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あなたの知らないボンカレーの世界【最初はうどんより高かった!?】

2018年に50周年を迎えたボンカレーは、新しいロゴマークを開発。金色のスプーンモチーフを起用したデザインは、これからもおいしくボンカレーを食べてほしいというメッセージが込められています!

私たちの幼少期、レトルト食品と言ったら「ボンカレー」。着物を着た女性(女優松山容子さん)がカレーを盛り付けているイエローのパッケージが懐かしいですよね⁉  ボンカレーの開発ヒストリーを少しお話しすると、1960年代カレーは洋食の代表でごちそうメニューでした。そこでボンカレーの生みの親、大塚食品は「1人前入りで、お湯で温めるだけで食べられるカレー、誰でも失敗しないカレー」をコンセプトに1964年開発をスタート。その4年後、1968年にボンカレーは世界初の市販用レトルトカレーとして誕生したんです。発売以来進化し続けているボンカレー、50周年を機に調べてみると、思わず「へぇ~」となることがたくさんありました。そのなかでも面白いなぁと思った9個のトリビアを紹介します! 今晩の夕飯はきっとボンカレーが食べたくなりますよ(笑)。

目次

ボンカレートリビア①
ボンカレーという名前の
意味は「おいしいカレー」

「ボンカレーゴールド」はレトルトカレーの永遠のスタンダード。甘口・中辛・辛口・大辛の全4種類。アイテムごとにカレー粉の配合比率や原材料を設定してオリジナルの味付けに仕上げています。

皆さんが普段何気なく手にとる「ボンカレー」のパッケージ。名前の意味は知っていますか? ボンカレーの「ボン」は「良い」や「おいしい」を意味するフランス語の「BON」からきています。それに英語の「CURRY(カレー)」を組み合わせてみると……。「おいしいカレー」ということになりますね! そして「ボンカレーゴールド」のパッケージに描かれた三重丸ですが、これにはどんな意味があると思いますか?  調べたらありました! この丸には「おいしさ三重丸」の意味が込められているそうですよ!

ボンカレートリビア②
2月12日「ボンカレーの日」に
ブラックジャックがお祝いしてくれた!

1968年2月12日に世界初の市販用レトルトカレー「ボンカレー」の発売はスタートしました。それを記念して、日本記念日協会で2月12日は「ボンカレーの日」&「レトルトカレーの日」と認定されました。ちなみに、発売当初は阪神地区限定のみの販売で、1969年5月から全国販売へと広がりました。昨年2月12日のボンカレー誕生50周年には、手塚治虫の名作「ブラック・ジャック」の主人公ブラックジャックがお祝いコメントを発表! マンガにも登場するボンカレーはブラックジャックの大好物という説も。「『ボンカレーはどうつくってもうまいのだ』50周年おめでとう!!」のメッセージはTwitterで話題になりました!

ボンカレートリビア③
発売当初は夏場2カ月、冬場3カ月と
賞味期限が短かった

ボンカレー開発のきっかけは、アメリカのパッケージ専門誌『モダン・パッケージ』に掲載された米軍の真空パックされたソーセージ。この技術とカレーを組み合わせたら、お湯で温めるだけで簡単に食べられるレトルトカレーができるかもしれない、と開発はスタートしました。

現在のボンカレーゴールドの賞味期限は1年なので、災害などに備えて家にストックしている人も多いと思います。しかし発売当初は夏場が2カ月、冬場は3カ月と今よりずっと短い賞味期限でした。当時のパウチはポリエチレンとポリエステルの2層構造の半透明のタイプだったので、光と酸素の影響で風味が失われてしまい賞味期限が短かったようです。しかも振動に弱く輸送中の破損やシーリングが甘かったりと、世界初ゆえの苦難があったとも言われています。それらを解決すべく大塚食品が開発したのは、現在もさまざまな商品で広く採用されている、光と酵素を遮断するポリエチレン/アルミ/ポリエステルの3層構造のパウチ。その結果、ボンカレーの賞味期限は最大2年まで延長可能になり、レトルトカレーの形が完成しました。

ボンカレートリビア④
ボンカレーの値段1箱80円は
食堂で食べるうどんより高かった

販売当初のボンカレーの値段は1箱80円で、世間の反応は「高すぎる」というものでした。それもそのはず!全国販売に至った1969年食堂の素うどんは1杯50~60円という時代だったから。ちなみに、1969年当時の80円は現代の価値に換算すると約320円。現在販売されているボンカレーゴールドの価格は180円なので、やはり少し高価に思えますよね。今やシリーズ累計約30億食を売り上げるボンカレーですが「3分で誰が作ってもおいしいカレーを食べられる」というキャッチコピーをかかげて発売しましたが、出だしは理解してもらうのに一苦労かつ「高い」というダブルパンチで苦戦を強いられていたようです。

