ちらし寿司というと、食べるときは混ぜてしまうのに、具材をきれいにカットし、彩りを考えながら盛り付けなければならず主婦としてはちょっと手間のかかるメニューだったりします。でも、せっかくのお祝いごはんの席だと、お家ごはんといえど手抜きはしたくないもの。そこで数年前から作っているのが写真のような「まんまるちらし寿司」。手まりサイズの酢飯に具材をのせるスタイルなので、具材に好き嫌いがあってもわざわざ避けたりする必要もなく画期的に便利で、なおかつ見た目がとっても華やか。しかも簡単に作れるので、今日は私なりのこだわりと作り方のポイントをご紹介します。
目次
実はいちばん重要!
握る前に盛り付ける器を決める
手まり寿司作りで最も大切なのが器選びです。なぜかというと、器によって作る個数が決まるから。ちなみに私的に並べたときの見栄えがよく、1個1個が大きすぎず食べやすいサイズは、ひとつ直径3.5㎝ほどのもの。これを食べる人数×4個分を目安に作ります。少し手間ですがこの器に何個入るか頭の中でシミュレーションすることが大切です。今回は真ん中のお重箱を使います。正方形なので縦3個×横3個の合計9点を盛り付けていきます。
お刺身の盛り合わせを使うと
作るのが格段に楽になります
ちらし寿司を作るのが面倒くさくなる理由のひとつが具材をカットしなくてはいけないから。でも、スーパーに売っているお刺身の盛り合わせを使えばカットする必要もなく準備が格段に楽になります。手まり寿司に合う盛り合わせは、①薄めにスライスされていること、②赤身、白身など種類が豊富なこと、③アクセントになるイクラと食用花があること。この3点に加えて、刺身の他に彩り用のキュウリとサラダ大根があるとさらに見栄えがよくなりますよ。
シャリの量が美しい見栄えの鍵!
均等に計れて便利なのがココット
美しく仕上げるポイントはシャリの量が揃っていることです。私の場合は直径約3.5㎝でシャリは60g前後なのですが、いちいち計量スケールで計るのは面倒(笑)。そこで、私が計量スケール代わりに使っているのがココットです。盛り付ける器に合わせた寿司1個分の大きさが決まったら、それをココットによそい、おおよその量の目安を決めてそれに合わせていきます。
具材にシャリをのせてぎゅっと握るだけ。
不器用さんでも絶対上手に握れます
◆具材が刺身の場合は、本当に簡単です
作り方はとても簡単。ラップの上に具材を置き、その上にココットで計ったシャリを乗せ、ラップの端を集めぎゅっと握るだけ。赤身の刺身はそのままでOKですが、イカや白身のネタはシャリとの間に大葉を挟むと見栄えがぐっとアップしますよ。
◆キュウリはアレンジの利かせどころ
お店のような仕上がりに見せるために欠かせないのが実はキュウリなんです。使い方次第でアレンジを楽しめます。ラップの上にピーラーでスライスしたキュウリを写真(上)のように交差させて並べて、その上にシャリを乗せてラップごと握れば、網目風の手まり寿司になります。軍艦巻き風は、シャリを丸く成形したものにキュウリのスライスを巻きつけイクラをトッピングしただけ。とても簡単なのに雰囲気が異なる寿司が作れちゃうんです。
映える盛り付け方は
対角線上に同じネタを置くのが基本
まんまるに握った後は最終段階、盛り付けです。せっかくいろいろなネタを握ったのだから、それらがなるべく映えるバランスで盛り付けたいですよね。私が盛り付け時に意識しているのは、対角線上に同じネタを置くこととです。そうすると、隣同士でネタの色味がかぶらずに色バランスよくまとまります。実際に盛り付ける前に、ラップにくるんだ状態で並べながら様子を見るのがいいですよ!
菊の花やイクラ、ラディッシュを添えると
格段に洗練された寿司BOXに見えます!
大きさが揃っていてネタの色かぶりを避けた盛り付けをするだけでも十分美しいのですが、さらに特別感を出すのにおすすめのトッピングがイクラ、ラディッシュ、食用菊です。写真のように菊の花びらやイクラをちょこんと盛るだけで寿司ひとつひとつが引き締まり、お重全体の洗練度もアップ。おもてなしの際にはぜひトッピングまでしてみてください。
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食べたいネタのお寿司を好きなように食べられるし、手間のかかる下準備も不要なのでとてもおすすめの手まり寿司。華やかな仕上がりは達成感もひとしおですので、ぜひトライしてみてくださいね!