コロナ不況と言われるなか、家電業界は、自宅で過ごす時間が増えたこと、夏のボーナスや10万円の一律給付金が支払われたことで好調だそう。「ここ数年は共働き家庭の増加から家事負担を軽減する時短系家電の動きが活発でした。しかしコロナ禍でおうち時間を充実させるもの、快適に過ごせるプレミアム家電の需要が増えています」(ビックカメラ 日本橋三越 副店長 嘉村彩菜さん)。生活スタイルが変化した今、必要以上に外出しなくても快適に過ごせるもの、インテリアとしても秀逸なデザイン性のあるものが人気のようです。
お話を伺ったのは、ビックカメラ 日本橋三越 副店長 嘉村彩菜さん。2010年入社し、有楽町店PCコーナー責任者、同店副店長などを経てオープン当初より「ビックカメラ 日本橋三越」の副店長を務めています。丁寧なご案内が好評で、指名が入ることも多いそう。
◆LG エレクトロニクス◆
「LG SIGNATURE
InstaView Door-in-Door」
ノックするとスケルトンになるガラス扉など
最先端技術満載のラグジュアリーな冷蔵庫
重厚感がありつつすっきり。庫内4面が全てステンレスなので、お手入れもしやすく衛生的。サイズ：H1,784×W912×D754㎜ 重量：約193㎏ 定格内容積：676L
LGのプレミアムライン「LG SIGNATURE」の冷蔵庫は、未来感のある機能やデザインが人気。「日本メーカーにはあまりないサイズ感とステンレスを使用した冷蔵庫は、ダイニングにも違和感なく置ける美デザインが魅力です。下半分は全て冷凍庫。内側は引き出しで細かく分かれ、まとめ買いをしても整理がしやすいです」。この冷蔵庫は驚きの仕掛けを多数搭載してあるのも特徴。「例えばドアの下に足をかざすと右側上段の扉が自動で開くし、ガラス扉を２回ノックするとガラス面がクリアになってドアを開けずに中のものが確認できます。下段の冷凍庫部分は、ドアを開けると引き出しが自動的に前にせり出す他、冷気を送風することで開閉中も庫内温度の上昇を防ぐなど鮮度を保つ工夫が盛り込まれています」。ある程度食材をストックすべき今の時代、エコで大容量な冷蔵庫は時代に求められているとも言えます。
◆DEVIALET◆
「Phantom Reactor」
小型なのにライブ会場にいるような
迫力サウンドが楽しめるワイヤレススピーカー
売り場には「Phantom Reactor(ファントムリアクター)」専用ブースがあり、迫力ある音色も体感できます。サイズ：H255×W252×D342㎜ 質量：11.4㎏
フランスのオーディオメーカー「DEVIALET(デビアレ)」のスピーカーは、従来のイメージとは一線を画す近未来的なデザインが特徴的。「コンパクトかつオブジェのようなデザインが印象的なワイヤレススピーカーは、ふたつの丸いウーファーユニットで、繊細かつパワフルなサウンドを響かせます」。なかでもプレミアムなのが、パリのオペラ座とコラボレーションしたという『PHANTOM REACTOR OPÉRA DE PARIS』のデザイン。「サイドパネルに貼られた金箔は、オペラ座やパリの歴史的建造物を手掛ける職人による手作業という、日本橋三越限定モデルです。コンパクトですが、これ１台で売り場の隅まで届くほどの音量・音質を備えています。２台置けば映画館にいるような立体感ある音色も楽しめますよ」
◆meriAir◆
「mediAir KJ468F」
冷戦時代に細菌戦争を想定して開発された
超ハイスペック空間除菌清浄機
売り場の展示品には粒子モニターが設置され、実際の集じん力の数値も確認できます。サイズ：H770×W270×D340㎜ 重量：12.25㎏ フィルター交換：2年に1回程度 適用床面積：36畳 消費電力：7～95W
性能の高い空気清浄機は数あれど、0.007㎛の超微粒子を99％以上集じんするとうたう空気清浄機はなかなかありません。「アメリカ発の空間除菌清浄機『mediAir(メディエアー)』」は、米ソ冷戦時代に細菌戦争を想定し、合衆国政府の軍事補助金によって誕生したという物々しい開発背景を持つフィルターを搭載した空間除菌清浄機です」。一般的な空気清浄機に使われるHEPAフィルターの40倍もの捕集性能を備え、室内に潜む菌やウイルス、揮発性化合物、ダニのフンや死がい、ハウスダストのアレルゲン物質を集じんし、不活化してくれます。「お値段は437,800円(税込)と高額ですが、これからウイルスが気になる季節になるので、パワフルな集じん性能に問い合わせも増えています」
