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風邪をひいたとき、海外では何を食べる?(韓国編)

「医食同源の考え方が根付いている韓国では、栄養バランスが整った食事をとることを大切にしています。伝統食であるサムゲタンや、日本の茶わん蒸しに似たケランチムは、栄養価の高い食べ物として、季節を問わずよく食べますね。私が実践しているのは、梅、ゆず、五味子(オミジャ)、なつめ、高麗にんじん、かりん、しょうが、とうもろこしなどを、乾燥させたり、シロップ漬けにしてお茶やジュースを作り楽しみます」(チョン・ヒャンミさん以下同)。

梨に含まれるソルビトールは、せき止めや解熱効果があるとされる糖アルコール。またペジュプには、せきやたんを和らげる成分を持つトラジ(キキョウの根)も使われます。

風邪対策におすすめなのが、喉の諸症状や発熱に効果があるペジュプ(梨ジュース)。甘くて優しい漢方茶のような味で、韓国では1~2歳ぐらいから飲ませ始める健康ドリンクのひとつ。「風邪のひき始めや予防にいいので、我が家でも3歳の息子と一緒に飲んでいます。その甲斐あって、この冬は家族全員風邪をひかず元気です!」。使う材料全てが体にいい食材で、飲むと体がじわじわ温まるというペジュプ。ジュースと一緒に具材も全部食べられるという、韓国の家庭用レシピを紹介していきます。

梨を丸ごとくり抜いて
具材と果肉を詰めて蒸すだけ!
栄養満点の梨ジュース完成

〈材料とその成分に期待される効用〉

/1個(消炎鎮痛、解熱、血行促進 ) ドラジ(キキョウの根)/一片(鎮咳、去痰 ) しょうが/一片(消炎鎮痛、鎮咳、血行促進 ) なつめ/3個(疲労回復、免疫力UP、血行促進)  松の実/6粒(消炎鎮痛、解熱 ) はちみつ/大さじ2杯(殺菌、粘膜保護)  ※量は全て適宜。※お子さん用に作る場合、辛味・苦味が強いトラジとしょうがは、量を少なめにするか、完成時に実を取り除いてから食べさせましょう。甘めがお好みの場合は、はちみつの量を増やして調整します

〈作り方〉

梨の形はそのまま、飲むのも楽しくなる
愛情いっぱいの手作りジュース

「お皿に吹きこぼれた果汁やくり抜いたときに内側に残った果肉、上にのせた具材も全て食べるのがポイント。ピリッとした辛味と苦味があるドラジとしょうがはお好みで食べてください。薬効を感じさせる風味や、温かい果物の食感が苦手な人もいるかもしれませんが、梨の果肉は甘くておいしいですよ!  韓国では、体にいいものとして子供の頃から食生活に取り入れているので、抵抗なく食べられる味なんです。そのまま冷やしても大丈夫ですが、風邪には温かいほうがおすすめです」

梨は旬の時期に買いだめすれば
冷蔵庫で長期保存できます!

ヒャンミさんが冷蔵庫に保存中の梨。ペジュプを作ったら、お子さんと1個を分け合うそう。

韓国では季節を問わず売っているという梨ですが、あいにく日本で買えるのは、夏の始まりから秋にかけての旬の時期だけ。東京の新大久保にある韓国食材スーパーに聞いてみたところ、そのときの仕入れ次第で、あったりなかったりするとのことでした。ヒャンミさんはどうしているのかを伺ってみると、「品種によっては日本でも12月ぐらいまで出回るので、見かけたら何個か買いだめをします。梨は、新聞紙に包み冷蔵庫で保存をすると、半年ぐらいもちますよ」。なるほど、長期保存ができれば、風邪がはやる時期も安心ですね。

韓国でしか買えない市販の
ペジュプは次回の韓国土産にしたい!

また韓国では、いろいろなメーカーから、パックになった市販のペジュプが販売されていて、スーパーなどに売られているそうです。そのままストローをさして常温で飲んだり冷蔵庫で冷やしたり、また器に入れ変えて温めたりと、飲み方は自由。「私は有機のものや漢方院で販売されているものを買うことが多いですね。残念ながら、日本ではまだ、韓国食材スーパーやネットでもペジュプの取り扱いがないので、韓国へ行かれた際に、お土産として買われてはいかがでしょうか」

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今までは、ただおいしいから食べていた梨ですが、ちょっとした手間で、風邪対策に最適なドリンクになると知りました。皆さんも韓国流梨ジュース「ペジュプ」を飲んで、1年中、風邪知らずの体を目指してみてはいかがでしょうか。

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