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お米はそもそも玄米で保存して
精米したてを食べるのが最もおいしい!
「こだわりのキッチン家電がたくさんある中、近年『買ってよかった』という声が多く聞かれるのは家庭用精米機です」と話すのは5つ星お米マイスターの澁谷梨絵さん(以下同)。とはいえ、私たちにはまだなじみの薄い精米機……。まずはそのメリットを聞いてみました。
メリット①
精米後すぐに酸化が始まる
お米は玄米で保存するがBEST!
「お米は、精米すると酸化が始まり劣化が進んでいきます。そのため、玄米で保存して精米後すぐに炊くのが最もおいしい食べ方です。精米したてはどんなブランド米にも勝るとも! ちなみに、古くなった白米も再度精米して表面の酸化部分を削り取るとおいしさが復活します」
メリット②
人気の分づき米も簡単にできる
「分づき米とは、簡単に言えば玄米と白米の間のお米で、精米での胚芽の残し度合いによって三分づき、五分づき、七分づきなどがあります。胚芽にはビタミンEやビタミンB1が豊富なので、健康志向が高まる最近では人気の精米方法。自宅に精米機があれば自分好みの精米が簡単にできます」
メリット③
新鮮な米ぬかがとれる
「新鮮な米ぬかを活用できるというのも大きな利点。米ぬかは古くなると脂臭く感じますが、とれたては無味無臭で栄養価は抜群。みそ汁やシチューなどの料理に入れたり、乾煎りしてふりかけにしたりと万能です」
そんなメリットがある家庭での精米。5つ星お米マイスター澁谷さんおすすめの家庭用精米機を紹介します!
群を抜く“つやと透明感”あるお米が自宅で!
『象印マホービン』家庭用 無洗米精米機
つきたて風味 BT-AG05
Shibuya’s recommend
「圧力式の精米なので、お米に負荷をかけず優しく精米できます。お米が割れることもほぼなし! 米ぬかは手前の取っ手がついているカップにたまるので使うにも捨てるにも便利です。精米したてのお米を取り出すときに間違ってぬかがついてしまうこともありません。精米しているときに多少音がしますが、使いやすさとおいしさで断然おすすめです」
古いお米もまるで新米のように生まれ変わる
『山善(YAMAZEN)』つきたて米の達人 YRP-51
Shibuya’s recommend
「熱がこもらないのでお米を傷めない設計になっています。モードは他のものに比べて少ないですが、その分誰にでも分かりやすいシンプルで簡単に操作ができるのが嬉しいところ。お手入れも、特別な工具などは必要なく、機械に弱い方も安心です。部品の取り外しが少なく簡単にお手入れができるのは意外と大事なポイントですよね」
現代人必須の栄養素「ギャバ」が生成可能!
『サタケ』マジックミル“ギャバミル” RSKM3D
Shibuya’s recommend
「何年か前、ストレスを低減してくれることで話題になった「GABA」というチョコレートをご存知ですか? あのGABA(ギャバ)です。ストレス社会で働く現代人にとって、軽減効果のあるギャバを精米時にプラスできるのは大きなメリット! 精米機の高さが低めなので、キッチンでの置き場所も選びません」
精米機選びをするときは
この3点をしっかりチェック!
① 精米時お米が熱くなりすぎないもの
「急激にお米をこすり合わせる“スピード重視”の精米機は、お米が熱くなるので風味が落ちてしまいます。その理由としては、摩擦の熱が高すぎるとお米の水分が抜けてパサパサになってしまうから。お米の温度が上がらずに優しく、圧力のかからないようなものが◎」
② 炊飯器にも強いメーカー
「お米本来のうま味やおいしさを引き出すことにこだわる炊飯器メーカーは、独自の精米工場を持ち、お米自体を製造するところから始めていたりお米の研究に余念がありません。このように稲からごはんになるまで一連の流れでおいしさを追求しているので、迷ったら炊飯器で知られているメーカーを選ぶとよいと思います」
③ 価格が安すぎないもの
「値段が安すぎるものは、急激にお米をこすり合わせる精米方法をとっているものが多いので、よく性能を見てくださいね。外箱などの説明でわからないときは店員さんに聞けば教えてくれるはず。せっかく精米機を買うのであれば、おいしさや栄養がしっかり取れるものを選んでもらいたいですね」
精米機といえば大掛かりな機械を想像していましたが、今は少量精米に適したサイズがこんなに豊富で、なおかつメリットもたくさんあるとは……毎日食べるごはんが変われば、きっと人生も変わるはず! 2019年はワンランク上のごはんで、良いスタートをきってみてはいかが?