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洗濯ハカセ直伝!「白Tシャツ」の白さをキープする洗濯のコツ

白Tシャツの洗濯で悩ましいのが、洗っているはずなのに黄ばんだり色移りしたりと白さをキープするのが難しいこと。「白さをたもちたいなら一発逆転の方法というよりは、日頃の洗濯が大切です。頻繁に袖を通し、なおかつ素肌に触れるものだからこそ、酸性の汚れである皮脂や汗の汚れをためないことがポイントです。そのためのおうちでできる白Tの洗い方5つのコツをご紹介していきます」(洗濯ハカセ・神崎健輔さん 以下同)

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目次

色柄ものとは一緒に洗わない

白さをキープする上では当たり前のことのように思えますが、水道代や手間暇を考えて他の洗濯物とまとめて一気に洗濯機へ!という方が案外多いんだとか。「白Tシャツ全体がうすらブルーっぽい、グレーっぽく曇って見えるという方の多くは色柄ものの衣類と一緒に洗濯機で洗っている方が多いです。超基本的なことですが、白さをたもちたいのであれば、白いものたちだけをまとめて洗うのが得策です」

アルカリ性の洗剤を使い
汚れがたまりやすい箇所には直接塗布

白Tにつく汚れのほとんどが皮脂や油、また食べこぼしや化粧品の擦れなど酸性の汚れ。「酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤で汚れを中和させ分解して落とすというのがセオリーです。洗濯機で洗う際には襟元や脇など、汚れが染み込みたまりやすい場所には濃縮ジェルの洗剤や食器用洗剤など、油汚れに強いものを塗ることで洗濯機での洗浄を補助できます。この洗濯方法で白く洗い上げることができ繰り返すことで

漂白剤を使う場合は酸素系。
さらにアルカリ性の粉タイプを選んで
35~50℃のぬるま湯で洗う

白Tシャツを手っ取り早く白くしようと漂白剤を使う人も多いと思いますが、漂白剤も種類はさまざま。「漂白剤には殺菌能力もある塩素系、黄ばみ除去が得意な還元系、そして水では色素分解が難しい酸素系と3種類あり、白くするなら塩素系や還元系がいいと思いがちですが、実はこれらはプロも扱うのが難しいアイテム。僕は断然酸素系漂白剤をおすすめします。理由は色への刺激が少なく、普段の洗濯に取り入れやすいからです。ちなみに酸素系にも酸性の液体タイプとアルカリ性の粉タイプがありますが、白Tシャツを白くするなら粉タイプがおすすめです。酸素系漂白剤は活性酸素を使って色素を分解していきますが、アルカリ性のほうが化学反応が早まり活性酸素が生まれやすいからです。さらに35℃以上のぬるま湯だと漂白力が高まるので白くすることを目的に使うなら温度にも注意してみてください。ちなみに75℃ぐらいのお湯が最も漂白力が高いですが、家庭でこの温度で洗濯するのは難しいのと、生地へのダメージリスクもあるので、ぬるま湯漂白をぜひ試してみてください」

黒ずみの元になりかねない!?
柔軟剤は使わなくても大丈夫

洗濯物をふんわり仕上げるために使っている人も多い柔軟剤ですが、白さキープにはあまりおすすめではないとか。「柔軟剤を使用目安量(製品の裏に書かれた使用量)より多く入れすぎると黒ずみの原因になるので注意が必要なんです。というのも、柔軟剤は繊維をコーティングしてしまうので、場合によっては汚れを封じ込めてしまい黒ずみを作ってしまうこともあるから。だから白Tシャツを洗う際はリスク減のため柔軟剤は使わずに洗剤のみで洗うことをおすすめします。ちなみに先にお伝えした酸素系漂白剤+ぬるま湯洗濯をすれば臭いも気にならなくなるので、香りづけの意味で柔軟剤を使っている方などはぜひお試しを」

洗剤残りによる黄ばみ防止は
クエン酸などで中和させるのが簡単

一般的な、こんな掃除用のクエン酸でOK

すすぎが足りずに洗剤がTシャツに残ることで黄ばみにつながることも。「白Tシャツを着るシーズンになり、久々にクローゼットから取り出したら黄ばんでいたという経験をしたことがある方も多いでしょう。これ、汚れは落ちたものの、洗剤が流し切れておらず、衣服に残ったまま酸化したことで黄ばみになってしまった代表例です。普段の洗濯の蓄積でも起こりかねません。解消法は洗濯のすすぎの最後の方の段階になったら水量の10%目安のクエン酸を投入し残っている可能性のあるアルカリ洗剤を中和してあげること。このひと手間で黄ばみのリスクはぐっと下がります」

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汚れの性質を理解し、それを中和する洗剤を使うことが白さをキープする基本ということが分かりました。特に季節のしまいこみによる黄ばみには長年悩まされていたので、「中和」をキーワードに白Tシャツ洗濯意識してみようと思います。

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