ボンカレートリビア⑤
全国に95,000枚も取り付けられた
マニアにはたまらないホーロー看板

1960年~70年代テレビが普及する以前の広告手法はホーロー看板でした。重さは1枚約2㎏あり、営業マンは毎日10数枚、つまり30㎏近いの重さの看板を抱えて1日50~60軒のお店を回っていたんだとか。

ボンカレーが全国で発売されて間もなく取扱店に設置された、女優・松山容子さんのホーロー看板。20人ほどの営業マンが1日15枚をノルマに全国各地で営業した結果、約9万5千枚も設置できたと報告されています。現在どこに行っても目にするコンビニの数は全国で約5万8千店舗と言われているので、その数をはるかに上回ったボンカレーのホーロー看板は、きっと街のいたるところで見かけられたんでしょうね!  まさに営業マンの努力の証し。看板は数種類あり、マニアの間では超レアものとされる看板もあるそうです。

ボンカレートリビア⑥
元祖ボンカレーは沖縄でしか買えない?!

野菜をじっくり煮込んだ、発売から変わらないレシピのボンカレーです。松山容子さんを起用したレトロなパッケージが、発売当時を彷彿させます。

現在販売されているボンカレーのシリーズとしては7種類ありますが、発売当時の元祖ボンカレーはほとんどの地域でもう販売されていません。唯一購入することができるのが、沖縄なんです! 女優・松山容子さんのレトロなパッケージに、昔と変わらないレシピのボンカレーがなぜ沖縄でしか販売していないかというと…。沖縄では昔ながらの元祖ボンカレーの味わいが好まれているから。他の都道府県では三重丸の「ボンカレー ゴールド」のほうが好まれているので、こちらがスタンダードとなって販売されています。この記事を読んで「沖縄限定ボンカレーを食べてみたい」と思った人は、50周年を記念して販売されている「ボンカレー50」を食べてみてください!  元祖「ボンカレー(沖縄限定)」に比べて野菜とお肉がボリュームアップして新登場。こちらは箱ごと電子レンジ調理が可能なので時短にも◎。

ボンカレートリビア⑦
箱ごと電子レンジ調理の開発で
CO2排出量が84%削減された!

電子レンジ調理でエコの意味を持つ「ecoルト」マークを制定。800ccの水で湯せん調理(沸騰まで5分、パウチを入れて3分)するよりも、電子レンジで2分調理したときのほうがCO2排出量が84%も削減できます!

レトルトカレーは沸騰したお湯の中で温めるものでしたが、今や箱ごと電子レンジで調理する時代です。「電子レンジで調理できないものか?」という消費者の要望に応えるべく開発されたのが、従来のアルミではなく特殊な素材を使用したパウチです。加熱時にパウチ内で発生する蒸気を逃がす仕組みになっていて、箱の上部をあけて温めれば、家庭用の電子レンジなら1分30秒~2分(商品によって異なります)で完成。レンジでの調理は時短だけではなく、ムラなく温められる上にスパイスの豊かな香りを引き出してくれます! さすがレトルトカレーのパイオニアですね、進化がとまりません。ボンカレーゴールド・ボンカレーネオ・ボンカレーGRAN・Theボンカレー・こどものためのボンカレー・ボンカレー50の6シリーズで箱ごと電子レンジでの調理が可能です。

ボンカレートリビア⑧
NISSAN GT-Rのテールランプと
ボンカレーの三重丸が似ているって本当⁉

一部ネットユーザーの間で、『日産』が世界に誇るスポーツカーNISSAN  GT-Rのなかにボンカレーがあると話題になっています!  テールランプをよーく見てください。何かにそっくりじゃないですか? そう、ボンカレーの“おいしさ三重丸”のサインに見えますよね!(笑)   1969年に発売された「スカイラインGT-R」は4連の丸型テールランプが車のアイデンティティだったため、NISSAN GT-Rもこの丸型テールランプが継承されています。よく見るとテールランプは二重丸なんですが、ボンカレーに見えてしまうから不思議ですね。

ボンカレートリビア⑨
ボンカレー専用ポーチの
ガチャガチャが登場していた!

50周年を記念して、「ボンカレー専用ポーチ」のガチャガチャが登場しました! カレーの箱とジャストサイズのポーチは、ボンカレーゴールド(甘口・中辛・辛口・大辛)、ボンカレー50(中辛)、ボンカレーGRAN(森 のめぐみ デミグラスカレー)の6種類のパッケージデザインがプリントされていて、1回300円です。残念ながら、どこにガチャガチャが設置されているのか公式では発表されていませんが、数量限定なので見つけたらチャレンジしてみてくださいね!

半世紀という長い歴史を持つボンカレー。まだまだ「へぇ~」と思うことがたくさんありました。ぜひボンカレーについて、他のトリビアも見つけてみてくださいね!

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