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「リビングを広く見せる」レイアウトの基礎知識

写真提供:リノべる

一般的な世帯(夫婦+子供1or2人)が選ぶマンションの広さは平均60~70平米くらい。「60平米の住宅では物件にもよりますが、LDKに割ける面積はおよそ20〜23平米(10〜13畳)程度です。この限られたスペースを広く見せたい場合、いくつかのルールを覚えておくと、比較的簡単に家具の配置が決まるかもしれません」(リノべる株式会社 インテリアサービス古久保さん 以下同)

部屋を広く見せたいときの基礎知識
1.窓まで一直線のヌケを作る
2.リビングテーブルを置くことをやめてみる
3.ソファは背もたれが低く10㎝ほどの脚付きを選ぶ
4.ダイニングテーブルをガラスのものにする
5.壁の角にライトを当てる

さっそく、見ていきましょう。

目次

1.窓まで一直線のヌケを作る

「日本のマンションは縦長のものが多いのですが、玄関を背に一番奥の窓まで、一直線の通路を作るように家具を配置できると、視線が抜けて確実に広く見えます。さらにそれを生活動線にすることで家具が障害物ではなくなるので、結果家事の効率化にもつながりますよ」

こんな風に家具をレイアウトしてみては?

2.リビングテーブルをやめてみる

「多くの方は、LDKというとテレビ・ソファ・リビングテーブル・ダイニングテーブルを置いていると思うのですが、本当に全部必要でしょうか? 例えばお子さんが遊べるスペースを作りたいなら、リビングテーブルは必要ないかもしれません。というのも、広く見せたいとき、一番考える余地があるのはリビングテーブルなんです。ソファでくつろぐのが好きな方は、飲み物をテーブルに置くと意外と取りづらかったりしますよね。それに気付けばただの物置き状態になっていたりすることも。必要がなければ、思い切って置かないという選択もありです」

3.ソファは背もたれが低く10㎝ほどの脚付きに

部屋を広く見せるためには、ロースタイルの家具を選ぶというのは一般的ですが、中でも重要なのはソファの選び方。「座面までの高さはだいたいどれも同じですが、背もたれの高さはさまざま。部屋を広く見せるという観点だと、頭まであるものではなく、なるべく低いものを選ぶのがベター。また床面に直置きするものではなく、10㎝程度の脚がついているソファがベスト。10㎝あればルンバも通れますし、ソファ下の床が見えることで圧迫感が少なくなります。床にヌケ感を作るイメージです。家具を置くスペースの理想的な割合は、部屋の床面積の3分の1だと言われています。ソファの大きさにも注意してくださいね」

4.ダイニングテーブルをガラスのものに

「ソファのところで床面を見せると圧迫感が少なくなるという話をしましたが、同じ理論で、天板がガラスのテーブルにすると床面が透けて、広がりを感じられるようになります。例えば、ほとんどの方が家に置くダイニングテーブルをガラスのものにすると、空間全体が軽やかで開放的な雰囲気になります。」

5.壁の角にライトを当てる

「部屋の隅に暗い部分があると、その部分は“空間が広がっている”と認識できず、狭く感じてしまいます。そのため、壁にブラケットライトを取り付けたり、フロアランプを置いたりして光を壁の角に当てるようにすると、壁に奥行きが生まれて広さを錯覚させることができます。ブラケットライトは自由に照らす方向を変えられるので、とても便利ですよ」

秋は模様替えに最適の季節です。今あるものを間引いたり、新たに加えたりして自分が求める広がりのあるLDKを作ってみては?

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