使いたいものがすぐ見つかって、調理する動線もスムーズなすっきりとしたキッチンは誰もが憧れます。無印良品 銀座 インテリアアドバイザー 山崎紘子さんいわく、その実現には、以下のポイントを押さえることが大切だそう。
- 物を立てて収納するとデッドスペースが減らせる
- 動きが少なくて済む収納場所の精査
- 水やカビに強い収納グッズを選ぶ
- 仕分けをして物の定位置を決める
「キッチンの片付けの相談で多いのが、収納が足りなくなることです。限られたスペースを有効に使うため、まずデッドスペースが軽減できる物を立てて収納する縦収納をおすすめします。取り出しやすさが使い勝手の良さにつながるので、収納後の動線も考えながら収納アイテムを選ぶようにしましょう。また、物の定位置を決めておくと、自分以外の家族も迷わず片付けられるようになりますよ」(無印良品 銀座 インテリアアドバイザー 山崎紘子さん・以下同)。豊富な無印良品の収納ツールの中からキッチンを整頓するのに便利なグッズを6つ教えていただきました。
◆「やわらかポリエチレンケース」◆
ふた付き&スタックのしやすさで
散らかりやすいパントリーにおすすめ
ケース自体が柔らかく、軽量(大サイズで0.7㎏!)で水にも強いことからキッチン収納に使いやすいと人気のシリーズ。「パントリーのサイズに合わせやすい、奥行き36㎝のタイプは大中小・深型の4種類を用意。別売りのフタを使えば2段まで積み重ねも可能です。備蓄用の食材や普段使わない調理器具などをしまってふたを閉めれば、棚の上段に置いてもほこりから守れて衛生的。ふたは半透明で、中身が確認しやすくなっています」
◆「ポリプロピレンファイルボックス」◆
仕分けがしやすく深さもしっかりあるから
掃除道具や調理器具が混在するシンク下向き
「ステーショナリー商品のポリプロピレンファイルボックスは、丈夫なプラスチック製で、水にも強くシンク下でも安心して使えます。シンク下の高さを有効に使うには、このファイルボックスのようにある程度深さのある収納アイテムが必要。これは高さが24㎝あるので、大きめの調理器具やお皿も収納しやすいはず」。見た目がすっきりするだけでなく、取り出しやすいので作業効率もアップ。「ブラシなどのこまごました掃除用具の収納には、同じくステーショナリーで購入できるファイルボックス用仕切り付ポケットが便利です」。これならしっかり仕切れるので、掃除用具と調理器具が隣同士になっても気になりませんね。
◆「粉もの&耐熱ガラス丸型保存容器」◆
水や湿気に強くしっかり密封できるので
使用頻度の高い調味料や食材入れに◎
砂糖や塩、小麦粉など毎日使う調味料や粉ものを入れる保存容器は、耐水性と湿気を防ぐ高い密閉性が大切。「引き出しの高さに合わせた保存容器を用意しておくとデッドスペースはなくなります。無印良品の保存容器は同じシリーズでスタッキングできるものが多いので、サイズの組み合わせを変えつつ高さを揃えると、見映えと実用性が両立できます」。容器ごと調理台に運んで使えるので、使い勝手も良さそうですね。
◆「ポリプロピレン整理ボックス」◆
用途別に選べる4種類の大きさで
キッチンの引き出しの中を整理
ポリプロピレン整理ボックスはサイズが4種類。寸法を揃えて作っているから、組み合わせて見た目美しく整頓できる点が魅力。「ポリプロピレン素材は水洗いができ、清潔に保てるのも引き出し収納向きです。引き出し収納は仕切りを作って、ぱっと見て何が入ってるか分かりやすくすると使いやすいですよ」
◆「ポリプロピレンファイルボックス」◆
何が入っているか分かりやすい半透明タイプで
使用頻度が低いものをつり戸棚に
「キッチンのつり戸棚は取り出しにくいので、シーズンものや使用頻度の低い調理グッズをしまう方が多いと思います。その場合、引き出しやすいコンパクトな収納ボックスを選びましょう」。ポリプレピレンファイルボックスは、奥行きが32㎝としっかりあるのでデッドスペースを作らず収納できる点も魅力。「半透明なポリプロピレン素材は、引き出さずに中身が確認できるので、保存食のストックにも便利。また下からでも何が入っているか見やすいですよ」
◆「ポリプロピレン平台車」◆
動かしやすく連結も自由自在!
お米や缶詰など重たいもの整理に重宝
キッチン下のデッドスペースは、水や米など比較的重たいものを収納することが多い場所。簡単に取り出すことができる平台車があると便利です。「この平台車は縦にも横にも連結でき、載せる物の大きさに合わせてサイズ調整が可能です」。今回は大きめのステンレスワイヤーバスケットに合わせて、平台車を4台連結。「収納アイテムはキャスターがないものがほとんどですが、平台車の上に置くと格段に使いやすくなります。また、無印良品の収納ボックスとならサイズも合わせやすいので、ぜひ組み合わせてみてください」
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無印良品の収納アイテムの多くは、日本の住宅に使われている「尺」をもとに基本となる寸法を決め、その寸法から収納家具、収納用品が作られているそう。そのため日本の住宅の収納サイズに合う製品が充実しているのだとか。そんな細かな計算が使いやすさを裏付けているんですね。悩んだときは、インテリアアドバイザーの方に相談しつつ、使いやすく整頓されたキッチン作りを目指しましょう。