「re:sumica」で独自におこなったアンケート調査によると、7割以上の人が「基本的にはレジ袋を購入しない」と答えています。これは、このレジ袋の有料化が、環境問題への取り組みの一環だということを皆さん理解しているからこその高い割合なんだと思います。それでも3割弱は、毎回ではなくともレジ袋を購入利用することがあると回答しています。その答えを見ていると、納得できるレジ袋が必要な理由は、意外とたくさんありました。
目次
レジ袋を買う4大理由
✅ たくさん買ってしまい
エコバッグだけだと足りないとき
特売をしていて買いすぎたり、スーパーとドラッグストアをはしごしたり、ショッピングセンターでいろいろな店をのぞいたりしていると、ついつい買い物量が多くなってしまいます。ペットボトルの水ものをたくさん買ったりするときも、ひとつにまとめるとめちゃくちゃ重くなるので、袋は分散して持ちたいですよね。エコバッグに入りきらなくなったときや分散して持ちたいときには、レジ袋を追加で買うことに。
✅ 鮮魚などエコバッグに
入れたくないものがあるとき
エコバッグは、普段は他のバッグの中に入れておくことが多いので、清潔にしておきたいもの。生魚などの生鮮食料品は汁気が漏れる心配や臭い移りが気になる、冷たいものの水気でエコバッグを濡らしたくないというのが多い意見。逆に暖かいものを買ったときに分けて持ちたいという意見やお寿司やケーキなどまとめて入れてつぶしたくないもの、パンなど形が崩れそうなものは別に分けてレジ袋に入れたいなど、考えてみるとエコバッグひとつにまとめたくない状況はいろいろありますね。
✅ レジ袋をごみ入れとして利用しているから
多かったのは、生ごみ入れに使っているという意見。他にも大きめのレジ袋を普通にごみ箱にかけて使っていたり、犬の散歩の際にウンチ処理に使っていたりと、ごみや汚れものをまとめて処分する際にレジ袋を使いたいという人はけっこう多いようです。こんな再利用をするなら環境問題的にも有効ですし、それ用に別に袋を買うよりも節約にもなりますね。普段からレジ袋の再利用していた人は、逆にある程度の枚数はストックしておきたいようです。
✅ エコバッグは衛生面で心配だから
最近はニュースなどでも取り上げられているのが、エコバッグの衛生問題。繰り返し利用していると、汚れや濡れたときの水分などから菌が繁殖していきます。今だと、コロナウイルスの付着リスクなどもあり、いろいろな場所で使い回されるエコバッグのウイルス汚染の心配をする声もあります。そもそもそんなに頻繁にエコバッグを洗う人も多くないと思います。。特に夏は細菌が増殖しやすい時期なので、直中毒に気をつけたい食料品などはレジ袋を利用するほうが衛生的だとは言えそうです。ちなみに、エコバッグを使う際は、定期的にしっかり洗って乾燥させることで菌の繁殖は防げるので、まずはこまめな洗濯を習慣にしたいところ。また肉、魚、野菜などの生鮮品はポリ袋に入れてからエコバッグに入れるなど、バッグを汚さない工夫も大切です。このあたりのことは、農水省が「エコバッグでの食中毒予防」をサイトにアップしているので、そちらも参考にしてみてください。
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レジ袋を買わない理由で多かったのは、環境のため、もったいない、節約のための3つですが、印象的だったのは、海洋生物を助けたいからという回答もかなり多かったこと。みなさん、内臓にレジ袋やプラスチック容器が詰まって死んでしまった海の生き物たちのことに触れていたのが印象的でした。
レジ袋の使用制限は、CO2削減という意味では、それほど効果がないと言われています。また、エコバッグも50回以上使わないと、レジ袋よりもCO2排出は多くなってしまう、つまりエコバッグ1個にもレジ袋50枚程度のCO2排出があるということです。ただ、このレジ袋有料化が環境問題に意識を向ける良いきっかけになったのは事実。あまり杓子定規に考えずに、必要なときは上手にレジ袋を購入しつつ、マイクロプラスチックやCO2問題に広く目を向けていきたいところです。