家の風水というと、間取りや方位の良い悪いを想像しますが、それ以外にさまざまなことを風水的に見ていくことができます。要は“気の流れをよくする”手だてを考えるのが風水。占い師の月岡美緒さんに、気の流れを整えて幸せを呼び込むアドバイスをしていただきます。
最近、充実したライフスタイルを送るためにアートを飾る方が増えてきています。置く・壁にかける・天井からつるすなど多数種類はありますが、今回は取り入れやすい絵画や写真など、「壁にかけるアート」を風水で考えていきたいと思います。
目次
アートは見られることで運気を上げる
「玄関」や「リビング」で視線を集めて
風水では、物ひとつひとつに役割があり、その役割をきちんと果たすことを大事にしています。つまりアートは見られて人の心を豊かにすることが仕事。だから、よく目に触れるところ、作品と向き合えるところに飾りたい。簡単にアートを飾る場所のアドアイスをすると、
・適している場所は玄関とリビング
・テレビとアートを並べておかない
・キッチンはアートと相性悪し
アートを飾る場所として理想的なのは玄関です。リビングも適していますが、テレビとアートを並べるのは控えてください。テレビは動的ですから、静止しているアートはどうしてもテレビの主張に負けてしまいます。つまり、このふたつが並ぶとテレビに視線や意識が奪われて、アートを見る目がおざなりになってしまう。一方で、アートと相性が良くないのはキッチン。ここは料理に専念する空間。アートを見るにはそぐわないので、今飾っている場合は移動させてみてください。
積み重なりをイメージする
アートで金運を呼び込む!
では、壁に飾るアートについてご紹介します。金運的側面で選ぶなら、プラス要素の強い「積み上げる」意味を持つアートがおすすめです。具体的には富士山やエッフェル塔のようなものですね。山は土石を、塔は鉄筋を積み上げていると考えられ、良い気が積み上がる、開運すると言われています。どちらにしても積み上がっていると考えられるモチーフは全体的に良いとされています。金運的にはお金がうまく回り始め、収入口が別途増えることも望めそうです。けれど、ピサの斜塔のように曲がったものにはご注意を。曲がっていると崩れていくことをイメージさせますので、運気も崩れるかもしれません。
アートとしては、絵やイラスト、写真などどんな種類でも構いませんが、色だけは注意が必要。自然に寄り添う風水的には、あまりに現実とかけ離れたポップな色使いは避けたい。海が赤かったり、空がグリーンだったり。現実と相違がある場合は、気の混乱を招くと言われていますので、避けてください。ちなみに、トイレの壁にアートを飾る方も多いですが、トイレは良い気も悪い気も流す性質のある空間。流れるという要素を補うためにも積み上げるイメージのアートはトイレにも向いています。
金運カラーの「金」「イエロー」は鉄板!
モノトーンは使い方次第で。
「とにかく金運」で、揺るぎないのは金や黄色。金は金運アップにベストな色ですが、出費もかさみます。ただマイナスはなく、出て入るイメージですね。黄色は他者に不快感を与えずにお金が手に入る色で、宝くじに当たるというような棚ぼた的な話も巡ってきそう。具体的に言うと、ひまわりも金運に繋がるモチーフ。エネルギーやお金を集める意味があります。
後は、緑もおすすめです。公私ともにお金に愛され、なおかつ感情もリラックスできるから衝動的な出費をしなくなると言われています。
金運にこだわらなければ、その他のカラーでももちろんOKです。先ほど少し触れましたが、「色」は自然界にある色を、とお伝えしています。自然界と相反する色は避けてください。また、黒は風水で感情を抑える色と言われていて、人の感情を押しつぶし、ストレスを与えると考えられています。アイデアも浮かばなくなるので仕事面でも影響が出るかもしれません。けれど、もし感情を抑えたい、冷静さを持って判断すべきときは、黒をあえて活用するのも手。ですが、子供のいる方は要注意。モノクロの写真やアート、水墨画は落ち着きを与える反面、多用すると子供の自我が芽生えなくなる可能性があります。ただ、水墨画に関しては、紙や布、木を使った掛け軸を使用していたり、墨汁を使ったりと自然を取り入れているので部屋にひとつくらいなら飾っても構いません。
幸せが宿る家族写真は
「幸福感」と「成長」がキーワード
また、飾りがちなものといえば家族写真。基本的に幸せな家族写真は幸せを呼び込みます。みんなが集まるダイニングなど活動の部屋に置くと、貯蓄と言う意味ではないですがお金の周りも良くなりますよ。ですが、家族写真にはちょっとした意識が必要です。風水で絵や写真は発展の意味を持ちます。なので、家族が描かれているのなら、成長を感じやすいものがベター。つまり、顔にクローズアップしたものは、その人の発展を止めてしまう危惧が。顔のみより、全身まで描かれているものを選びましょう。小さい子供に関しては、顔だけでも成長が読み取れるので大丈夫。判断基準は成長が感じられるかどうか、いつぐらいに撮った(描いた)のかが分かれば問題ありません。ただ、トイレには飾らないで。子供のけがが増えると言われています。また、トイレに限らず、亡くなった方やペットの写真はできる限り少なく。一周忌、長くても三周忌を目安に写真と気持ちの整理を行ってください。写真を飾ることで風水ではその人との生活が成り立っていると捉えます。前に進めなくなる可能性が高くなってしまうので、整理と共に一歩を踏み出してほしいのです。けれど、寂しい気持ち、忘れたくない気持ち、いつまでも一緒にいたい気持ちはありますよね。その場合は、ロケットネックレスに写真を入れるなどして、常に飾っておくのではなく、その方(写真)と向き合い懐かしむ時間を時々作るようにしてみてください。
色落ちや劣化を感じたら、そのアートの役割は終了です。特に飾ったままにしておいても問題はありませんが、アート以外のアイテムは新品なのに、アートだけが古いと時間の停止を促し、成長を止めてしまいます。なので、骨董的なアートや古くなったアートは、フレームを新調。部屋に溶け込むようにして全体とのバランスを取ってください。そうすれば、飾っておいても問題はありません。日頃から、日が当たらない場所に飾って劣化を防ぐのも大切ですね。また、汚れを嫌う風水ですから、ほこりがたまらないようにも気をつけてください。ぜひ、アートを取り入れた生活で豊かな心を育んでいきましょう。
監修
ワークライフバランスをとりながら、毎日の生活向上を目指すバランリード(バランスとリードの造語)主宰。風水鑑定歴は12年。開運アドバイザーとして、風水をはじめ、西洋占星術、四柱推命、タロット、アストロダイスなどの見地から鑑定や各種セミナー、レッスンなどを行う。風水では土地やマンションの購入、転居時の吉方位の鑑定の他、エネルギーチャージや運気を好転させるための方法を提案。キャリアカウンセリングとしても活躍中。