ホイル焼きは調理が簡単で洗い物が少なく済むだけではないんです。ホイルで包んで焼くことで食材が蒸し焼きになり、うま味や香りが逃げずに凝縮された味わいに仕上がります。さらに、少ない油量で調理できるのでヘルシー。そんな、いいことたくさんのホイル焼きですが、案外レシピが魚のホイル焼きなど一辺倒ではありませんか? インスタグラムで見つけたおいしそうなホイル焼きを、レシピまでしっかり取材しました!
◆「豚バラ肉と大葉のキノコ巻き」◆
ユズの風味がアクセント。
白米にもお酒のお供にもマッチ
大葉が苦手な7歳の息子さんに食べさせたくて、豚バラとキノコと一緒にホイルで焼いた @hatsu.hana.kさん。「大葉に熱が加わると特有の香りが少し軽減され、さらにさっぱりポン酢の味に仕上げれば食べてくれるかなと思って作りました。焼くのではなくホイル焼きにしたのは蒸すことで肉のうま味がにじみ出て大葉のインパクトを包み込んでくれる気がしたから。実際息子も大葉を克服できて大成功! さっぱりとした食べ口なので、子供だけでなく大人も飽きずに食べられます。作り方は 豚バラスライス1枚に大葉3枚程度とエノキを包んだものをアルミホイルにのせ、ポン酢とお酒とユズの絞り汁を回しかけアルミホイルを閉じます。ガスコンロに焼き網をのせ中火で7分ほど焼いたらホイルを開けて、刻みネギや七味をかけて完成です。ポン酢やお酒が少な過ぎると焦げてしまうのでやや多めに入れるのがコツです。魚を焼くグリルや、トースターでも調理可能。白米にも合うし、ビールにもぴったりで手軽に作れるのでおすすめです。ユズの絞り汁がいい仕事をするので、ぜひ入れてくださいね!」
◆「サバのコチュマヨ焼き」◆
臭みゼロ!
ピリ辛で箸が止まらないおいしさ
@kitchen_m_crescentさんは、韓国風ホイル焼きがお気に入り。「青魚に多く含まれるDHA、タンパク質、鉄分などは心身ともに良いと聞き、以前働いていた料理店の賄いで食べたサバのコチュマヨネーズ焼きがおいしかったのを思い出しトライ。アルミホイルに生サバの切り身を1枚のせ、その上にキムチ 約50g、コチュジャン 2g ・マヨネーズ 大さじ1〜2を混ぜ合わせたものと好みでチーズをのせてアルミホイルを包むように折りたたみます。フライパンでアルミホイルが膨らむまで中火で約10分熱したら、アルミホイルに切れめを入れて青ネギをトッピングして完成です。キムチの酸味と辛味、マヨネーズのアクセントでサバ独特の臭みは消えるので、青魚が苦手な方も食べやすいと思います」
◆「エビとキノコのお鍋風ホイル焼き」◆
アルミホイルをお鍋に見立てた秀逸アイデア
創味シャンタン&つゆのうま味が染み渡る
インスタで時短料理や簡単料理を紹介している@legami1さん。愛してやまないという調味料の創味シャンタンと創味のつゆを使ったレシピを考案。「我が家の子供は創味シャンタンでチャーハン、創味のつゆで鶏団子鍋と、どんな料理にも“創味”シリーズの味を求めるほどの創味好き。冬に向け少し趣向を変えようと思いついたのがホイル焼きをお鍋風に仕上げること。材料は、エビ10尾、ニンニク2片、マッシュルーム2個、エノキ60g、エリンギ1本、シメジ60g、ミニトマト6個。アルミホイルに並べたら、そこに創味シャンタン3g、お湯大さじ3、創味のつゆ2g、オイスターソース1gをよく混ぜ合わせたものをかけ、トースターで30分程焼くだけ。エビの風味に中華風の味わいが重なってとってもおいしいです。失敗しないポイントはアルミホイルをボートのような深さのある形に成型して、加熱していく途中でうま味が凝縮されただし汁を逃さないことです。また、エビの尻尾からも良いだしが出るのでむかずに残しておくとより海鮮風味が増しておいしいですよ。酸味が苦手な方は少々手間ですが、トマトの種部分を取ると良いでしょう。具材を並べて調味料をかければ後は30分放置でOKなので、その間に別の調理もできますよ」
◆「玉ネギのホイル丸焼き」◆
調味料によって多くの
味のバリエーションを楽しめる
@masumi.827さんは居酒屋で食べて絶品だったという玉ネギのホイル焼きを自宅で再現。「玉ネギを丸ごと1個使うホイル焼きは、見た目のインパクトもあり、夕食時の立派な1品になるのでリピート中です。作り方も玉ネギをアルミホイルに包んで焼くだけと実にシンプル。オーブンでもトースターでも良いので20~30分じっくり焼いてくださいね。玉ネギの甘味が出てとってもおいしいんです。私はチーズを何種類か混ぜたり、粗びきの黒こしょうを振ったりして食べています。お酒のおつまみにもぴったりですよ。ベーコンやウインナーと一緒に包んで焼いたり、カレー粉をまぶしてカレー風味に仕上げれば玉ネギが苦手なお子さんにもおすすめ。玉ネギはどんな調味料とも相性がいいので、好みの味を見つけるのも楽しいですよ」
◆「シイタケのホイル焼き」◆
カルディのいぶりがっこのタルタルソースが
ポイント。そのまま立派なメインおかずに!
洗い物が少なく済むし、素材のうま味をぎゅっと閉じ込められるので良いことづくしと、私も近頃ホイル焼きにハマっています。なかでも最近のヒットが、シイタケのホイル焼き。料理好きの友人に教えてもらった元のレシピが石づきを取ったシイタケをのせ、そこにタルタルソースとチーズをトッピングしトースターで10分焼くだけというもの。やってみたらとってもおいしかったのですが、水分が飛んでしまってパサついてしまったんです。そこで、アルミホイルで蒸し焼きにすればふっくら仕上がるかなとトライしたら大成功。シイタケのエキスがジュワっとにじみ出てきてそこにタルタルソースとチーズの濃厚な味わいが合わさって最高においしい! カルディの「いぶりがっこのタルタルソース」にしょうゆをひとたらしするのが個人的なこだわり。いぶりがっこのガリッとした食感とシイタケとのバランス、タルタルソースとチーズの濃厚さをしょうゆが引き締めてくれてメリハリのついた味わいになるんです。食べ盛りの息子たちも絶賛する一品です!」
・・・・・・
肉、魚、野菜とどんな素材を使ってもうま味が凝縮しておいしく仕上がるホイル焼き。どれも簡単に作れるものばかりなので夕飯を作る気力が湧かないときのお助けメニューにもなってくれそうですね。