お弁当用に作った副菜や常備菜に加え夕飯で作ったおかずが余り、気づくとちょこちょことした残り物が冷蔵庫にたんまりなんてことはありませんか? 捨てるものもったいないけど、はい夕飯!と出せるほどでもない…。そんなときは器や盛り付けを変えて、しらっと出すようにしています(笑)。見た目が変われば残り物感が薄まるだけでなく、ちょっとよそいき感まで出せるので不思議ですよね。
目次
◆とある日の我が家の残り物おかずを・・・
右上から時計回りにパプリカの揚げびたし、小松菜と油揚げのあえ物、紫大根のナムル、豚のみそ漬け、レンコンのツナマヨ和え、カブの照り焼き。
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「和カフェ風」「洋カフェ風」「料亭風」
に盛り付け!
こんな和洋中バラバラなおかずが一度に食卓に並ぶことは普段はほぼないのですが、余ってしまったら盛り付けを工夫してどんと出してしまいます! 盛り付ける際のコツはテーマを決めること!! 今回は、和カフェ、洋カフェ、料亭風の3テーマで上記のおかずを使って盛り付けてみます。
お盆風のフラットなお皿を使って
余白の美を意識した和カフェ風盛り付け
おかずとおかずの間にゆとりを持たせるとリッチで上品な和カフェプレートに。
テーマを「和」にするときは、白やグレー、ネイビーなどのお皿を選ぶと品よくまとめられます。また、和プレートは余白の美がポイントだと思うので、ゆとりを持った盛り付けができるよう大き目の平皿を選ぶのがおすすめ。直径25㎝くらいの大きさが、バランスよく盛り付けることができて仕上がりも美しく決まりますよ。
和カフェ風の盛り付け方
ポイントは配色バランス!
- 淡いグレーとまっすぐなフォルムに惹かれて3rd CUlTUREで購入した大皿。お盆のようにも見えるので洋食はもちろん、和食も映えるんです。
- 中央より少し内側に笹の葉を置き、上におにぎりを配置。盛り付けの軸を作ります。おにぎりスペースを土台にし、シソとカップ皿を配置。
- 濃い色と薄い色が交互にくるようにおかずを盛り付けていきます。色合いが被らないことを意識して盛り付けるのがコツ。
- フラットなプレートの場合、色鮮やかなおかずや形がしっかりしているおかずは器の外側に盛り付けて。視線が器全体に広がり整った印象に。
ゆとりを持って盛り付けることでおかずひとつひとつの存在感が際立って、ちょっと高級感すら感じませんか? いつもの見慣れたしかも残り物もこんな風に特別な一食にできるのでぜひお試しください。
モダンなスクエア皿にぎゅっと盛り付け
お洒落な洋カフェ風
隙間は不要! ぎゅうぎゅうに盛ることで食欲をそそる洋カフェプレートに
洋カフェ風に仕上げたいときは、丸皿よりも写真のような表情のあるスクエアやオーバルなどの少し形に主張があるものを選ぶと変化がついてお洒落に仕上がります。深めでビビッドな色味を選ぶと地味めなおかずもなんだか映えるので白などよりは色のついた器が簡単ですよ。
洋カフェ風の盛り付け方
ポイントは配色と密集感
- 益子の陶器市で購入した器。深みのある艶ネイビーと奥行きを感じる立体デザインがモダンな印象でお気に入りのひとつ。
- ごはんをこんもりと皿の左側に盛り付けます。まあるく盛り付けると、それだけでカフェ感がぐっと増して見えますよ。
- アクセントにレタスを敷いてその上に小鉢を配置し、汁物は小鉢に入れると味が混ざらないのと洒落感もアップし◎。
- 色の濃いおかずが隣り合わないようにと、形のあるおかずが外側にくるように隙間を作らずぎゅっと凝縮させて盛り付ける。
プレートがにぎやかに見え、食欲をそそる洋カフェ風盛り付け成功の秘訣は、ぎゅっと密度感を意識することです。残り物ではなく、あえてこの量、これだけの品数をプレート風に詰め込んだんだよ!と演出することができます。ひとりで自宅ランチなどにも、この盛り付け方はおすすめです。残飯処理してるのではなく、自分のためにお昼を作った感を味わえます。ちょっとしたことですが、こういうことが主婦にとって大事なポイントだったりしますよね。
小鉢や豆皿の配置が肝!組み合わせ次第で
残り物が料亭風にアップデート
器とおかずの色味を合わせたり、対比させたりして作り出す料亭風盛り付け。
小皿や小鉢を使う際に置き方やバランスに悩む!という話を耳にするのですが、それぞれのお皿と盛り付ける料理の相性が合っていれば器のテイストが違っていても不思議とまとまるものですよ。ごはんを何に盛り付けるかで土台が決まるのでまずはベースを決めましょう。後は小皿を並べていけば簡単に料亭風の完成です。
料亭風の盛り付け方
ポイントは器とおかずの相性を見極めること
- 作家さんもの、プチプラ、母からの譲りものの小皿たち。空の状態で配置を決めておけば盛り付け時に迷いませんよ!
- 肉や魚などのメインになりうる残り物おかずは、平らな小皿に高さを出して盛り付けると見栄えもよくなりますよ。
- 色のある器には色のあるおかずでアクセントに。ちなみに器とおかずの色味を合わせるとシックな雰囲気にまとまります。
- 小鉢に乗らなかったおかずは平皿にまとめて。その際同系色でまとめると上品な印象に。飾り切りを添えると地味おかずも華やぎます。
ひとつひとつ皿に盛り付けているので、残り物感が最も少ないのがこの料亭風です。洗い物も増えてちょっと面倒に思えますが、自分で作ったいつものおかずも見え方が変わるとなんだか味わいまでちょっとグレードアップした気分になるので食卓の雰囲気をブラッシュアップさせたいときに導入しています。
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残り物のおかずも、いつものおかずも丁寧に盛り付けてあげるだけで豊かな食卓に変えることができます。忙しいときこそ盛り付け技を使って気分転換してみてくださいね!