アイスコーヒーのここ数年の話題でいうと、アメリカを中心に盛り上がっていたのがコールドブリューコーヒー。一昔前なら「ダッチコーヒー」なんて言い方もした、要するに「水出しコーヒー」のことです。言い方をちょっと今風にしただけで、昔からあるし、見た目には普通のアイスコーヒーもコールドブリューコーヒーも変わりないのですが、製法の違いから味にはけっこう差があって新鮮です。時間をかけて水から抽出する水出しコーヒーは、タンニンやカフェインが抑えられて雑味のない口当たりのまろやかな味わいに。じっくりゆっくり水で抽出するため、うまみもぎゅーっと取り出されて、コーヒー豆本来の味が楽しめるとも言われています。普通にコーヒーを淹れるのに比べて、ちょっと作るのに時間がかかりますが、やり方は超簡単。コールドブリュー用の器具もリーズナブルな値段で購入できるので、この夏は自宅で水出しコーヒーに挑戦してみませんか?
目次
●カリフォルニア発の人気店
「ブルーボトルコーヒー」のおすすめ
→『ブルーボトルコーヒー×ハリオ
(HARIO)』コールドブリューボトル
キッチンで映えるシンプルなデザイン
夏に映える爽やかなカラーも魅力!
サードウェーブコーヒーの火付け役としても有名なカリフォルニア発のブルーボトルコーヒー。2015年、待望の日本上陸を果たして以来、今では都内に7店舗と京都で展開。さらにこの夏、神戸にも新店がオープンします。そのブルーボトルコーヒーでは、コールドブリューコーヒーは開店当初からの人気メニュー。そして『ハリオ』とコラボしたオリジナルのコールドブリューボトルも販売中です。
コールドブリューボトルの使い方はいたってシンプル! 「コーヒー豆(中細挽き)と水をセットし、そのまま冷蔵庫に入れて8時間おくだけで、手間をかけずに失敗なく、ご家庭でおいしいコールドブリューをお楽しみいただけます。暑い夏に冷やして飲むコールドブリューのおいしさは格別です」とブルーボトルコーヒーの担当者。シンプルな抽出方法となり、熱湯で抽出したコーヒーに比べると角がなく、コクがあり、スムースなフレーバーを得られるそう。キッチンでも映えるお洒落なボトルで、爽やかにアイスコーヒーが楽しめます。
ブルーボトルコーヒー 清澄白河ロースタリー&カフェ
東京都江東区平野1‐4‐8
TEL 非公開
8:00〜19:00 無休
https://bluebottlecoffee.jp/
オンラインストア
https://www.rakuten.ne.jp/gold/bluebottlecoffee/
●スペシャルティコーヒーの名店
「ノージーコーヒー」のおすすめ
→『ハリオ』水出し珈琲ポット
夜のうち仕込んで冷蔵庫へ
翌朝にはおいしいコーヒーが完成!
「その年の、その土地の、その豆にしかない風味と特徴を楽しんでほしい」と、シングルオリジンコーヒーにこだわる世田谷の名店「ノージーコーヒー」。オーナーの能城政隆さんは、日本におけるコーヒーブームの立役者としても有名です。この名店でコールドブリューコーヒーを味わえるのは、春先から秋口まで。アイスコーヒーとしては、アイスアメリカーノが通年販売されていますが、暑い季節だけの限定メニューとして、コールドブリューコーヒーが人気を呼んでいます。
そんなノージーコーヒーのおすすめは、店舗でも使用している『ハリオ』水出し珈琲ポット。「粉を入れて水を注ぎ、冷蔵庫に入れて8時間待つだけ。寝る前に仕込んでおけば、朝にはできあがっています。暑い季節にもお湯を沸かす必要がなく、手軽に楽しめるのがいいですよね」と能城さん。また、よりおいしくいただくためのポイントは、「絶対条件は品質がよくフレッシュな豆を選ぶことです。そして水が落ちるのを完全に待ってしまうと過抽出になり苦味やえぐみが出やすくなるので、落ちきる前に次の水を注ぐことがポイントです。店舗では味を安定させるために、100mlずつ分けて水を注いでいます」とのこと。ほんの少しの手間でぐっとおいしさがアップするので、これはぜひ試したい技です。
ノージーコーヒー(NOZY COFFEE)
東京都世田谷区下馬2-29-7
TEL 03-5787-8748
11:00〜18:00、9:00〜18:00(土・日曜・祝日) 無休
URL:http://www.nozycoffee.jp/
オンラインストア
https://www.nozycoffee-onlineshop.com
●新しいアプローチで注目を集める
「猿田彦珈琲」のおすすめ
→『イワキ(iwaki)』ウォーター
ドリップコーヒーサーバー
カフェオレなどのアレンジにも最適!
