世田谷区にあるワンルームに出合ったのは1年程前。ブルーの壁にモロッコ風デザインが効いた内装に一目で心を奪われたそう。「青い壁に何色の家具や雑貨を合わせるか悩んだ結果、好きなピンクをうまく使ってフレンチモロッコ風にしてみようと決めました」(Oさん・以下同)。部屋作りで大活躍したのが、ニトリ、イケア、フランフランの3ブランド。「トレンド感のあるデザインや絶妙なカラーリング、品揃えのよさなどが魅力。高価なものに頼らなくても、ちょっと工夫すれば素敵に見えるものはたくさんありますよ!」
目次
カラフルさが特長の
フレンチモロッコスタイルは
ある種、配色センスの見せどころ
ダイニングキッチンからアーチをくぐると、ブルーの壁に囲まれた9帖のくつろぎスペースが広がります。ブルー×ピンク×ホワイトのバランスを心掛けたという素敵な空間です。タッセルがあしらわれた淡いピンクのカーテンは、色・柄ともに豊富だというニトリのもの。「ベルベット調の素材なので、淡いトーンでも甘すぎないところが気に入っています」。ローズピンクのラグはイケアのセールで購入。「パステル調の部屋がぼんやりしないように、アクセントのある色を入れたくて、濃いローズピンクのラグを敷きました。空間を圧迫しないジャストサイズ」。また、2面採光の左官仕上げになった窓辺のベンチは、人を招くときにも便利なお気に入りの場所。「クッションカバーはフランフラン、イケア、ニトリをミックス。モロッコ風に見えるエスニック柄やタッセルがあしらわれたものを混ぜつつトーンを揃えれば、統一感も出せます。ブランドはあえてバラバラするほうが、見た目に動きが出てこなれた感じになりますよ」
ベッドコーナーもファブリックを
上手に使って理想のイメージに近づける
窓辺のベンチ対面は、ベッドコーナー。ベッドフレームはニトリ、ヨールドロークの枕はイケア、ファブリック類はニトリ、イケア、フランフランをミックスしたそう。「フランフランの布団カバー・枕カバーは、白ベースの清潔感とデザインが気に入ってセレクト。ベッド周りにピンクを使いすぎると幼く見えるので、ニトリの小さいクッションと、ベッドライナーに代用したフランフランのマルチカバーだけです。濃いブルーのイケアのクッションも、白×ピンクの甘さを引き締めています」。引っ越したときから、毎朝ベッドメイキングをきちんとやり続けているというOさん。部屋のテーマ通りにしつらえたベッドでの目覚めは、とても快適だそうです。
落ち着きがほしい場所は
ブルー×ホワイトで甘さを抑えて
◆キッチンは、ウッドの優しさを加えて
バスルームのレトロな扉にあう色味とナチュラルな手触りが気に入ったダイニングテーブルは下北沢のノーチェのもの。備え付けのモロッカンライトに合わせて、B-COMPANYで買ったモロッコ調の柄マットが程よいアクセントに。「心掛けたのは、全部をプチプラで揃えないこと。メインのテーブルにはある程度予算をかけて、周りをデザイン性のあるプチプラアイテムで揃えていくと、主役と脇役のバランスが自然ととれますよ」
◆バスルームは白を減らしてメンズライクに
キッチンダイニングの扉を開けると、一面青い壁のバスルームが。「白の分量が多すぎると甘めにふれてしまうので、シルバーやアイアンなどメンズライクな色味を混ぜて、できるだけ大人っぽい雰囲気にしました。マイルールとして、ラタン素材のバスケット類は置くと一気にアジアンっぽくなるのでNG。日本語表示がある商品は百均で買ったシンプルなボトルに入れ変えてすっきりと。トイレットペーパーは外ビニールから出してから置くなど生活感が出ないように気を配っています」
キッチン収納はスチールラックを活用。
サイズを揃えて置けばすっきり見えます!
クローゼットや棚を置かない見せる収納で、限られたスペースを有効利用しているOさん。キッチン台の下に食器と調理器具、調味料類を収納。スチールラックはニトリ、シルバーの箱はバスルームと同じ木枠屋で。「引っ越すときに不要なものを大量に捨てました。今は、どこに何があるかすぐ分かって使いやすいです。キッチンをすっきりさせるコツは、アイテムの高さや、形、大きさを揃えて収納すること。また安っぽく見えないように、ひと手間かけるのも大事。スチールラックにテーブルと同調の箱をインするだけでぐっとこなれ感が出ますよ」
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モロッコ風は、色のまとめ方が難しいですが、インテリアに悩んだときに「この部屋のテーマは〇〇風」と先にテイストを決めるのはいいアイデアかも。プチプラブランドで選ぶときにもセレクト基準がしっかりしていると無駄な失敗も減りそう。