目次
市販されているのは主に2種類。
自分の目的や使い方で選びましょう
今回、「ソーラーチャージャー」で商品を探すと、2種類が見つかることに気がつきました。
- 折りたたみソーラーパネルタイプ~折りたたむとB4サイズくらいの面積になるソーラーパネルが3、4枚つながっているタイプ。広げるとかなりの面積なので発電能力は高いものの、それなりにかさばります。直接スマホやPCなどを充電できますが、蓄電機能は付属していないので、昼間に電気をためて夜使用するなどには不向き。蓄電するためには別途モバイルバッテリーなどが必要になります。
- モバイルバッテリー+ソーラーパネル~スマホより少し大きいくらいのモバイルバッテリーに小さなソーラーパネルを組み合わせたタイプ。コンパクトで持ち運びやすいですが、発電能力はそれほど高くなく、ソーラー発電でバッテリーをフル充電するのはかなり時間がかかるようです。普段は通常の電源からバッテリーをチャージし、ソーラーチャージャーは緊急避難的な使用法がいいようです。
発電能力は高いが蓄電できないものと、蓄電可能だけどソーラー発電能力が低いもの、この2点が「ソーラーチャージャー」の目下の主流。台風15号での千葉県の被害のように停電が長く続くような場合は、高い発電能力の折りたたみ式を持っているとよさそうですが、電気が確保されている避難所ではモバイルバッテリータイプが便利でしょう。蓄電のことなどを考えると、両方あると安心ですが、まずはどんな状況を想定して準備するのかを考えて選んでみてはいかがでしょうか?
「モバイルバッテリー+ソーラー」
ソーラー発電能力は高くないけれど
蓄電できる点は大きな魅力
◆ADDTOP◆
実際に購入したのがこれ。
天気が良ければそこそこ蓄電できそう
私が購入したのは、コンパクトなモバイルバッテリーとの組み合わせ型。これなら邪魔にならないし、普段からスマホの充電などに使いつつ災害時にも役立ちそう。バッテリーは20000mAhの大容量で、宣伝だと、iPhone8を9回以上充電できるそうです。実際に充電してみると、5分で1%くらいずつスマホの充電量が増えていきます。小さいけれど、広げると4枚のソーラーパネルが現れます。朝、出勤前に窓際に置いておくと、天気のいい日はしっかりバッテリーに蓄電されていますが、雨降りの日は、チャージ量にほとんど変化が見られませんでした。ちなみに部屋の照明でも発電マークが点滅しますが、発電量は微量なようで、バッテリーの目盛りに変化は見られません。LEDライトも付属しているので、停電時にはこれも役立ちそうです。折りたたみ時のサイズは、 15.5× 8.5×3.5 ㎝。重量は538gで手に持つとずっしりと重たさを感じます。オレンジ色が効いていて見た目もカッコいいし、心配していたよりもソーラー発電能力もありそうなのでなかなか気に入っています。災害時も、緊急のスマホ通話一回分くらいなら、難なくできそうですが、このソーラー発電量で多くをまかなうのは期待しないほうがいいかも。
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◆ASHINE◆
ワイヤレス充電対応で避難時に
ケーブルを忘れてもスマホの充電が可能
モバイルバッテリーは20000mAhの大容量。これは、iPhone7を約5回フル充電できるパワーとの説明が。この機種の最大の特徴は、ワイヤレス充電が可能なこと。スマホをケーブルで接続しなくても充電できる機能は、災害時にはかなり重宝するのかもしれません。背面にはLEDライトも搭載されています。サイズはW8.8×D3.6×H16.2㎝。重量が約610gとちょっと重めが気になりますが、サイズ的には持ち運びもOKですね。こちらも2つのUSB出力ポート搭載。
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◆AUKFA◆
ソーラーパネルは取り外して
バッテリーメインで使うことも可能
25000mAhの超高容量で急速充電。説明では、 iPhoneは最大8回、 iPadは最大3回の充電が可能。過充電防止など保護機能もしっかりしていて、フル充電後自動的に停止します。 USB出力ポートは二つ(5V 3A)。こちらもLEDライト付き。折りたたむと15.5×8.2×2.2㎝と手帳サイズになるので携帯移動は楽ちん。ソーラーパネルは4枚。リュックの背中にぶら下げて歩きながらソーラー発電できるようにフックの穴があり、付属のカラビナを連結するようになっています。ちなみにソーラーパネルの転換率が24.5%とかなり効率よく発電できそう。この商品が面白いのは、ソーラーパネルのうち3枚は取り外しが可能なこと。モバイルバッテリーの機能だけを優先するならさらに軽量化が可能です。
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「折りたたみ式ソーラーパネル」
広げて使って高い発電能力を発揮
◆Anker◆
おなじみAnkerが作るソーラーパネルは
見た目もけっこうカッコいい!