濃厚な味わいも楽しめるコーヒーサーバー
「たった一杯で幸せになるコーヒー屋」を目指し、2011年に恵比寿の小さなカフェからスタートした猿田彦珈琲。ここ数年で一気に店舗数も増え、昨年、調布に焙煎工房を兼ねた旗艦店となる「猿田彦珈琲 調布焙煎ホール」をオープン。そんな猿田彦珈琲では、創業時からコールドブリューコーヒーを提供。「ドリップコーヒーによるアイスコーヒーも販売しておりますが、水出しコーヒーはよりまろやかな口当たりを楽しめるため、創業時から販売しています」と担当者。
水出しコーヒーメーカーとしておすすめしてくれたのは『イワキ』のウォータードリップコーヒーサーバーです。「数ある水出しコーヒーメーカーのなかでも、濃厚な味わいを作ることが得意なサーバーです。そのままはもちろん、カフェオレにしてみたり、さらにちょっとしたアレンジを加えてみたりと、いろいろな飲み方のバリエーションを楽しむことができます」。また使い方のコツとしては、「まずは挽き立ての豆を使うこと。スペシャルティコーヒーのような豊かな風味を持つコーヒーは、中挽きくらいを目安に挽いてください。そして粉と水の量を計量することが大切です」とのこと。濃厚なアイスコーヒーと冷たいミルクを注いで、オリジナルのカフェオレもおいしそう!
猿田彦珈琲 恵比寿本店
東京都渋谷区恵比寿1-6-6 斎藤ビル1F
TEL03-5422-6970
8:00〜24:30、10:00〜24:30(土日・祝日) 無休
URL:http://sarutahiko.co/
オンラインショップ
http://shop.sarutahiko.co/
●南青山の人気カフェ「グラマシー
コーヒー」のおすすめ
→『ハリオ』水出し珈琲ポット
新鮮なコーヒー豆と軟水を使って
カフェ級のアイスコーヒーを目指す
2014年に南青山の路地にオープンしたグラマシーコーヒー。洗練されたお洒落な店内で味わえるのは、厳選された上質なコーヒー豆だけを使ったスペシャリティコーヒーと、それに合わせたお手製スイーツ。地元の人から近隣オフィスで働く人たちまで、多くの人がくつろぎの場として利用しています。
コールドブリューコーヒーはオープン時からの人気メニュー。「通常のアイスコーヒーと違い、ゆっくりと熱を加えずに抽出することで口当たりが丸く、嫌な苦味も抑えられた飲みごたえのある味になるのでオープン当初より看板メニューの1つです」とバリスタの蓮見さん。そして、自宅でコールドブリューを楽しむならとおすすめしてくれたのが『ハリオ』の水出し珈琲ポットです。「この水出しポットは日本人が麦茶を家で作るときの要領に非常に近いという点がポイントだと思います。また豆・水の量のバランスがとれていれば浸け置きしている時間の長さに応じて好みの味の濃さに調整できる点もおすすめです」。自宅でよりおいしくいただくコツは、“フレッシュな豆”と“軟水”を使うことだそう。店舗で提供されるコーヒーの味に近づけるには、この2つが大きな鍵になるので、ぜひお試しあれ!
グラマシーコーヒー
東京都港区南青山 3-7-2
TEL03-6432-9874
9:00〜19:00、11:00〜17:00(土曜) 日祝休
どの店も紹介してくれたのは、コーヒー豆を水に浸してじっくり抽出するタイプのコーヒーメーカー。そのまま冷蔵庫に入れておける使いやすいデザインも魅力です。お湯から淹れるコーヒーよりも時間はかかるけれど、作り方はとってもシンプル。しかもそのおいしさは格別ときたら、コーヒー好きを名乗るなら試さない訳にはいきませんよね。夏の暑さを気持ちよく吹き飛ばす、すっきりとした味わいのおいしいアイスコーヒーを、ぜひ自宅でも作ってみませんか?