伸び放題の観葉植物を、せん定&植え替えでおめかし!

観葉植物は風水効果が高いと言われていますが、皆さんきちんとメンテナンスできていますか? リビングに置いていた我が家の観葉植物の見栄えが悪くなってきたので整えてあげることにしました。フラワーコーディネーターの友人に相談しつつ自前でチャレンジした結果をご紹介しますね。

グリーンを置いて居心地のいいリビングにしよう! と我が家には三つの観葉植物を窓際の風通しがいい明るい日影に置き、10日に1回水やりをしています。ふと気がつくと、茎が細く長く徒長してしまったり、葉の色が黄色や茶色くなってなんとなく見栄えが悪い…。フラワーコーディネーターの友人に相談したところ、「ちゃんと植え替えしている?」と聞かれました。そういえば、5、6年前にパキラを植え替えてから、何もしていないことを思い出し…。

我が家のリビングに置いてあった植え替え前の観葉植物。左から、インテリアショップ「CIBONE」で15年以上前に購入した卓上用のパキラ。中は外苑前のフラワーショップ「FUGA」で鉢も気に入って買ったベンジャミンの一種。右はウンベラータの一種で9年前の引っ越し祝いにいただいたもの。

植え替えのサインは以下の症状が現れたときを目安にするといいとのことなので、皆さんもチェックしてみてはいかがでしょうか?

  1. 土の乾燥が早くなり水の染み込みが遅い
  2. 鉢の底穴から根が出ている(根詰まりをおこしている)
  3. 水やりをしても葉の色が悪い

植え替えの頻度は成長速度にもよりますが、1~2年を目安にするといいそうです。

目次

茎がひょろひょろと伸びてしまったときは
脇芽を活かして主枝をカットするのが◎

本当は太くしっかりした茎を育てなくてはいけないのに、日を求めて上に細く長く徒長してしまったパキラ。茎が弱々しかったため、支柱を添えてリビングに置いていましたが、やはり観葉植物に目をやるとカッコ悪くて気になっていました。パキラの支柱を外したら、茎が上の葉の重さを支えられず写真のようにぐたっり(笑)。見ると下からは脇芽もしっかり成長しています。友人に相談したところ、主枝はカットしてしまうのがよいとのこと。えっ、幹を切っちゃって大丈夫?と思いましたが、脇芽を残して切れば問題ないそう。飾るスペース的にもそのほうが好都合!

次は根を整理して、水通しがよく
根が呼吸しやすい環境を作ります

根も詰まりすぎると、水はけが悪くなり呼吸ができず植物が弱る原因になります。今回鉢は今までのものを流用しつつ整えます。古い土は使わずに新たに「観葉植物用の培養土」の土を使用。自分で土壌改良剤などを混ぜ合わせて土を作ることもできますが、清潔で適切な土じゃないと病気になることがあるので、ビギナーは観葉植物用の培養土を使うのが簡単です。

鉢から根を抜き取り根を整理

鉢をきれいにして植物をセット

今回は既存の鉢を使用したので、病気や害虫を防ぐためにもきれいに洗いました。準備が整ったら、苗を鉢の真ん中に置いて、周りから丁寧に土を入れていきます。そのとき、生え際が鉢のフチから4~5㎝くらい下にくるように調整します。

植え替え時重要なのは、根の隙間までしっかり土を入れて苗を固定させること。棒でつついたり、鉢の周りをトントンとたたいて土と苗をなじませてください。また、鉢いっぱいに土を入れるのではなく、鉢のフチから親指の第1関節(2~3㎝くらい)のウォータースペース(水やりスペース)を残しておきましょう!

土壌の古い空気を押し流すように
たっぷりと水をあげて!

鉢から水が染み出てくるまでたっぷり水を与えましょう。根の隅々まで水が行き渡ることで、土の中の空気を入れ替えることができます。根は土の中で呼吸をするので、新鮮な空気を入れ替えるのが目的。まだ苗が固定されていないので植え替え時にたっぷり水をあげたら、1週間から10日後に土の表面を触ってみて乾いた状態なら水やりのタイミングです。

★★★完成★★★
徒長した枝を切ってすっきりしたパキラ

あっという間に1m以上成長していたパキラですが、脇芽を生かして茎をカットしたことでこんなにハンサムに。寒さに強くないとのことなので、冬の間は室内の日光がよく当たる場所に置いておきます。

パキラは熱帯の植物なので冬に弱いそうです。冬は5~7℃以上の温度を保ってあげることが大事。また、冬は、水を吸う力も弱まるので、必要以上に水や肥料を与えると根が弱くなり枯れてしまうこともあるので要注意なんです。

植え替えに必要なグッズはこちら

用意するものは基本的には苗を植えるときと同じ。観葉植物用の培養土・鉢底石・スコップ・園芸ばさみ・ビニールシートや新聞紙・栄養剤など

何年も同じ鉢で育てられた観葉植物は、鉢の中に根の成長できるスペースがなくなり根詰まりをおこしてしまうそう。そうすると、酸素が植物全体に行きわたらず根が腐ってくることも。1~2年毎に土を新しくしたり、ひと回り大きなサイズの鉢に移したりと植物をリセットさせてあげることが大事!

使ったのは、培養土花ごころ 観葉植物の土 5L、鉢底石花ごころ 鉢底石 きれいな鉢底石 2L、栄養剤ハイポネックス ハイグレード観葉植物 180ml。どれも手に入りやすいものですが、Amazonでもオーダーできます。

観葉植物を育てるときには
こんなことにも気をつけて!

観葉植物の葉は健康のバロメーターなので、葉の上にほこりがたまってしまうと、呼吸しにくくなってしまいます。水をやるついでに布を使って拭いてあげましょう!

元気な観葉植物を育てるポイントをまとめておきます。

  • 冷暖房の風が直接当たるところは避ける
  • 水やりは土の表面が完全に乾いてから。その際は受け皿から水が流れ出るくらいたっぷりあげ、最後は受け皿に水を残さないようにする
  • 弱った葉や不要と思ったところは根元からばっさりせん定すること
  • 植物をより元気に色鮮やかに育てるために、液体肥料を定期的にあげましょう

植え替えして5カ月経った観葉植物!
新芽も増え、葉も濃いグリーンに

植え替えて5カ月。主枝も徐々にしっかりしてきて、葉のグリーンも濃く、生き生きとした印象です。

ウンベラータも同じように、せん定と根の整理をしました。どちらの観葉植物も直射日光に弱いとのことなので、ブラインドやロールカーテンで日当たりをコントロールできる窓際に置きました。ここなら冷暖房の風が直接当たらないから安心! 植え替えをしてすっきりした観葉植物は、リビングを明るく心地いい空間に整えてくれたので、もっと早く植え替えていたらよかったなぁ…と反省。毎朝新芽のチェックをし、弱って変色してきた葉を根元からばっさり切ったり、葉っぱを拭いたり今まで以上に可愛がっています。ちなみにパキラは金運や仕事運に効果的な植物のようなので皆さんのリビングにも飾ってみるのはいかがでしょうか?