「なくても特段困るものではありませんが、日常の質を上げ、ちょっぴり贅沢な時間を味わうために必要なのは非日常感です。また、寝室は体と心を休ませる空間でもあるので、リラックスという要素も加えたいですね。あまりスペースがないという寝室でも印象をよくする方法はたくさんありますよ」(ACTUSビジュアルマーチャンダイザー 岡田夕起さん・以下同)
目次
ブランケットでベッドスプレッドを
代用して手軽にホテル感をプラス
「ベッドスプレッドとは、靴を履いたまま生活する欧米の人が、そのままベッドに横たわってもベッドカバーに汚れをつけない目的で使われるものです。ホテルライクなインテリアのアイコン的アイテムですよね。日本のお宅では、なくても困るものではありませんが、1枚加えるだけでホテル感が増しますよ。実用性も考えて、ブランケットを利用するのがおすすめです。コットンガーゼで柔らかな風合いが特徴のQuietのブランケットを50㎝幅ぐらいになるように畳んで足元にプラスしてみてください。どんな色にもなじむアースカラーなので洒落た雰囲気に仕上がります」
リラックス気分を盛り上げるのは
デザインの美しいルームフレグランス
「部屋の雰囲気を変える最も簡単な方法が香りを添えることです。香りをインテリアのひとつとして捉えたイタリアの空間デザイナーが立ち上げた『クルティ ミラノ』のルームディフューザーが特におすすめです。カシスリーフなど複数のフローラル系の香りや、ベルガモットやミモザをブレンドした爽やかな香りなど、どの香りも呼吸の邪魔をせずふんわりと空間を香りづけしてくれるのがいいんです。また、ホワイトのすりガラスとウッドのボトルトップがシンプルながら美しいたたずまいなので、オブジェ感覚で飾ってみてください」
こんなサイドテーブルを利用すれば
省スペースで必要な小物を集約できる
「ソファ周りのサブテーブルとして、こんなコの字型サイドテーブルが人気ですが、これ、ベッドサイドにも便利なんです。脚をベッドの下部に差し込むようにして使える省スペース性があり、スタンドライトの他、目覚まし時計や飲み物、読みかけの本などを置いても窮屈にならない大きさがちょうどいいんです。このTECTA K22は、天板の形が角丸の三角という変形デザインなので、圧迫感も出にくいはず」
狭い寝室に広がりが出るルームミラーは
殺風景になりがちな壁のアクセントにも
「日本人は壁を飾るのが苦手で、寝室の壁が真っさらというお宅も多いのではないでしょうか。そんな方は、まずルームミラーを飾ってみてください。ホテルの部屋は、決して広くはないのにゆったり感じられますよね? あれはルームミラーのおかげ。お部屋を明るく華やかにし、広がりのある空間に見せてくれるんです。このスクエアに区切られたミラーは100×100㎝と大きく、アートのようにも飾れる点が魅力ですが、こんなに大きなものじゃなく、ご自宅のスペースに合う大きさのものでもミラーを置く効果は感じられると思いますよ」
調光自在なスタンドライトを配置し
寝室を安らげるお気に入り空間に
「非日常的な光の演出ができ、その陰影が落ち着きを与えてくれるベッドサイドのスタンドライトも寝室に欠かせないアイテムです。アクタスでおすすめなのは、Bottledコードレスランランプ。まるでシャンパンボトルのような可愛らしいは、シンメトリーに立てて使うもよし、倒して使うもよしの一品。コードレスなので、持ち運びができて使いやすいですよ。4段階の調光が可能で、ベッドで読書するにも十分な明るさがあります」
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ストレスなく快眠できる居心地のいい寝室は、健康にもよい影響を与えてくれます。寝るだけだからと考えずに、もう少し楽しみながら寝室のインテリアを考えてみてはいかがですか?