ごみ箱を置いてはいけない場所とは?
どのお家にも必ずある「ごみ箱」。ひと部屋にひとつ置いている方もいるのではないでしょうか。ごみが出やすい場所に、人目のつかない場所になど、置き場所は人によってさまざまですが、風水的にはどこに置くのが良いかをまずはお伝えしておきます。
時は遡りますが、風水が日本で最も盛んに取り入れられていたのは江戸時代です。徳川家康のブレーンだった天台宗の僧侶、南光坊天海が風水の考え方を取り入れ、江戸の発展を仕掛け、繁栄させたと言われています。風水は日本に伝わったとき、日本風にアレンジが加えられました。私たちがよく耳にする”鬼門”は、この時代によく使われていたのですが、中国風水や華僑風水には存在しない用語です。日本独特の考えなのです。
鬼門は南西で、裏鬼門が北東。この方位は鬼が出入りする方角で、万事に忌む方角とされています。けれど、実は鬼門とは鬼が通る道ではなく、神様が通る道だったのです。江戸幕府は物事を怖く伝える風習があり、神様が通る道に人を近づけないために「鬼が通るから近づくな」と言い伝えてきました。神が通る道は神聖な道に一般の民衆を近づけたくなかったのです。
とすると、神が通る道である“鬼門”に、ごみ箱を置くのが良くないというのは想像できますよね。つまり、ごみ箱は家の「北東・南西」を避けて置くことをおすすめします。「北東・南西」をきれいにしておくことで、部屋の中は良い気が回り、運気が上がっていくのです。
また、玄関は人の顔、ベランダは人の足とされていますから、そこにごみ箱を置くのもNG。けれどワンルームの場合は致し方ないことがあると思います。その場合は生活圏ではない廊下が譲りどころ。人の大事な部位を表す場所にごみ箱を置くと、気の流れが止まってしまいます。今、「なんとなく調子が悪い」と感じているなら、それはごみ箱の置き場所のせいかも。一度チェックしてみてください。
正しいごみ箱選びで邪気をデトックス
私たちの不浄となったものを入れるのがごみ箱。私たちは悪い気も一緒に捨てています。だから、その悪い気が部屋に拡散しないように、ごみ箱は“蓋付き”を選んでほしいです。またごみ箱がいっぱいになっている方も多いと思いますが、3分の2程度になったらごみを捨てることを心掛けましょう。ごみは不浄なもの、要らないもの。これらは邪気に変化します。だから、ごみ箱がいっぱいになっていると悪い気が立ち上り、部屋に充満すると考えられるので、こまめなごみ捨ては重要です。
ごみ箱の素材は、自然界のもの。木製や鉄製、紙製が開運につながります。見つからない場合の譲歩策としては大きさ。ごみ箱は目立たせたくありませんので、5〜10リットル以内を目安にしてください。小さめなので、ごみ箱を2つに分けても構いません。そして、色も白などで控えめを意識。もしくは壁の色と同じ色にして同化させるのもひとつの手です。また、壊れたものは良くありませんので、壊れたごみ箱をいつまでも取って置くことは避けてください。また、汚れが気になったら買い換えを。ごみ箱は消耗品です。悪い気を外へ排出する「ごみ箱」だからこそ、きれいな状態で正しい場所に置き、お部屋の運気のデトックスをスムーズにしてあげましょう。