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お米マイスター断言「おいしいのは新銘柄」。米の世代交代が進行中!

そもそも「新米」がいつからいつまでのお米のことを指すかご存知ですか? 答えは、その地域で秋に収穫されてから、同じ年の12月31日までに精米されたお米のこと。この期間の袋には新米シールが貼られますが、収穫の早い九州では貼付期間が長く、遅い北海道では短いなんてことが起こります。そんな各種新米も、そろそろ店頭に出揃う時期。楽しみですね。
「今年は九州と東北が豊作です。昼夜の寒暖差もあったので、甘味やうま味がしっかりあっておいしいですよ。今年ぜひ試してほしいのは新品種! というのは、近年の異常気象で昔ながらの品種を育てるのが難しくなっているんです。高温に耐えられて、なおかつおいしい新種が続々と開発されています」。(5つ星お米マイスター 澁谷梨絵さん・以下同)。つまり新品種のほうが、味が安定しているようです。後は自分の好みの問題。あなたはもっちり派?さっぱり派? それとも……。

目次

宮城県産だて正夢
芳醇な香りとうま味が特徴のもっちり米。
冷めてもおいしいから子供に
お弁当を持たせている家庭におすすめ!

これまで「ササニシキ」や「ひとめぼれ」といった粘りの弱いお米を作っていた宮城県。昨年デビューした「だて正夢」はもっちりとした食感が◎。ひと粒ひと粒から溢れ出すおいしさは次世代を担うブランド米になるかもと早くも米好きから注目されています! もち米のような香ばしい香りが◎。

・お米マイスターの評価ポイント
「炊き上がりを食べると、芳醇な香りとうま味が楽しめ、冷めると歯応えと甘味がグッと強くなる二度楽しいお米。上質なお餅を味わっているような上品な味」
おすすめレシピ→炊き込みごはん

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山形県産雪若丸
弾力があり、しっかり噛むほどおいしい。
「おかずはごはんを食べるためにある」
というお米好きの家庭にぴったり!

「つや姫」の弟分として今年本格デビューを果たした山形県産「雪若丸」。「つや姫」がみずみずしく、軟らかい食感のお米なのに対して、「雪若丸」は大粒で弾力があるため噛み応えがある。“THEお米”というような力強い香りに食欲がそそられます。

・お米マイスターの評価ポイント
「プリっとした弾力があって、噛めば噛むほどうま味が口いっぱいに広がります! お米自体に存在感があり、食べ応えがあるのでお米好きのファミリーにおすすめ」
おすすめレシピ→ビーフシチュー、カレー

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岩手県産銀河のしずく
さらっとした食感で重たくない。
遅い時間の夕食や、飲んで帰ったときの
シメのお茶漬けにしてももたれない!

大きめの粒で、程よい粘りを持った「銀河のしずく」は軽やかな食感のため、食べ飽きることがない一品。稲丈が短くて倒れにくく、冷害や病気にも強いため、次世代を担う品種といえそうです。強すぎない香りも、食べ飽きない要因のひとつ!

・お米マイスターの評価ポイント
「キリッとすっきりする食感で、するするとごはんがすすむさっぱり好きの方におすすめのお米。重たくないので朝食や夜遅めのごはんにもちょうどいいですよ」
おすすめレシピ→目玉焼き、漬け丼

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富山県産富富富(ふふふ)
あっさりめの味なので、肉などの濃厚な
おかずとも相性よし。口いっぱいに
頬張って、米のうま味を感じたい!

「富富富」というちょっとユニークなネーミングは、富山の水、富山の大地、富山の人が育てたという富山づくしのお米を表しています。10年以上の歳月をかけて病気にも強く、夏の暑さにも負けないお米を完成させ、ついに今年本格デビュー。味も香りもクセが強すぎず万人受け間違いナシ。

・お米マイスターの評価ポイント
「あっさりとした食感のなかに噛めば噛むほど優しい甘味が感じられ、うま味が引き立つお米です。濃い味のおかずのおいしさを最大限に引き出してくれるので、お肉系に合わせて」
おすすめレシピ→牛丼

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福井県産【いちほまれ】
人気の「コシヒカリ」進化版!
甘味、粘りなど全てにおいて最高の
バランスで好みを問わず愛されるお米!

「コシヒカリ」を生んだ福井県が、今度は“近年の高温気候に合わせたコシヒカリ以上の品種を”という想いで開発したという「いちほまれ」。「日本一おいしい誉れ高きお米」から命名されました。いつでも新米のようにみずみずしい香りがするのも、「いちほまれ」ならではの特徴です。

・お米マイスターの評価ポイント
「強い粘りと甘味、軟らかさ、艶など、お米らしさを感じるバランスのよさが◎。噛めば噛むほど米本来の味が楽しめ、もっちり派にもあっさり派にも食べてほしい!」
おすすめレシピ→焼き魚、煮魚

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最後に自分の好みをチェック!
澁谷梨絵さん 銘柄チャート

もっちり派
「コシヒカリ」を代表とする、甘味も粘りも併せ持つお米。もち米好きなら、間違いなく好きなゾーン。昔から日本人に愛されているお米。

しっかり派
お米の粘りは強いが、甘味は弱くあっさりしていてうま味が残る。そのため、しっかり食べ応えはあるのに、丼ものなどの具とも相性抜群。若い男性に好評。

あっさり派
粘りは弱いがしっかり甘味を感じるので、モリモリ食べてもおなかの負担になりにくく、おなかにたまりにくいけれども味わい深いお米。手頃な値段のものが多くある。

さっぱり派
粘りも甘味も弱いため、ボリュームのあるおかずと一緒に食べても邪魔にならないお米。量を食べたい方やごはん通の方にぴったり。

バランス派
ごはんだけでもおいしくいただけて、どんなおかずにもマッチするまさに万能なお米。粘りも甘味など全てが程よくある。

現在、品種登録されているお米は600種類以上あり、そのなかで流通されているお米はざっと240種類くらい。つまりここで紹介したお米はほんの一部なので、自分の好みに当てはまる新米はもちろん、“食べてみたら意外にしっくりきた”なんてお米が他にもあるかもしれません。この時期にしか味わえない新米を家族でいろいろ試してみるのも楽しいですよね♪

■澁谷梨絵さん著書
「世界でいちばんおいしい お米とごはんの本」(ワニブックス)
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