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これで完璧きれい!「 ウォシュレットの徹底掃除」TOTOお掃除マイスターの教え

小水のシミは汚れが積み重なってできるもの。汚れの段階で除去するように心掛けましょう。

TOTOが行ったアンケートによると、トイレ汚れが気になる場所TOP5は、「便器の内側55.8%」「便器のフチの裏側55.1%」「床35.8%」「便座の裏側29.8%」「便器と床の取り付け部分24.5%」と、目立たない部分を気にしている人が多いようです。「トイレは使うたびに気になる場所を掃除する習慣をつけると、清潔に保つことができます。特にこぼれた小水は乾くと悪臭の原因になるのですぐにふき取るように」(TOTOお客様本部商品技術部サービス統括グループ企画主査・樋渡智子さん 以下同)。「トイレ掃除は水で濡らして固く絞った布で水ぶきが基本。新しいグッズを買い足さなくても、正しい手順や洗剤選びで清潔に保てます。簡単なので、ぜひ正しいお手入れをマスターしてください」※ウォシュレットはTOTO(株)の登録商標です。

目次

酸性やアルカリ洗剤はNG!?
便座やノズルなどの
プラスチック部分の掃除

便座部分を動かしてすき間もすっきり!

〈左〉「ウォシュレット®」 のお掃除リフト機能付きタイプの一例。サイドレバーを操作すると便座が浮き上がります。〈右上〉すき間に溜まりやすい小水の汚れなどはこまめに水ぶきを。〈右下〉細かいすき間は綿棒を使って丁寧に。

「意外とご存じない方も多いのですが、ウォシュレット®の便座は便器から離して掃除できるんです」。外し方は、スライドさせるタイプと、お掃除リフトボタンで便座を浮かせる2タイプ。「ウォシュレット®」本体の掃除は、便座の表面を水ぶきだけでOK。汚れが気になるときは、水で濡らして絞った布に中性洗剤をつけてふき、その後水ぶき。「乾いた布やトイレットペーパーでふくと、表面に細かいキズがついてしまう場合があるので、掃除する際は必ず水ぶきです」。また洗剤に酸性洗剤やアルカリ洗剤を使うと、プラスチックが劣化することもあるので、必ず中性洗剤を使ってほしいとのこと。便ふたの表裏、便座の裏側も同様に水ぶき掃除できれいにしましょう。

シートタイプのウォシュレットでは、サイドにある着脱ボタンを押しながら便座を手前に引くと、後方部分の水ぶきがしやすくなります。※製品によっては取り外せないものもあるので取扱説明書のチェックを

意外と見落としがちなノズルや
脱臭フィルター
も清潔に

普段のノズル掃除は、布で水ぶきするだけできれいになりますが、すき間汚れが気になるときは使い古しの歯ブラシで汚れを取り除きましょう。周囲の空気を吸い込んで臭いを取り除く脱臭フィルターもほこりがたまりやすいパーツ。ほこりがたまると性能が落ちるのでこまめにチェックを。脱臭フィルターは取り外せるタイプと外せないタイプがあるので、取扱説明書で確認しましょう。

ノズルお掃除機能付きのものは、スイッチを押してノズルを引き出し、水ぶきしましょう。「よくノズルから噴射した水がお尻にあたって跳ね返りノズルについて不衛生なのでは……と聞かれますが、跳ね返った水はノズルにつきにくい角度を計算して設置されています」とのこと。また、脱臭フィルターは、電源プラグを抜いてフィルターを取り外し、歯ブラシなどで水洗い。「月1回がお手入れの目安ですが、ほこりが溜まりやすい冬場は、週1回程度でチェックしてください」

便器や床の汚れは
意外なアイテムが役立つ!

〈左〉クリームクレンザーのおすすめは、粒子が細かくキズがつきにくい「ジフ」がおすすめ。スポンジではなくラップを使うのは「洗剤成分がスポンジなどに染み込まずに、しっかり便器に塗布できるから」。〈右〉特に念入りに掃除したいのが、床と便器のすき間。割り箸に布を巻きつけたものを使うと、狭いところもしっかりふき取れます。

こびりついた汚れには
クリームクレンザーをつけたラップを使用

通常の便器掃除は中性洗剤をブラシにつけ、内側とフチ裏をこすり洗いします。こびりついた黒カビや水垢には、粒子が細かい研磨剤入りクリームクレンザーを丸めたラップにのせ、軽くこすります。「酸性洗剤も尿石などを落とすのに便利ですが、温水洗浄便座は電化製品のため、洗剤から発する成分が空気を通して基盤部分に入ると腐食するおそれがあります」。使うときは時間を短縮したり、酸性洗剤を振りかけた後、トイレットペーパーなどで湿布して、その上をラップで保護すると、浸透を高めつつ飛散も抑えられます。最後はしっかり洗い流すのを忘れずに。便座に酸性やアルカリ性の洗剤がついた場合はすみやかにふき取ってください。

便器と床のすき間汚れは
布を巻いた割りばしが活躍します!

トイレの臭いの大きな原因は床にこぼれ飛び散った尿。市販の洗剤つきウェットペーパーや水で濡らした布でしっかり水ぶきしましょう。特に早めに対処したいのが便器との境目部分についた汚れです。「便器と床のすき間に尿がついたまま放置してしまうと、すき間からじわじわと染み込んで取れなくなり、場合によっては便器を丸ごと取り外さないと臭いが取れなくなってしまいます」。境目部分は、割り箸に巻きつけた布を使うと、より細かくアプローチできます。ちなみに男性が立って用を足すと尿が天井や壁にも飛び散るため、座るほうが臭いやお手入れの手間が抑えられるそうですよ。

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今回のトイレ掃除に使ったのは、柔らかい布、クリームクレンザー、割りばしに布を巻いたもの、サランラップ。

最後にトイレ掃除で気をつけたほうがいい点を伺いました。「トイレ掃除で中性洗剤以外を使った掃除方法が広まっていますが、推奨していない洗剤を使った場合、製品が傷むおそれがあります。また防水設計ではありますが、ウォシュレット部分は濡れると故障の原因にもなるので、お掃除や用を足される際は十分に注意してください」。清潔なトイレを保つ基本は、こまめなお手入れとできるだけ汚さないこと。最近トイレの汚れが気になっているという人は、早速実践してみてくださいね!

〈おまけ〉
TOTOウォシュレット®は
汚れが付きにくく進化中!

〈左〉TOTOの最新ウォシュレットシリーズ「ネオレスト」には、きれいでエコな機能がたっぷり詰まっています!<右上>便器には、陶器表面の凹凸をナノレベルに仕上げ、汚れが付きにくい「セフィオンテクト」を採用。またフチなしにしたことでお手入れしやすくなりました。〈右下〉水から作られる除菌成分(次亜塩素酸)を含む「きれい除菌水」がノズル部分を自動で洗浄・除菌。さらに便器にも吹きかけ、汚れがつきにくく、黒ずみや黄ばみの元となる菌を除菌します。

今回はウォシュレット®の基本的な掃除方法を教えていただきましたが、最新モデルはトイレを常に清潔に保てる機能が満載! TOTO独自の「きれい除菌水」がノズルや便器についた菌を除菌する他、汚れがつきにくく落としやすい便器や便座を採用し、お掃除の手間を大幅に軽減しています。

(撮影/白倉利恵)

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