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歯科医師が本気でおすすめ【汚れが落とせる歯ブラシ】3選

歯科医師 石井さとこ先生いわく、正しい歯の磨き方は、“こそばゆい”くらいの力加減がポイント。

「デザインや価格のみで選ぶのは避けてほしい」と話すのは、歯のホワイトニングを日本に広めた第一人者として知られる、歯科医師・口もと美容スペシャリストの石井さとこ先生。歯ブラシ選びだけでなく、小さい頃からの自己流歯磨きは、実は間違っている部分も多いのだとか。「歯磨きについて、自分は正しいか、正しくないのかなんて普段考える人って少ないですよね。でも、歯の汚れは虫歯や歯周病などの病気はもちろん、老け顔を作る原因にもなるので、きちんと磨けていないと一大事。しっかり汚れを落とすために、まずは歯ブラシを見直すことからはじめましょう!」(歯科医師 石井さとこ先生・以下同)

目次

歯ブラシ選びの基準は3つ

細かなところが磨きやすい
3列でコンパクトなヘッド

「最近では、6列・9列という毛量たっぷりの歯ブラシも多いですが、列が多く、ヘッドの面積が大きいものは、歯の表面を短時間で磨けるという利点はありますが、細かい部分まで届きにくく、汚れが残ってしまうことがあります。シンプルな3列のものがお掃除しやすいと思います。男性に比べ口が小さい女性は、特に小さなサイズを選ぶようにしてください」

ブラシの表面がフラットなもの

歯の形に合わせた山切りやU字カットになっているもの、毛先が先細になっているものなど、さまざまな形状のものが売られていますが、やはりスタンダードなフラットタイプがベストなんだそう。「毛先がギザギザしているからといって、必ずしも自分の歯の凹凸にフィットするわけではありません。逆にフラットなほうが、歯垢がつきやすい歯と歯茎の境目にもしっかりブラシがあたり、きちんと磨けます」

毛は硬すぎず、柔らかすぎない
「ふつう」を選ぶ

どのメーカーの歯ブラシも、多くは「かため」「ふつう」「やわらかめ」の3種類に分かれています。何も気になることがない一般的な人は、「ふつう」を選ぶのがいいと先生は言います。「自己流で磨いている人は、総じて力が強い傾向がありますので『かため』を使うと歯ぐきを傷つけてしまい、歯ぐき下がりの原因にもつながりますのでおすすめできません。歯科で歯ぐきが弱っていると判断された場合や、磨くときに力が入りすぎると感じてる人などは、もっとソフトな『やわらかめ』を選ぶように」。歯ブラシによっても硬さはかなり違うので、いろいろ比べてみてもいいかもしれませんね。

これならしっかり汚れを落とせます!
さとこ先生おすすめ歯ブラシ3選

LION
「クリニカアドバンテージ ハブラシ 」
歯が1本ずつ磨けるくらいに
本当にコンパクトなヘッド

厚さ2.6㎜という「極薄ヘッド」が奥歯の奥まで届き、弾力のある毛質で歯垢をきちんと落とします。ハンドルは六角形でペン持ちの握り方に最適。〈左〉3列コンパクト、〈右〉4列超コンパクト共に、毛の硬さは「ふつう」「やわらかめ」の2種類。

「歯と歯ぐきの間の溝にもしっかりあてられる柔らかな毛質と、何よりもコンパクトなヘッドが私自身も気に入って愛用しています。歯を1本ずつ丁寧に磨けるサイズなので、歯ブラシが口の中で奥にあたってしまうという方にも試してもらいたいです。”ヘッドはとにかく小さいものが良い”という場合は、4列でもこの超コンパクトを使ってみて。「ふつう」を選んでも少し柔らかめなので歯ぐきにも負担が少ないですよ」

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サンスター
「バトラー(BUTLER) ハブラシ #222」
長くしなやかな植毛で、歯並び的に磨きにくい
部分にもしっかり入り込む!

ウルトラソフトのコンパクトサイズ、さらにフラットカット。柔らかい毛でも、歯肉溝に入りやすくする独自のテーパードと、細かくざらつかせたサテナイズド加工で歯垢をしっかり除去。スリムで丸型のヘッドは操作性が良く、歯肉に炎症がある方にもおすすめ。

「特に柔らかめの歯ブラシが希望なら#222。長くてしなやかさもある毛が、しっかり隙間に入り込み、汚れを落とします。つい力を入れてゴシゴシこすりすぎしまう方や、歯並びに悩みがあり磨きにくい部分が多くある方にもおすすめです。柔らかすぎるという場合は#200を試してみてください」

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テムコ
「サ・レ・ド」
ヘッド交換で、歯垢を取り除くために
最適な硬さの毛先を常にキープ!

ブラシヘッドと本体の装置部分にわずかな隙間があり、水洗いした際にも雑菌等の繁殖を抑えやすい構造。超極細毛と普通毛のW植毛は、歯周病予防にもなる心地よいブラッシング効果が。

「歯ブラシの交換は1カ月に1度が理想的と言われています。でも、まだ使えそうで、捨てるのがもったいなく感じたりもしますよね。そんな節約派にはヘッド交換式歯ブラシがおすすめ。ブラシの部分だけ変えるのでエコで経済的です。ブラシの毛は歯垢を効果的に取れる最適な硬さに作られているので、常にいい状態で使えるよう躊躇せず交換してくださいね」

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歯ブラシを選んだら
効果的な磨き方もマスター!

歯ブラシはペンを持つように優しく握る

握りこぶしでギュッと握るのはNG!ペンを持つように握り、ブラシがぶらぶら動く程度の力加減でOK。「力を入れてブラシを歯に押し付けると毛先が寝てしまい、汚れが落とせず虫歯の原因にも。また、歯ぐきを傷めて知覚過敏の原因にもなりうるので注意してください」

歯ブラシは歯と歯茎の間に45度の角度で

歯と歯ぐきの間は「歯周ポケット」という溝のような部分があり、そこに汚れがたまりやすいので、歯ブラシは斜め45度にして丁寧に汚れをかき出します。「汚れを落とすからといって、ここも力を入れるのは厳禁。歯ブラシの毛先が入っても痛くない程度の力で、横にモジモジ動かすように。歯の表面を磨くときは、直角にあててOKですよ」

夜はデンタルフロスや歯間ブラシで
+αのケアを

実はどんなに歯ブラシで丁寧に磨いても、歯と歯の間の汚れを完全に落とすことはできません。そのため1日1回、時間のある夜にはデンタルフロスや歯間ブラシを使ってより細かく磨きましょう。デンタルフロスの正しい使い方は以下を参考にしてくださいね!

 

“ところで電動歯ブラシはどうなの?”なんて気になっている方も多いと思いますので、石井先生に聞いてみました。「電動歯ブラシは、短時間で清掃効果を発揮します。ランチタイムなど時間がないときの歯磨きに使うのがいいでしょう」

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虫歯や歯周病を予防するためには欠かせない歯磨きですが、正直今までは“やればいい”って思っていました。でも、きちんとやらなければやっていないのと一緒……、反省です。
あと何十年も元気に頑張ってもらわなければいけない“歯”ですもの!歯ブラシも磨き方も見直し、今日から“美歯”目指して頑張りましょう~

(撮影/石田純子)

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