発売から60年が過ぎた大同電鍋。日本には2015年に上陸して以来、そのレトロな見た目と使い勝手の良さで愛用者が増加中。その人気に押されて、2020年にはメーカーが日本語で電鍋専門サイトをオープンしたほど。スイッチひとつ押すだけのシンプルな調理家電ながら、ユーザーのアイデアでレシピも増加中です。
目次
体をポカポカ温めてくれる
定番の薬膳スープ「麻油鶏」
台湾好きが高じて、個人で本格的な台湾情報サイトも運営している@o_o_l_o_n_gさん。「麻油鶏(マーヨージー)とは、鶏肉とごま油を使った台湾定番の薬膳スープ。ショウガと酒で体がポカポカするので、冬の寒い日に食べたくなる一品です。そのままでもおいしいけれど、そうめんやビーフンを入れて食べるのもおすすめですよ。出産後の女性にも良いと聞いたことがあります。雞肉飯の蒸し鶏も、電鍋を使えばゆでるよりふっくらジューシーに仕上がります。中華食材店などで購入できる油葱酥(ヨウツォンスー=揚げエシャロット)をプラスすると、一段と台湾の味に近づきますよ」
高菜の味がアクセント
ヘルシーな「蒸しハンバーグ」
台湾旅行中にテレビドラマで見た大同電鍋が、今は週5で使う相棒になった@xiaoxiaoreiさん。「日本ではあまり見かけませんが『高蓋』や『高帽子』と呼ばれる電鍋で使える長いふたがあれば、通常よりも1~2品多く同時調理できます。電鍋で野菜を蒸せばゆでるよりも手軽だし、栄養素の流出を防げるので、食べる機会が増えました。蒸しハンバーグは余分な油が落ちるだけでなく、ハンバーグ自体に味をしっかりつけているので、ソース不要でとってもヘルシー。今回は高菜の漬け物を使いましたが、台湾ではキュウリのしょうゆ漬けを使うんですよ。お好みでニンジンやキクラゲを入れてもおいしいですし、枝豆を入れると、春らしい彩りに。蒸しすぎると硬くなるので、外鍋に入れる水の量はやや控えめに」
混ぜて器ごと蒸すだけでと超簡単
「マグロのガーリックスチーム」
持続可能な生活を実践する@kaorun67さんにとって電鍋は強い味方。「電子レンジやガスコンロ、炊飯器を持たない生活をしているので、電鍋が多機能な熱源である点に可能性を感じました。蒸したり、煮たり、下ごしらえにも使えますし、オーブンシートを敷けばお好み焼きやギョウザを焼くこともできます。それにシンプルで頼れるけど、ちょっと手がかかるところもかわいいですよね(笑)。これは、年末にお買い得だったマグロのアラを簡単においしくいただけたらなと考えたレシピです。器ごと蒸して、そのまま食卓に運べばOK。糖質制限にチャレンジ中なので分量は細かくなっていますが、お好みで増減してください」
サツマイモが味の決め手
「サーモンのクリームシチュー」
台湾旅行で電鍋にひと目惚れした@beichuanyasukoさん。「そのときは荷物になると購入は断念。でも帰国後、台湾人の知人に聞いたら『便利だよ』と大絶賛するので、通販で購入しました。料理をするときは、体にいいものを取り入れることを意識しています。寒い時期によく作るシチューですが、サツマイモを加えるのは、友人に教えてもらってから我が家の定番になりました。秋・冬はサツマイモの旬なので、栄養もたっぷり。甘くて優しい味のシチューになりますよ。電鍋は、蒸す、焼く、煮るがひとつでできてしまうので大助かり。最近は、娘が中華圏の料理に凝っているので一緒によく作っています」
ココナツミルクでまろやかな
「トムヤムクリーミースープ」
毎日のように電鍋を使っているという@cafe6yasukoさん。「トムヤムクリームスープは、トムヤムクンの特徴である酸味や辛味を残しつつも、ココナツミルクを加えたおかげでまろやかな味わいになります。トムヤムクンは好きだけど、もう少し辛さを少し抑えたなんてときにおすすめですよ。パクチーは丸ごと手に入ったら、根の部分も加えるとおいしいです。今回は丁寧な作り方をご紹介しましたが、一気に全ての材料を入れてもできちゃいますよ。私の場合、『これを電鍋で作ろう』という発想でなく、とにかく何にでも電鍋を使っちゃいます(笑)。なかでもお米は炊飯器よりも早くおいしく炊けるのでぜひお試しを」
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ほったらかしOKで簡単だからこそ、アイデア次第でどんどん広がる大同電鍋活用術。加熱しているときにふたがコトコト音を立てる姿は「私の代わりに頑張ってくれている!」と愛着が湧いてたまらないという声も多々。「電鍋と今日はどんな料理を一緒に作ろうかな」と、毎日のごはん作りが楽しくなること間違いなしですよ。
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