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知らないと損!【住宅展示場見学】の事前準備と賢い回り方

憧れを見に行くだけならまだしも、住宅展示場でしっかりと情報やアドバイスを引き出すのはなかなか難しいものです。今回取材したのは、総合住宅展示場TBSハウジングを運営・管理する株式会社エイトノットアンドカンパニー。「住宅展示場ではさまざまなイベントがあり、レジャー感覚で立ち寄るのも大歓迎ですが、事前に予算やライフスタイルの確認し、会場でもスタッフにしっかり質問すると理解が早くなると思います」(展示場運営企画課・浅野尚之さん 以下同)。住宅展示場を劇的スムーズに活用できる三つの事前準備と現場でのミッション3項目を早速見ていきましょう。

目次

住宅展示場に向かう前に
確認すべき3つのこと

予算感はあらかじめ家族で共有する

「家の価格は1千万単位のため、100万単位の予算アップを軽く見てしまい、いざ購入時やローンを組んだ後にお金に悩まされることも。予算を考えず住宅展示場に行ってしまうと、夢が膨らむばかりで具体的な金額の着地点がうやむやになってしまいます。いくらまでなら出せるのかという予算感はしっかりと家族で共有しておくといいでしょう」

展示場は家を建てる場所に
できるだけ近い会場を見つけること

「例えば、勤務地の近くであったり、現在住んでる場所の近くだからと渋谷でピンとくる家を見つけたとしても、家を建てて住む場所が町田市なら、結局住む予定の地域の展示場で再度話をすることになります。土地を持っているなら、さまざまな展示場で情報を得ることも意義がありますが、土地とセットでの購入を検討しているなら住む予定の場所に近い、同じ市町村内の展示場を選ぶほうが合理的です」

子供の成長に親の介護など
変化する人生のステージをきちんと見据えて

「住宅展示場で運命の家が見つかっても、その家そっくりなものを建てる人はめったにいません。モデルルームをベースに外壁や間取りなどを自分好みにカスタマイズするはず。だからこそ、今の暮らしだけでなく、5年先や10年先を見据えることが大切です。特に子供の成長や親の介護など、常に変化する人生のステージをきちんと見越しておくことで、より自分に合う家が見つかりますよ」

これぞ家探しのショートカット!
展示場で必ずすべき三つのこと

事前準備をしっかりしたとはいえ、大規模な展示場の場合、全ての家をしっかりと回ることは案外難しい。浅野さん曰く3つのミッションをクリアすることで、自分にぴったりな1軒を効率よく探せるようですよ。

コンシェルジュに家の要望や
家造りの疑問を伝えて
見て回るべき候補を絞っていく

「ほとんどの方が、最初はどんな家を建てたいのか具体的なイメージはなく漠然としているもの。家に対する知識があれば問題ないですが、鉄筋か木造かでもメリットデメリットがありますし、CMなどでよく聞く、2×4(ツーバイフォー)が何なのかよく分からない人も多いのではないでしょうか? だからこそ、住宅展示場についたらまずはインフォメーションコーナーを探してください。そして、どんなモデルハウスがあるかはもちろん、主な建築方法など基本的な疑問はコンシェルジュに聞いてみることをおすすめします。専門的な内容は各住宅会社の担当でないと説明できませんが、どういう建物を望んでいるかや素朴な疑問をコンシェルジュに伝えることでより具体的に候補を絞ることができます。やみくもにモデルルームを回って逆に混乱してしまった、という結果は避けられるはずです」

なかには築10年のモデルルームも!
設備も最新とは限らないので、
見学する際は都度担当者に確認を

こちらのモデルルームは築6年目ですが、ウォークインクローゼットに入ると電気が付くIoTシステムは最近導入したもの。

「住宅展示場のモデルハウスはその住宅展示場ができたときに建てているものがほとんどです。つまり今の建物は現時点での最新設備というわけではありません。その住宅展示場によってまちまちですが、なかには建てて10年以上の家もあります。もちろん内装は変えていきますし、設備も随時新しくしていますが、モデルハウスに最新の設備が入っているかはその都度担当者に確認するのがベターです」

見学の際は、カタログを見ながら
説明を聞くと理解度が上がる

間取りやインテリアの使い方など、雑誌感覚で楽しめるカタログも多い。

「その場で聞いた話は意外と忘れていることも多く、何軒もモデルハウスを見たのならなおさらです。できればモデルハウスで最初にカタログをもらって、見ながら話を聞くと分かりやすさも倍増します。カタログの内容について聞くこともでき、理解が深まりますよ」

TBSハウジング渋谷で見つけた
今どきの家をチェック!

住宅展示場を巡る心得を教わりましたが、せっかくなので実際にモデルルームを見学することに。今回は現在トレンドだというIoTの家と賃貸物件共有型の家を見て回りました。

IoTを駆使した最新設備満載の
「ミサワホーム」

電気のオンオフ、ブラインドの開閉やルンバ作動や鍵の開閉を頼んだり、顔認証のカメラで中身を教えてくれる冷蔵庫などなど、音声操作やスマホからの遠隔操作を可能にした“最先端”がつめこまれたIoTハウスが「ミサワホーム」。「LinkGate」という独自のIoTシステムを通じて家の安心・安全・快適・省エネと住環境をトータル管理。ミサワホームのオーナー向け Web サイト「ミサワオーナーズクラブ」やスマホアプリを使い、外からの遠隔操作も自在にできる安心・安全快適な住宅は、まさに現代の共働きで忙しいファミリーにぴったりです。

 

一部を賃貸にしたり2世帯利用を想定した
「旭化成ヘーベルハウス」

渋谷などの都心部住宅展示場で高いニーズがあるという、賃貸併用タイプ。土地代が高い地域のため、自分だけで管理することが難しく、1階を賃貸として貸し出したり、利便性を求めて2世帯が同居するというケースもよくあるそうです。そんな都市部ならではのニーズに応えているのが「旭化成ヘーベルハウス」。賃貸&2世帯住居をイメージした4階建て、屋上付きのモデルルームは圧巻でした。

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家を買うことは人生における一番大きな買い物と言っても過言ではありません。だからこそ、いつか来るかもしれない「買うとき」のために、住宅展示場へ気軽に足を運んでイメージを膨らませ楽しく知識をつけること、そして、いざその日が来たら、しっかりと予算、場所、ライフスタイルについての価値観を家族で共有することが大切なのですね!

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