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眠れないならここをチェック!「快眠につながる寝室インテリア」5つのポイント

「ぐっすり眠れる寝室を作ってほしい」とリクエストされることが多いのですが、どんな寝室でも、共通してチェックする項目が幾つかあります。どれも落ち着いた部屋作りには大切な要素なので、ご自宅の寝室インテリアを考える際にぜひ参考にしてください。

POINT①
一室多灯使いは眠りを誘う演出の他、
省エネ効果にもつながって一石二鳥

日本の住宅の照明計画は、部屋の真ん中に主照明があり、それが部屋全体の光源を賄うという「一室一灯」が一般的な考え方です。しかしここ数年、住宅の多様化やLED照明の普及により、メインの主照明だけでなく、ダウンライトや間接照明の組み合わせを用いた「一室多灯」使いの部屋が増えてきました。そこで寝室にも一室多灯使いを採用し、寝る前の明かりは少し暗めに設定し、寝る環境を整えましょう。また、取り付ける照明器具は、調光機能が付いたタイプや、シェード付き、ガラス部分が乳白色など電球部分が直接見えないタイプにすると、ベッドに入ったときもまぶしくありません。電球はオレンジなど暖かみのある暖色系にすると落ち着き感が増します。就寝数時間前からは主照明を切り、ダウンライトや間接照明のみにして、照明の明るさを徐々に落としていくと眠りを誘いやすくなります。

POINT②
ベッドに入ったとき視界の邪魔をしない

低い家具を配置すること

寝室は他の部屋と比べると、狭いことが多いのですっきりと見える家具配置は特に重要です。例えばベッドを挟んでシンメトリーにしたり、奥行きや高さなど家具のラインを揃えることも良い方法です。特に気を付けたいのは家具の高さ。ベッドの隣に背の高い本棚を置いてしまうと圧迫感が出るだけではなく転倒も怖いですよね?  ベッドの脇に家具を設置するときは、背の低いサイドボードなどを選んですっきりとした空間に整えることがおすすめ。極力背の高い家具は置かない、もしくはベッドから離れて設置するなどしましょう。

Point③
ナチュラルカラーをベースに
自分がホッとする色を組み合わせる

ブラウンとホワイトを基調に、指し色でグレーを用いてホテルライクな寝室に仕上げました。

寝室に使う色は脳への刺激が少ない、自分が落ち着く色を使うのがベストです。鎮静効果のあるブルー系や淡いパープルは、副交感神経が優位になり快眠へ導いてくれますし、調和効果のあるグリーン系は、心身のバランスをとる効果があると言われています。その他にも、睡眠ホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を促してくれるイエロー系や、緊張を緩和し筋肉を緩めてくれるベージュ系を取り入れるのもいいと思います。避けたほうがいい色としては、脳が興奮しやすく目が覚めやすい、パッと目を引く鮮やかな色、例えば、赤やイエロー。どうしても使いたい場合は、壁の1カ所だけに取り入れるなどアクセント的な役割にするといいでしょう!

Point④
カーテンは光の漏れを防ぐ
窓を覆う丈で遮光タイプを選ぶ

カーテンとベッドリネンを鎮静効果のあるパープル系カラーで統一した事例。女性らしいエレガントな雰囲気の寝室に仕上がりました。

カーテンやブラインドなど窓周りの装飾品は、インテリア的には空間を装飾するという役割を担っていますが、機能的には光の調整を行います。私が気になるのは、窓をしっかり覆えないサイズのカーテンを取り付けている人が意外と多いこと。丈が短いと部屋の見栄えも悪く、光漏れや外の明るさは眠りを妨げてしまうので要注意です。またカーテンを選ぶときは、自身や家族の眠りやすい環境に適した遮光レベルのものかどうかも大切です。夜勤が多く昼間ぐっすり眠りたい人は、外からの光を100%さえぎる完全遮光タイプ。朝の光で目を覚ましたいOLさんは、遮光なしの生地を選ぶといいと思います。

Point⑤
ベッドリネンは色数を抑えめにして
夏は肌なじみがいい素材をチョイス

この事例は、無印良品のホワイトカラーのベッドリネンを使っています。肌触りがさらっと気持ちいいのでおすすめ。

夜中に暑苦しくなって何度も目が覚めてしまう、朝目覚めたら体が痛いなどのお悩みがある人は寝具の見直しが必要です。特に寝苦しい夏の夜は、肌にやさしい吸収性・通気性に優れた綿や麻を選びましょう。また、色の効用も踏まえながら寝具を見直す場合は、気持ちを落ち着かせるグリーン、ブルー、パープル系に近年人気のグレーを指し色にすると快眠を導きつつスタイリッシュ感もプラスされます。

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睡眠は長時間とればいいというものではありませんが、ちょっとした工夫で眠りやすい環境は整えることができるので、ぜひ試してみてください。ただ、どんな快適な空間を作っても、体が眠る準備ができていないと、快眠につながりません。私の場合、夕飯は寝る5時間前までと決め、夕飯を終えたら照明の明るさも控えめにして寝る準備を始めます。そして、入浴を睡眠2時間前までに済ましてストレッチを行います。快適な寝室が整えたら、ゆったりとした自分時間を取って、睡眠の質を高めるようにすることも大切ですよ。

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