・大人の落ち着いた空間を作りたい
・都会的で洗練された印象でまとめたい
・でも堅苦しくない優しさがほしい
あなたが、そんなことをインテリアに求めているなら、グレイッシュなトーンはまさにぴったり。ミラノに本店を構えるラグジュアリー家具ブランド『Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)』は、グレーをブランドのイメージカラーにするほどのグレー推し! 青山のショールームで、上手な取り入れ方を教わってきました。
目次
ポルトローナ・フラウのショールームを
お手本に洗練グレーのケーススタディ
トーンの違うグレーをちりばめて表情豊かに。
ウッドと組み合わせた温かみのあるリビング
「リビングスペースは、ナチュラルさを大事にしたいという思いから、温かみのあるグレージュの壁に、無垢の床やファブリックのソファ、観葉植物などの素材をかけ合わせています。部屋全体を覆う柔らかなグレートーンにキャメルやウォールナットなどの茶系の引き締めカラーを効かせることで、唐突な印象にならないよう、その中間色のオレンジを配してカラーを自然な感じになじませています。そうすることでグレーという色の印象からは、想像もつかないほどに温かみのあるエレガントで色気のある空間ができあがります」
気持ちが落ち着くシックな寝室を目指して
白ではなく柔らかなライトグレーをメインに
「寝室とは、癒やしの空間であるべきだと考えます。真っ白なホテルライクな寝室も清潔感があってよいですが、壁を柔らかなグレージュにすることで途端にシックで落ち着きのある空間に見えますよ。表面積が広く寝室の顔となるベッドのヘッド部分に優しい曲線美が持ち味のライトグレーを置くことで、柔らかな雰囲気を表現できます。全体がフラットな印象にならないよう、サイドボードやチェストなどでちょっとしたアクセントはつけておきたいですね」
無機質すぎたり攻撃的にならない
ダークグレーを使った知的な書斎
「仕事をするスペースと考えると書斎のインテリアは、どうしても男性的なイメージになりがちです。一般的には、ブラックや金属部分に配されたシルバーなどが無機質さを強調してしまいますが、メインとなる本棚やデスクなどにダークグレーやチャコールグレーを使うことで、きりっとした雰囲気を保ちつつも、シックで温かみのある大人な空間が表現できるのではないかと思います」
上質さとイタリアらしいおおらかさを
グレーで取り入れるならこれがおすすめ!
グレーのインテリアを自宅にも取り入れてみたいと思っても、どこからはじめていけばいいのか難しいですよね。壁紙をグレーに替えるというの最も効果的な方法ですが、そこまでの大掛かりなリフォームはできないという場合には、まずは家具や小物でグレーを投入するのも◎。「白やアイボリーのソファでは汚れが気になるという人には、柔らかな印象を与えるグレージュのソファはおすすめです」。また、存在感のあるリビングチェアも、ニュアンスグレーを選べば圧迫感なく空間になじみます。ライトグレーやニュアンスグレーのクッションをグラデーションになるよう選んでみたり、花器などでグレーを取り入れるといった小面積で取り入れても確実に空間がお洒落になるはずです。
ショールームに行けば、もっと
いろいろなヒントを見ることができます!
日本では2018年3月にポルトローナ・フラウ社の完全デザイン監修による旗艦店「Poltrona Frau Tokyo Aoyama」がオープン。青山のショールームの壁にはマイルドなグレージュが使われいて、展示されている家具をエレガントに引き立てます。
・・・・・・
主張が強くないグレーは、どんなカラーとも相性がよく、最もインテリアを素敵に見せるカラーであるということからたどり着いた結論がグレーなのですと語るブランドマネージャーの名執氏。要は、グレイッシュなヨーロッパの街並みで、ファッションや車が引き立つように、クラシカルで落ち着きのあるグレーをベースにすれば、そこで生活する人も引き立つということなのかもしれませんね。
(撮影/相澤琢磨)