2個のUSBポートを備え、各ポート最大2.4Aの高出力。折りたたみ時は28×16㎝(展開は67×28㎝)と、かなりコンパクトなのが魅力です。ちなみに、角に穴が空いてますが、これはリュックや木、テントへの取り付けやすさを考えてのものだとか。約420gと軽量で、折りたたんでも厚みは2.8㎝。収納場所には困らなさそうです。充電時のショート防止機能とサージ保護機能を備え、安全性もしっかり。発電効率は21.5%-23.5%。
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DOKIO
天気が良ければ車のバッテリーも
充電できるという高出力が凄い!
折りたためば厚さが1.5㎝、重量は2.1kgの超軽量が売りのフレキシブルソーラーパネルですが、折りたたんで54×57 ㎝、開くと108×57 ㎝とかなり大きい。レジャーで車移動ならいいけれど、災害時の持ち歩きはちょっと不便。ただ、車のバッテリーも充電できる高出力なので、家で使うのは心強そうです。防水性に優れているので、キャンピングカーやクルーザー、テントなどさまざまな用途に使用できるようです。2カ所あるUSBポートは、デバイスを自動で検知し、そのデバイスに最適なスピードで充電するそう。もちろんデバイスの過充電と過負荷の防止機能付き。最大出力は80W。レビューでは、実際にバッテリーの充電に使ったという方もいて、パワーはしっかりしているようです。
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◆CHOETECH◆
ソーラーパネルらしからぬシックな
見た目は、レジャー使いにもぴったり
アメリカSunPower社製のパネルで作られ、転換率が24%とかなりの高効率。2つのUSBポート。ファスナー付きのポケットがあり、充電時のスマホなどはここに入れておくと安心。四つ折りタイプで、折りたたむと30.5×17×2.5㎝、開くと62.5×30.5 ×0.5㎝と、この手のタイプではコンパクトサイズ。これなら災害時に持ち歩きもできそうです。重量は480g。アルミ製の軽量カラビナが2個付いていて、つり下げたりするのに便利です。
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ソーラー発電能力は、天候や設置条件に
大きく左右されることは覚えておいて!
覚えておきたいのは、カタログの発電スペックが理想的な最大値だということ。実際は、太陽が雲にかかっていたり、パネルの角度が最適ではなかったり、気温や天候などの条件に発電効率は左右されるので、カタログスペック通りのパフォーマンスは期待できないようです。購入した方のコメントを読んでいても、きちんと充電できたという人や全然充電できないという人もいますが、だいたいカタログ値の7割程度のパフォーマンスがあれば上出来と判断していいようです。また、ソーラー発電で直接スマホに充電する場合、発電量が少ないと、逆にスマホの電気が吸い取られて減ってしまったなんていう書き込みもありました。そもそも、レジャーで使う場合は別として、災害対策としてのソーラーパネルを考えれば、多少なりとも停電時に発電能力が手元にあるのは心強いことです。スマホに通話1回分の充電ができることが大切なときもあります。購入した場合は、いざというときに慌てないように、一度は動作確認や実際の充電スピードなどをチェックしておくほうが安心ですね。