奥行きにして10㎝ほどのちょっとした壁のへこみながら、ニッチの活用の幅は実に広く便利なもの。インスタグラムで見つけた活用アイデアを5例ご紹介します。
目次
洗濯機横に洗剤をきれいに整頓。
専用ニッチは見せる収納の新トレンド
京都・滋賀を中心に住宅を建築している@kowatechnohomeさんが手掛けたお宅のニッチは、今トレンドになりつつある“専用ニッチ”。「洗剤を置くという用途と、そこに置くボトルのサイズも決まっていたので、それに合わせてニッチを制作しました。お客さまからはイメージ通りで見た目はもちろん、わざわざ洗剤を戸棚などから出し入れする必要がなく、とても楽でいいと評価いただいています。その他にもスリッパラックや鍵掛け用など、最近は用途に合わせてニッチを作られる方が増えていますね」
出掛ける際に必ず通るリビングの場所に
電気スイッチや鍵、イヤホンなどを集約
北欧風のシンプルでナチュラルなテイストのお宅に住む@ak__ie__ieさん。「我が家のニッチは、玄関から入ってすぐのリビングにあります。インターホンと電気スイッチを入れたいと要望を伝えて作ってもらったのですが、仕上がりが想像よりも大きかったので、あいた隙間を利用して鍵などを掛けるようになりました。今ではイヤホンや印鑑、保育園の名札を入れたミニバッグ、出さないといけない郵便物など出がけに必要なものをまとめておくスペースに進化しています。ただの壁にフックをつけるより、へこんでいる分、すっきりしていいですよ。ちなみに真鍮のフックは『FUTAGAMI』のもの。いい具合に色が変化していくので、これもお気に入りです」
狭い子供部屋のちょっとした
インテリアスペースとして活躍
@miel.821さんはちょっと狭い子供部屋の収納スペースとしてニッチを設置。「次男の部屋はおよそ5畳と狭いため、飾り棚などを置くよりも、小物を飾れるちょっとしたスペースがあるといいなと思い、建築時に注文しました。50×50㎝と大きめにすることで、飾り棚兼収納の役割をきちんと果たしてくれています。意外と部屋のアクセントにもなりますね。現在はまだ息子が小さいため、私が可愛いと思う息子のおもちゃなどを飾っています。息子の手が届かない高い場所にあるのもインテリアが保たれていいところ。将来は、息子自身で好きなものやコレクションを飾ったりして、楽しんでほしいと思っています」
料理中にレシピ本をさっと取り出せるよう
キッチンの横にひっそりニッチを設置
注文住宅で新築戸建てが完成したばかりの@myhousegram48さんはキッチン横にニッチを設置。「1日のなかでキッチンやダイニングで過ごす時間が多いため、レシピブックやお気に入りの雑誌をすぐ読めるように、ニッチタイプのマガジンラックを作りました。くぼんでいるとはいえ、キッチン周りはすっきりさせたかったのと、マガジンラックとしての存在感をなくしたかったので、正面からは視界に入らないようにあえてカウンター横部分に作りました。使い勝手的には申し分なく、家事の合間に読みたい本や雑誌が楽に手に取れるのでとても気に入っています。子供たちが自分の絵本を置くこともあり、家族で活用しています」
スイッチ類をニッチに集約させることで
リビングの壁をまっさらな白壁に!
@int_record_さんは、リビングダイニングに関わるあらゆるスイッチを集結させる場所としてニッチを活用しています。「スイッチを点在させると見た目がよくないのと、慣れるまで場所を覚えるのも大変だと思い、家を建てる際にオーダーしたのがスイッチ類を集約させたニッチでした。スイッチを1カ所に集めたおかげで、リビンクの壁が凹凸なくまっさらな白壁にできてとてもすっきりしました。また、ニッチにしたことでスイッチが飛び出すことがなく、通路に圧迫感が出ない点も気に入っています。ここの壁だけアクセントクロスとして、色を変えて遊びを出したのも密かなこだわりです」
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ちなみに、大手企業が目をつけないような小さなマーケットのことを「ニッチ市場」と呼びますが、これは建築用語から派生した言葉。工事の条件を満たす場所であれば、後からリフォームで作ることも可能だというニッチ。サイズによっては数万円からできるというので、ご自宅のプチリノベに導入してみては?