おすすめレシピを教えてくださったのは、揖保乃糸を製造・販売する兵庫県手延素麺協同組合 営業部企画課の天川さんと廣岡さん。「そうめんは、簡単に作ることができて、アレンジもしやすい食材です。夏だけでなく、通年食べられますよ」と力説する天川さん。その証拠に、公式ホームページには、数多くのそうめんレシピが掲載されています。そのなかから、今年のアンケートで特に人気を集めたレシピをピックアップ。固定観念を覆すレシピが満載です!
◆ 鶏だしひき肉まぜそうめん ◆
2020年アンケート人気No.1!
食欲そそるピリ辛ごちそう麺
「最近のはやりですが、そうめんの汁なしのまぜめんもおすすめ。ニンニクと豆板醤の風味が食欲をそそり、ニラや卵もトッピングするので、栄養バランスのいいスタミナそうめんという感じです。見た目もインパクトがあるので、お子さまや男性にも人気です」(廣岡さん)。さらに辛味をアップさせたいなら、「七味やさんしょう、中国の代表的なミックススパイス『五香粉(ウーシャンフェン)』を加えるのもおすすめ」(天川さん)。オイスターソースや鶏がらスープでしっかりと味がついているので、子供向けなら、ニンニクや豆板醤を入れずに仕上げてもOK。
【作り方】
① ニラを1㎝幅に切る。白ネギを薄く斜めに切り水にさらす。
②〈B〉の材料をよく混ぜ合わせ冷蔵庫で冷やしておく。
③ フライパンにサラダ油、みじん切りにしたニンニクと豆板醤を入れ弱火にかけ香りを出す。豚ひき肉を加えて中火で炒め、色が変わったら〈A〉の材料を書いてある順に加える。煮立ったらふたをしてとろ火で6〜7分煮る。
④ そうめんをゆでてザルにあげ、流水でよくもみ洗い。氷水にサッとつけ、水気を切ったら器に盛り付ける。
⑤ ④の上に①のニラと白ネギ、③のひき肉の順にのせ、中央に卵黄を置いたら、冷やしておいた〈B〉のつゆをかける。
食べ応えがあるので、お昼ごはんとしてはもちろん、晩ごはんの主菜としてもおすすめ!
◆ マイタケ入りにゅうめん ◆
夏の冷えバテ解消におすすめ。
マイタケの香りに食がすすむ!
「クーラーで冷えきった体を癒やすには、温かいにゅうめんがおすすめ。マイタケを加えると風味が増すだけでなく、マイタケに含まれるβグルカンの働きにより免疫力アップが期待できます。夏にも冬にも食べていただけるメニュー」(廣岡さん)。「にゅうめんの場合も、規定時間までゆでたら流水でもみ洗いを。そうめんに含まれている塩分や油分、ぬめりなどが取り除かれ、のどごしよく食べられますよ。揖保乃糸はのびにくく、切れにくいのでゴシゴシ洗っても大丈夫(笑)」(天川さん)
【作り方】
① そうめんをゆでザルにあげ、流水でよくもみ洗いをして水気を切る。
② 鶏肉の筋を取り除き、ひと口大にそぎ切り。マイタケは小房に分ける。ニンジンは太めの細切り、ミツバはざく切りに。
③ 鍋にうどんスープの規定の水(分量外)と②のミツバ以外の具材を入れて火が通るまで煮る。
④ ①のそうめんを加え、温まったらうどんスープを加え火を止める。
⑤ 盛り付けたら、ユズ皮とミツバをのせる。
にゅうめんでも、ゆでた後にもみ洗いが必要なんですね。温かいメニューでも、もみ洗いを忘れずに!
◆ ツナカレーサラダそうめん ◆
麺をゆでる以外に火を使わない。
時短でおいしく、見た目も涼し気
「カレー風味が食欲をそそり、冷たい麺で清涼感が広がります。ツナ缶はどこのお宅にもある食材なので作りやすいのではないでしょうか。あえるだけでオイル感もプラスされ、大変おいしいレシピです」(廣岡さん)。サラダとして紹介されているレシピですが、2人分をひと皿に盛り付け、主菜として食卓に出してもOK。マイルドなカレー味の汁なしまぜめんとして楽しめます。
【作り方】
① ツナの缶汁をよく切る。玉ネギを縦に薄切りにし、水にさらす。キュウリを輪切りにし、少量の塩をふってしんなりさせ、軽く水洗いして水気を切る。黄パプリカを1㎝角に切る。
② 大きめのボウルに〈A〉を入れてよく混ぜ合わせておく。
③ そうめんをゆでてザルにあげ、清水でよくもみ洗い。
④ ②のボウルに①の材料と③のそうめんを入れてあえる。レタスを敷いた小皿に盛り付け、半分に切ったプチトマトを飾る。
野菜もたっぷりなので、たくさん食べてもヘルシー。ダイエット中の人にもおすすめです。
◆ わらびもち風そうめん ◆
まさか、そうめんがスイーツに⁉
黒蜜ときな粉をトッピングした変わり種
「そうめんに黒蜜ときな粉をかけただけの簡単レシピですが、『そうめんのスイーツ⁉やってみようかな』という意外性と冒険心をそそるひと品です。通常、お団子やわらびもちは米粉、上新粉、わらび粉などを主原料としますが、そうめんの主原料は小麦粉。そのため黒蜜の甘味のなかに、小麦の風味が香るユニークな味わいが魅力です」(廣岡さん)。また「本来のわらびもちに比べてソフトな弾力で麺が口の中でほぐれるため、年配の方やお子さまでも食べやすいと思います」(天川さん)
【作り方】
① そうめんを2等分し、端から約2㎝のところを調理用ひもで結ぶ。
② ①のそうめんをゆでてザルにあげる。清水でよくもみ洗いをし氷水に軽くつけたら、水気を切り、まっすぐに麺線を整えて、バットなど平らなところに2、3分おく。
③ そうめんの麺同士が少しくっつきかけたら、まな板に置いて結び目を切り落とし、それぞれ3等分に切る。
④ 器に③のそうめんを盛り、黒蜜ときな粉をかける。
「麺を調理用ヒモで束ねてゆでる方法は、そうめんをきれいに盛り付けたいときにも応用できます」(廣岡さん)。来客や祝いの席でそうめんを出すときに役立ちそう。
〈おまけ〉
こんな作り置きもできちゃいます!
可愛く仕上げた「カップそうめん」
「このメニューの魅力は事前に作っておけること。食べるときに、つゆをかけるだけ」(天川さん)。「100均のミニカップを使えば、家族でのピクニックやホームパーティなどにおすすめです。弁当箱に入れれば、会社やお子さまのお弁当にも」(廣岡さん)。時間があるときに作って冷蔵庫で保存しておき、食べるときに食卓に出すだけというのも、主婦には嬉しいポイントですね。
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どれも作り方が簡単で、すぐにでもチャレンジしたくなるものばかり。ぜひいつもとひと味違うそうめんメニューを堪能してみてください。揖保乃糸公式ホームページでは、続々と新メニューが公開されているので、そちらもチェックを!