◆Vitamix◆
「Vitamix A3500i」
プログラムオートで温かいスープまで作れる
パワフルブレンダーの最高峰モデル
硬いアボカドの種やロックアイスもなめらかに粉砕する耐久性の高いレーザーカットブレードを搭載。3～8人用の大容量ブレンダーです。サイズ：H432×W203xD279㎜ 重量：6.9㎏ 容量：2.0Ｌ 消費電力：1000W カラー：シルバー
在宅時間が増えたことで調理する機会も多くなり、健康意識が高い人、レシピの幅を広げたい人から注目されているバイタミックス。「このブレンダー１台で混ぜる、砕く、刻む、温める、挽く、つぶす、こねるといった８個の機能を持ち、ジュースやスムージーはもちろん、温かいスープまで作れます。特にこの『A3500i』は、食材を入れたら、後はボタンひとつでスムージー、スープ、アイス、ディップ、自動洗浄と五つのプログラムのかなからベストなブレンディングを実現できます。タッチパネルで手軽に操作できるのもいいですよね」。ちなみに粉砕時の音が大きいので、使用環境の考慮が必要だそう。
◆ソニー◆
「BRAVIA KJ-77A9G」
美しい映像と音質が一体化した有機ELテレビ。
ライブやスポーツの臨場感はさすが！
さらなる薄型設計となったA9Gは、約51㎜という圧迫感のない壁掛けスタイルを可能にしているので、リビングにすっきりなじみます。画面サイズ：77V型 サイズ： H99.6 x W172.1 ×D4.9㎜ 重量：35.3㎏ BS/CS4Kダブルチューナー内蔵
徐々に普及しつつある高解像4Ｋテレビですが、有機ELならさらに黒と色彩のコントラストが美しく、より鮮明な映像が楽しめます。「ソニーの『BRAVIA KJ-77A9G』は、有機ELの能力を最大限に引き出した圧倒的な高画質と、画面全体から聞こえてくる高音質が圧巻です」。画面裏に配した2基の薄型サブウーファーが迫力ある重低音を響かせます。また、リモコンには、huluやNETFLIXなどの動画配信サービス専用ボタンをあらかじめ設置。コンテンツの検索もスムーズにできます。「77インチの大画面は、ベゼルが極細でスピーカーも正面から見えない構造なので、映像だけが浮かび上がる感覚です。ライブやスポーツ観戦を堪能したい方におすすめです」
◆テクノジム◆
「Recline PERSONAL」
気分を上げるポリッシュ仕上げのフレームに
極上シート、美デザインの高級エアロバイク
プログラムの選択や動画の視聴など、操作は全て15.6インチのLiveタッチスクリーンコンソールで可能。「アウトドアS」モードを使えば世界の風景を楽しみながらエクササイズも。サイズ：H1370×W630×L1400㎜ 重量：70㎏ 最大許容体重：180㎏
健康に対する関心が高まっていることから、9月に増床してオープンしたフィットネス機器売り場「KADEN FiTNESS」。そこでは『テクノジム』の高級フィットネス機器に注目。「『Recline PERSONAL(リクライン パーソナル)』は、イタリアデザイン界の巨匠、アントニオ・チッテリオによるスタイリッシュなデザインが魅力です。さらに人間工学に基づいて設計されたシート、インターネットやTVなどが楽しめるタッチスクリーンコンソール、シート下に設置された高音質のスピーカーなどエクササイズのモチベーションを高めてくれる仕掛けが満載です」。ジムでよく見かけるメーカーで機能的には安心。なおかつこの美しいフォルムなら家に置いてもOKですね。
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手頃な値段でそこそこいいものが増えてしまった家電は、以前より買っても圧倒的な満足感を得られなくなってきました。家で過ごす時間が増えた今、＋αの値段を出すことで、そんな満足感を取り戻して購入した家電を堪能できるなら、そのほうが幸せなのかもしれませんよ。
撮影／松本有隆