店頭に置かれた自販機の中身は定期的に変わります。
目次
最近の自販機ラインナップはSNS映えする
インパクトあるご当地カレー
「浅草カレーランド」の店主いわく、「最近はインスタグラムなどのSNS流行りもあり、見た目がカラフルであったりこんな具材をカレーに!?と驚く意外な組み合わせのカレーに勢いを感じます。派手な色や意外な具材のカレーは、味はいまひとつと思うかもしれませんが、今自販機で紹介しているカレーは、ちゃんと味がまとまっていて、クオリティは本当に高いものです。プレゼント用とかジョーク商品として買われる方も多いんですが、本当においしいので、また買いに来られるというケースも少なくないですよ」(カレーランド店主 猪俣早苗さん·以下同)。そんな自販機ラインナップのなかから、おすすめを紹介していただきました。
パッケージを見て、その色に動揺してしまった「北海道ハスカップカレー」。封を開けた瞬間から食欲をそそるカレーの香りがして、見た目の不安が期待に変わりました(笑)。実際スパイスが効いていて辛味もしっかりあっておいしかったです！
◆ピンク華麗 華貴婦人◆
@鳥取県
「強烈なピンク色にぎょっとしますが、
ミネラルやビタミンが豊富で抗酸化力の高い
赤ビーツを使った実は“意識高い系”カレー」
見た目のインパクトとは裏腹に、ビタミン豊富な赤ビーツはかなりヘルシー。1080円(税込)
実はカレー消費量が全国一というカレー好きな鳥取県。鳥取県はゲゲゲの鬼太郎や名探偵コナンが生まれた漫画の街。いずれも男の子が主人公ですが、女の子が主役のもので鳥取を盛り上げたいと生まれたのが「貴婦人プロジェクト」。女の子といえばピンクということで、鳥取名産の赤ビーツを使った、「ピンク醤油」や「ピンクわさび」など、いろいろなピンク商品を開発しました。今回紹介している「ピンク華麗 」もそのひとつです。「着色にはビタミンとミネラルが豊富な鳥取県産の赤ビーツが使われているので実はかなり健康的なんですよ。野菜の甘味を生かした薬膳的なカレーで、見た目のインパクトよりもずっと優しい味がします」。ビーツは、免疫力を高め、整腸作用や貧血、高血圧、便秘などの改善にも効果が期待できる野菜だそうなので、体調管理にもいいかも!?
◆北海道ハスカップカレー◆
＠北海道
「ハスカップの酸味にカレーの辛味が
重なり絶品！フルーツ系カレーの傑作」
ハスカップの酸味がスパイスと絡むことで隠し味的な効果となってうま味をアップさせている。北海道ハスカップカレー430円(税込)
北海道名産のハスカップ果汁を使って、紫色のルーに仕上げた、こちらもかなりカラフルなカレー。作っているのは『ベル食品』という北海道のメーカー。ジンギスカンや豚丼、ラーメンサラダのタレ、スープカレーなど北海道のソウルフードを支える商品を作っています。「製造元が北海道で人気のベル食品なので、当店も高い期待値で仕入れましたが想像をはるかに超えるおいしさでした。ハスカップは非常にデリケートな果物で果実の形状を残しつつ程よい酸味をキープするのが難しく、商品化にはかなりの苦労があったようです。気になるお味ですが、ハスカップ独特のフルーティーな甘酸っぱさの後に、カレーの辛味が重なってきます。酸味がカレーにうまく生かされたフルーツ系カレーの傑作だと思います。意外にも男性人気が高い商品ですね」
◆オホーツク流氷カリー◆
@北海道
「まさかの真っ青！ですが人工着色料不使用。
タマネギの風味が生かされた
品のいいバターチキンカレーです」
「クリシュナ」店主のマクスード・アラムさんは、インド・チェンナイの５つ星ホテル「タージコロマンデル」に務めていた一流シェフ。オホーツク流氷カレー 700円(税込)
北海道北見市にあるインド料理店「クリシュナ」で出される青色のカレー「オホーツク流氷カリー」は、店主のマクスード・アラムさんがオホーツク海にひと目惚れして、なんとかオホーツク海をカレーで表現しようと36種類のスパイス＋植物から抽出した色素で青色のカレーを作った力作。そのカレーをベル食品と一緒にレトルトカレーとして再現したのがこちら。「オホーツク海の青さと流氷の白さを表現した、ブルー＆ホワイトというちょっとレトルトカレーの常識を色味のカレーがこちら。本当に真っ青なので見た目だけだとなかなか手を出せないと思うのですが、これ本当においしいんです！ 北海道で名店と言われているインド料理専門店クリシュナさんが監修で、一切の妥協を許さない感じがカレーからビシビシ伝わってくるんです。パッケージを開けると白と青は別々の容器に入っています。白いほうがバターチキン味、青はクチナシで着色されたルーです。タマネギの風味が生かされていてスパイシーな味わいで、白のバターチキンと相まって食べ応えも抜群です。青は食欲減退色と言われていますが、一口食べたらそのおいしさにみなさん驚かれてあっと言う間に完食すると思いますよ」
◆ほしいもカレー◆
@茨城県
「甘味のあるほしいもの食感が
まろやかな口当たりでリピーター多し！」
カレーにほしいも！？と思いますが、辛めのルーと豚肉と意外にマッチするんです。ほしいもカレー 590円(税込)
ほしいもは全国一の生産量を誇る茨城の隠れた名産品です。ほしいもを全国に広めるべくJA常陸がオリジナルで作った加工品がこのほしいもカレー。「スパイシーなルーに、ほしいもの甘味がアクセントとなっていて、想像以上に相性がいいです。例えるならカレーにチョコレートを入れるとコクが出ますが、そんなイメージですね。ほしいもも一口大サイズなので食べやすい。ルーの水分によってちょっと元のサツマイモの状態に戻っているんですが、その食感が程よくて、いもの甘さと豚肉のコンビネーションも絶妙！ リピーター人気が非常に高いカレーです」
☑︎カレーランドでチェック
◆山口たっぷり黒辛スープカレー◆
＠山口県
「具まで黒い！イカスミベースのスパイシー
なルーのじわじわくる辛味が癖になるひと皿」
岩国錦帯橋空港などでも販売されていますが、かなりレアなのは間違いなし。650円(税込)
岩国市内でもこだわりの創作料理とカレーを楽しめるお店として人気のレストハウス「たんぽぽ」のオーナーシェフが生み出したこだわりのカレー。山口県岩国市の名産品であるレンコンをはじめ、ゴボウ、黒豆、黒米などの野菜を大胆に使って、イカスミベースの黒いルーでまとめた具材もルーも真っ黒です。「イカスミベースの黒いルーにはちょっと驚かされますが、スパイシーでじわじわくる辛味が癖になります。野菜もいろいろな種類が入っていて食感の違いが楽しい。しかもヘルシーな素材ばかりなので女性ウケもいいですよ。当店では現在入荷待ちです。見つけたら即買いですよ」
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いずれも製造数が少なく入荷は安定しないので、見つけたに買うのがベスト！ちょっとしたお土産やお持たせはもちろん、華やかなカラフルカレーは簡単に済ませがちな自宅でのひとりランチも楽しく＆おいしくしてくれそうです！