ここ数年続く世の中のしびれ系食ブーム。マー活とも呼ばれていて、その語源は麻辣の「麻」がしびれる味、「辣」が辛さのことなのですが、この麻からとってマー活というようになったのだとか。そんなマー活ブームの端緒は実は冷凍食品なのだとか。「最近では、スーパーやコンビニなど、冷凍食品に限らず、カップ麺やインスタント麺でも見かけるようになった汁なし担々麺ですが、ブームの先駆けは日清食品冷凍の『日清中華 汁なし担々麺』です」(冷凍食品ジャーナリスト 山本純子さん 以下同)
「ポイントは、中国スパイスの花椒(かしょう/ホアジャオ)を使った、しびれる辛さにありました。花椒は、もともと四川料理に欠かせないスパイス。四川風麻婆豆腐のピリリとした辛さは、この花椒がポイントだったりしますが、万人が食べられる味ではありません。そこで日清食品冷凍は花椒入りパウダーを「汁なし担々麺」に別添えしました。すると、もともと担々麺に辛さを求める層からの支持を受け、ぐんぐんと売り上が伸びていき、不動の人気となりました。また、汁あり麺は、お湯を沸かす手間がありますが、汁なし担々麺は、レンジでチンするだけなので手間いらず。中華飯店に行くまでもなく、本格的なしびれ系麺が食べられることが、おうち時間が増えた今、さらなるニーズにつながっているように思います」
山本さんおすすめ冷凍しびれ系麺
★★★キンレイ★★★
お水がいらない 汁なし麻辣担々麺
「コクのある辛さがクセになる!
食事はもちろん、家飲みのあてにもぴったり」
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「レンジで温めるだけで本格ラーメンが食べられると人気の、お水がいらないシリーズから新チャレンジとして登場した汁なし麻辣担々麺は、日本三大中華街のひとつ、横浜中華街の協同組合が監修しただけあり、本場、四川の味を再現した素晴らしいクオリティです。中華街の調理法にならい、唐辛子・花椒を鉄鍋で調理した自家製マーラーオイルが織り成すしびれ、辛さ、甘さ、酸味のバランスが複雑に絡み合って奥深いうま味を実現しています。ただ、パッケージにも辛さ、しびれに注意と書いてありますが、辛さに関しては、唐辛子が丸々1本入っているんです。盛り付けたときのビジュアルもまさにお店のようで◎なのですが、唐辛子まで食べるととにかく辛いのでちょっとマニア向けかもしれません」
★★★セブン-イレブン・ジャパン★★★
蒙古タンメン中本監修 汁なし麻辛麺
「日清食品との共同開発で売り切れ続出した
大ヒット商品がこの夏リニューアル!」
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「2018年に発売されて以来大ヒット中の商品。発売当初は、どこの店舗でも欠品していて幻の冷食と言われたほど。その名の通り、しびれて辛い商品です。しびれ度数、辛さ度数もともに5段階で5。最上級に辛い商品なんです。というわけで、これもマニア向けの味。ただ、辛さのなかにも肉みそにはきちんとコクとうま味が凝縮されていて辛いと分かっていてもついつい箸がすすむ味なんです。さすがは日清食品冷凍が手掛けた商品なだけあって妥協のない本格派の味。鶏肉、豚肉で作られていた肉みそですが、リニューアル後は牛肉が加わり、さらに味に奥行きが出るように。別添の花椒入りラー油で辛さを調節できますが、全部入れた場合は、激辛むせ返りに注意です!」
★★★マルハニチロ★★★
WILDish 汁なし担々麺
「辛麺文化の広島式!花椒×細麺の合わせは
口いっぱいにしびれが広がりインパクト大!」
「古くから辛麺が食文化に浸透している広島では、東京より10年ほど前から花椒がきいた汁なし担々麺ブームが起きていたと言います。そんな広島式と銘打っているマルハニチロの担々麺は、細麺と花椒を組み合わせ、よりしびれを堪能できる仕上がりが特徴です。もちろん、ただしびれるだけではなく、きちんとひき肉のうま味も感じられるのでご安心を」
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日本の新たな食文化が生まれるほど、日本人の食卓の中心に存在する冷凍食品。次のブームは、冷凍食品から生まれるかもしれないと思うと、スーパーやコンビニで冷凍食品を見る目が、今までとはまた違ってきそうです。