今回取材させていただいた「TBSハウジング渋谷会場」は都心部の展示場ということもあり、狭いスペースでも広く見えたり快適に過ごせる動線の工夫に気がつきました。新居建設を検討中の方はもちろん、リノベーションやインテリアの参考にもなると思うのでぜひチェックしてください。
目次
キッチンとダイニングテーブルを
直線でつないでデッドスペースを減らす
ダイニングと一体型のテーブルといえば、シンクと対面になるカウンターテーブルが主流でしたが、最近はシンクから直線状にテーブルを配置したダイニングテーブル付きタイプも人気なんです。キッチンスペースにある程度の広さは必要ですが、キッチン全体に統一感が生まれることでリビングとのゾーニングが自然とでき、結果としてリビングが広々とした印象になるようです。配膳や食器の片付けなどの家事動線もよりスムーズになるうえに、飲食スペースがキッチンゾーンで完結するため、毎日のお掃除もしやすくなるという利点もありそう。
家族が集まるリビングは、天井を高くとり
開放感を強調する手法が人気
モデルハウスを見学していて共通していたのがリビングの開放感。実際の住居と比べて家具や生活感のあるアイテムが少ないこともありますが、天井を高くすることによる気持ちよさは格別です。空間を縦方向に広げて窮屈さを解消するのは最近の軽自動車にも多い手法ですね。さらに、よく見てみると、モデルルームの天井や壁の色はリビングでは明るい色合いをセレクトしており、部屋を明るく広く見せるために間接照明やスポットライトを上手に使っています。一方で、どのモデルハウスもキッチン天井は通常の高さ。これは換気扇の効きをよくすることや、最も汚れやすい天井をメンテナンスしやすくするためでもあるのだとか。さらに、あえて高低差をつけてキッチンの天井をリビングと分けることで、よりリビングに奥行きが生まれ違和感なくゾーニングもできるのです。
家にゆとりが生まれる!?
忙しい朝の渋滞解消に役立つ
「ダブルボウル」の洗面台
朝は子供の歯磨きにパパの髭剃り、ママのメイク。夜はママのスキンケアに子供のドライヤータイムなど、洗面所は使う時間が家族で重なることが多く、混み合うこと必至なスペース。そのストレスを解消できる「ダブルボウル」は共働きや小さな子供がいる家族に人気のシステム。洗面スペースにほんの少し面積を割くだけで機能性もさることながら、慌ただしい時間も優雅に過ごせそうなホテルライクなビジュアルに。暮らしにゆとりが生まれます。
点在させずに1カ所に集約。
生活スペースが広くなる扉レス収納
モデルハウスは家具や生活品が少ないから広く感じますが、実際はリビングやキッチンには生活雑貨や備蓄品が点在していて、きれいにしていてもなんだか窮屈になりがちです。だからといって納戸やクローゼットにしまいこんでしまうと出し入れも大変だし、無駄に不用品をため込むことにもなりかねません。そんな生活空間の快適さを脅かす収納の新たなアイデアが、扉のない収納スペース。天井を低くしたり見えにくい場所に配置したりすることで、戸で仕切らなくてもごちゃごちゃした印象が少なく、見えている分うっかりしまったまま忘れてしまうなんていうことも減るそうです。
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モデルハウスを取材して感じたことは、絵に描いた餅のごとく「いいな」と憧れているばかりではもったいないということ。そのモデルハウスが工夫しているアイデアを見つけて、それを我が家にどう反映させるか、将来の住まいにどう組み込むかを考えながらモデルハウスを見学すると、今までとはまた違った楽しみ方が発見できますよ。
(撮影/石田純子)