日本では本当にたくさんのレトルトカレーが出ていますが、そのなかでも魅力的なものはどれなのか…。365日毎朝レトルトカレーを食べているという噂の一条もんこさんに取材しました。話をお聞きしたのは、まるで図書館のようなディスプレイが特徴的な北野エース の「カレーなる本棚®」。ここにはなんと400種類以上のレトルトカレーがあるのだとか。とにかくカレーが大好きで、自宅には200個以上のレトルトカレーのストックあるという一条さん。「レトルトカレーのいいところは、やはり手軽に食べられるところ。暑くて思わず体に力が入らないときでも、簡単でおいしいというワガママを叶えてくれます。手抜きな割には、たくさんの種類がありますし、専門店などに行くと、世界各国の味が楽しめるレトルトカレーがズラリ。選ぶだけでワクワクしちゃうはずです(笑)」。
目次
この夏、ぜひ食べてみてほしい
一条さんのおすすめレトルト
『第3世界ショップ』の
カレーの壺 ピリッとスパイス チキンカレー
「辛さと甘さのギャップがクセになる
パンチ系カレー」
「スリランカカレーをベースにしたこちらのチキンカレーは、ひと口食べるとマイルド?と思いきや、やっぱり辛い! というギャップのある味がクセになるんです。本場スリランカカレーを自宅で再現できる人気カレー調味料“カレーの壺”をベースに作ったレトルトで、スリランカ家庭で母から子供に伝えられる18種類以上のスパイスやハーブが使われています。平飼い鶏を使ったチキンも柔らかくて絶品ですよ」(一条さん 以下同)
『ハチ食品』の
魅惑のハワイアンカレー
ガーリックシュリンプカレー
「フルーティなルーに女子好きなエビ入り。
ビールを飲みながら夏を満喫したいときに」
「ハワイで有名なガーリックシュリンプと、南国フルーツ香るフルーティなルーのコンビネーションがやみつきになる女子モテカレーです。私が女子会などで私が必ずプレゼントに持参するのがこちら。女子好きなエビがレトルトカレーに入っているのが珍しく、ガーリック風味のピリ辛カレーが夏のビールとも相性抜群。ご飯にはもちろん、パンと一緒に食べるのもおすすめですよ。実はこの会社、日本初の国産カレー粉を発売した会社でもあるんです」
『オリエンタル』の台湾カレーミンチ
「ほとばしる辛味が何度でも食べたくなる
台湾風のでら辛キーマカレー」
「“台湾◯◯”というフードは、実は名古屋めしの代表格。実はこちらも台湾カレーとありますが、現地・台湾にはない料理で、『台湾まぜそばなとに使うひき肉をカレーにトッピングしたらおいしいのでは?』という発想から生まれた名古屋めしなんです。ガーリックやスパイスがガツンと利いていて、夏の食欲をそそってくれるのがこちら。やや辛味も強いので、苦手な方は卵を落としていただくのがおすすめです。ご飯にかけなくても、中華麺やオムレツにアレンジしてもおいしいですよ」
『タンゼン』の
地元で人気 札幌パキスタンカレー
「北海道産のおいしい野菜が生きた
濃厚な味わいのパキスタンカレーです」
「北海道でさまざまなご当地レトルトカレーを発売しているタンゼンテクニカルプロダクトの商品です。地元の人気店をイメージして作られているのですが、レトルトでパキスタンカレーが食べられるのはとても珍しいんですよ。しっかりと利いたスパイスの風味と玉ねぎの旨味が独特で、満足度の高い味です。こだわりの『蒸らし炒め製法』で素材の自然な甘みも特徴で、普通のアジアンカレーとは異なります。ぜひ試してみてほしい一品です」
他にもまだある、味自慢の
絶品レトルトカレー
『キャニオンスパイス』の
深大寺ビール蕎麦によくあうビールカレー、
調布びーる ビーフカレー
「ビールを配合した深い味わいの
大人カレーが夏の気分にぴったり」
「なんとビールをブレンドしたコク深いカレー。香ばしくしっかり飲みごたえのある深大寺ビールと、フルーティな香りが特徴の調布びーるとのコラボレーション。ソテーした国産玉ねぎと柔らかく煮込んだ国産牛肉の味がしっかり染み込んだルーが最高で、蕎麦やうどんに合わせてもとてもおいしいですよ」
『キタノセレクション』
大人のための贅沢なカレー〈マサラベース〉
「今半セレクトの黒毛和牛が詰められた
絶品高級レトルトです!」
「なんと1パック2000円超えの超高級レトルトカレー。日本人好みのブイヨンが効いていて、このカレーに使っているお肉は、言わずと知られた名店『人形町今半』が厳選した黒毛和牛。丁寧に直火釜でソテーしてからルーに入れることで旨味を閉じ込めた贅沢な味わい。お肉の旨味の引き出し方は、牛肉を知り尽くした今半さんだからこそ。レトルトの域を超えてびっくりするほどおいしく、プレゼントにしても喜ばれる一品です」
最後は一条さんのオリジナルレトルト
あしたのカレー
「21世紀のおふくろの味を目指しました。
2日目のような熟成感を堪能してください!」
「こちらは私が監修させていただいたレトルトカレー。“21世紀のおふくろの味”をコンセプトに、試行錯誤して完成した渾身のカレーです。今はスパイシーなカレーがブームですが、日本のお母さんが作るカレーを忘れないでほしい、という願いを込めて、野菜の切り方からこだわって作りました。“2日目のカレー”のような熟成させたカレーに仕上げているので、カレー好きな方にぜひ一度食べてみてほしいです」
さまざまなレトルトカレーを食べ尽くしている一条さんがこだわったのは、パウチの技術。パウチの仕方によっては独特の臭いがついてしまうことがあるのですが、それがほとんど感じられない手作りの味を閉じ込めることに成功したそうです。また野菜も工場の機械に頼るのではなく、包丁で切ることにこだわり、野菜が適度に崩れたときに出る旨味を究極に追い求めたという自信作。
(撮影/相澤琢磨)
※価格は取材当時のもので、変更になる可能性があります。