどを試している。AllAboutの家電/パソコン周辺機器ガイドを務める他、メーカーの製品開発アドバイザーやPRコンサルティングなども行う。プライベートでは3人娘の父。

デジタル&家電ライター コヤマタカヒロ