『ハーバリウム』は本来、植物標本などを集めて植物の種について研究する場所のことを意味しますが、最近インスタで話題になっているのは、ドライフラワーを専用オイルで瓶詰めした観賞用のハーバリウム。「カラフルなお花がインスタ映えする」、「お手入れ不要で長期保存できる」などから注目を集めています。そんな大流行中のハーバリウムですが、実は簡単な材料で気軽に手作りできるのも魅力。そこで今回は、ハーバリウムビギナーさんのために、花材をはじめ専用オイルやボトルなどオリジナル・ハーバリウム作りに必要なグッズが揃う東急ハンズ渋谷店の専門スタッフに聞いてきました。
手作りするための材料は
ガラス瓶と専用オイル、
ドライフラワーの3点だけ
1.花を入れるふた付きガラス瓶
まずは、花材を入れるためのガラス瓶を用意します。倒れたときに中のオイルがこぼれないよう、しっかりとふたが閉まるものを選びましょう。大きさや形状も容器選びの大切な要素! 初心者に多い失敗は、瓶の中で花材が浮き上がってしまいバランスがとれないことなので、初めてハーバリウムを作る人には、小ぶりで細長いタイプのガラス瓶がおすすめです。
2.花が長期保存できる専用オイル
花の色落ちを防ぎ長持ちさせるために、専用のハーバリウムオイルを使います。光の屈折率なども考えられていて、お花をきれいに見せてくれる効果もあるそうです。ハーバリウムオイルは、大きく分けてミネラルオイルとシリコンオイルの2タイプあります。シリコンオイルは透明度が高く、より色落ちしにくいという利点もありますが、ちょっぴり値段はお高め。ビギナーには、花材の浮き上がりが少なくコスパのよい、ハーバリウム専用オイルと書かれたミネラルオイルが使いやすいそう。
3.中に入れる花材
使用する花材は、十分に乾燥させたドライフラワーがベスト。「生花はダメなの?」と思うかもしれませんが、水分を含んだ生花は、すぐに腐ってしまいます。見映えよく飾るための花材選びのコツは、まず最初にメインになるお花を決めること。次にメインの花と相性のよい花材を選びますが、2~3色程度にまとめるのが◎。また、欲張ってたくさんの花材を詰めたくなってもちょっと我慢。詰めすぎてしまうと光の透過性が悪くなり美しく見えません。かといって少なすぎてもスカスカな印象になるので、ガラス瓶に入れてバランスを見ながら加減してくださいね。自分の好きなお花を選んで作ることがいちばん需要なポイントですが、初めての花材選びだと、ついつい迷ってしまいます。そこで、いろいろなお花が少しずつ入った“アソートパック”を使うのも便利です。よくある失敗は、お花が浮き上がってしまいイメージどおりに仕上がらなかったという例。お花の浮遊を抑えるためには、かすみ草など細かい枝のあるものに絡ませるなどのテクニックも必要です。
4.持ち手の長いピンセットがあると便利!
なくても、もちろん作成可能ですが、開口部が小さく細長いガラス瓶に花材を入れる際には、とても便利です。また、作成途中で瓶の奥にある花材の配置を変えたい、などというときにも役に立ちます。
インスタで「いいね」が多い
人気の作品を見てイメトレ!
ガラス瓶、専用オイル、花材の3点が揃えば、ハーバリウム作りはスタートできます。自分好みの花材を選んでアレンジすれば、こんなに可愛い作品を作ることだってできるんです。見ているだけで癒されるハーバリウムは、インスタ映えも抜群! 多数の“いいね”が集まっている素敵な作品の画像を参考に、完成図をイメージしながら花材やガラス瓶を選んでみましょう。
甘いベリー系カラーの花びらを閉じ込めた、ラブリーなハーバリウム。シルバーのかすみ草がまるでソーダの泡のようでカクテルを思わせるキュートな作品。
センスのよいグリーンや、赤をアクセントに使って仕上げた大人可愛いハーバリウム。ちょっぴりアンティーク感のある作品が、雰囲気のある空間を演出してくれます。
基本の筒型ボトルに、爽やかなブルー系のグラデションが涼し気な夏らしいハーバリウム。季節のインテリアとしてもぴったりの作品。
材料も揃って、イメージトレーニングも完了。私も好みの花材を組み合わせて実際にハーバリウムを作ってみたいと思います。みなさんも、夏のインテリア小物として清涼感のあるハーバリウム作りに挑戦してみませんか?
※文中の税込価格は編集部調べです。