発売から62年経っても多くのファンに愛されている「ウタマロ石けん」。洗剤も日進月歩しているはずなのに、なぜいまだに支持されているのでしょうか?
目次
全ての純石けんが同じ成分ではない。
試行錯誤の末に見つけ出した
配合バランスが高い洗浄力を実現
「石けんは、天然の動植物性油脂からできる脂肪酸をアルカリで中和してできる界面活性剤で、原料となる脂肪酸の種類や配合で汚れ落ちの力は大きく変わります。脂肪酸にはラウリン酸やオレイン酸などたくさんの種類があり、完成した石けんの性質は、脂肪酸の種類や配合によっても変化します。つまり、“純石けん”として売られているものが、全て同じ性能ということではありません。ウタマロ石けんは何百回と試作を繰り返すなかで、水に溶けやすく汚れになじみやすいだけでなく、適度に柔らかく生地も傷めにくい、洗濯石けんとして適した脂肪酸の組み合わせを見つけました。汚れ落ちに特化した特別な配合だからこそ、多くのユーザーに支持されているのだと考えています」(商品企画部 寺原成美さん 以下同)
純度が高く結晶が細かいから
汚れにとてもなじみやすい
「石けんの製法は主に、中和法とけん化法という二つの製法があります。ウタマロ石けんは中和法で作られていますが、それには理由があります。それは、中和法のほうが不純物が少ない、純度の高い石けんを作ることができるからです。また、石けんを固める方法としては主に、機械練りと枠練りの2種類があります。ウタマロ石けんが採用しているのは、石けんの結晶が細かくなる機械練りです。純度が高く、結晶が細かく汚れになじみやすいことで、繊維の奥にこびりついた泥や皮脂などの頑固な汚れも落ちやすくなるのです」
汚れをしっかり落としたうえで
蛍光増白剤が白さを蘇えらせる
「もともと市販されている白い生地の衣類の多くには、生地をより白く見せるために蛍光増白剤が塗りこまれていることが多いのですが、蛍光増白剤は洗濯とともに少しずつ流れ落ちていき、徐々に衣類は元の白さを失うことになります。白いブラウスが洗濯のたびになんとなくくすんできてしまうのは、そのせいだったりするんです。ウタマロ石けんは、洗濯のたびに生地から失われる白さを補うために、微量の蛍光増白剤を配合しています。ちなみに生成りやアイボリー、ベージュなどの色味の衣類に使うと蛍光増白剤が付着しムラとなる場合もあるので注意してくださいね」。色落ちや変色が気になる衣類には、蛍光増白剤を使っていない「ウタマロリキッド」がおすすめだそうです。
ウタマロ社員さんのアドバイス。
石けんの緑色が消えるまでもみ洗いを!
「まず、頑固な汚れを落とすためには、⽯けんを汚れている部分に直接塗りつけて、汚れとなじませる必要があります。どんな強⼒な洗剤も、この基本が抜けていると汚れは落ちません。その洗う基本をしっかり実⾏するために、塗った部分が分かるようにウタマロ⽯けんは緑⾊をしています。汚れた部分にうっすらと緑⾊がついたらきちんと塗れている目印。その後もみ洗いするときには、その緑⾊が消えるまでしっかりもみ洗いします。そうすることで、汚れはしっかり落ちてくれます。その⽬印としての役割がウタマロ石けんの緑⾊にはあるので、ぜひ意識して洗ってみてください」
泥汚れ、皮脂汚れ、食べこぼしから化粧品汚れまで
生活汚れはきれいさっぱり落とせます!
「ウタマロ石けんは頑固な汚れの代表の泥汚れをはじめ、黒ずみ・化粧品・食べこぼし・インク・皮脂汚れなど、日常のあらゆる汚れに対応しています。その秘密は原料だけじゃなく、製法まで全てを、“汚れを落とすこと”にこだわって作っているからと自負しています」
※汚れ落ちの程度は汚れがついてから経過した時間や、汚れの種類によって異なります。
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今までなんで?とモヤモヤしていた素朴な疑問が解消されたことで、よりウタマロ愛が強まりました。目に見えて汚れが落ちて洗濯がより楽しくなる要素も持っているウタマロ石けん。まだ使ったことがないという方、ぜひお試しください。噂に違わぬ洗い上がりですよ!