【部屋干し大成功の除湿機】家電のプロが選んだ4台

単に部屋の湿気を取り除くだけではなく、洗濯物の部屋干し対策としての需要が増えており、今では梅雨に限らず一年中使っているという人も少なくない除湿機。ではどれを選ぶのが正解か、約30台の除湿機を取り扱うビックカメラ新宿西口店でプロの意見を聞いてみました。

エアコンのドライモードよりも電気代が安く、ピンポイントな送風で湿度の高い空間を快適にする除湿機は、もはや必需品化していますね。「ただ湿度を下げるだけでなく、近年は部屋干し対策を念頭においたモデルが多数出ていて、お客さまから相談を受けることも増えています。外に干せない梅雨時期はもちろん、タワーマンションにお住まいだったり共働きで日中外に干せないなど、ライフスタイルの変化も部屋干し需要が伸びている原因ですね。早く乾かしたいし、生活空間の空気も快適にしたいというユーザーのリクエストに対して、各社さまざまな対策を講じています」(ビックカメラ新宿西口店 川田飛色さん・以下同)

ビックカメラ新宿西口店の川田飛色さん。除湿機、エアコンなどの家電知識に精通。この日も各除湿機の特徴を魅力たっぷりに熱弁くださいました!

目次

部屋干しで使う除湿機選びの二大ポイント

①排水タンクは3リットル以上が目安
「排水タンクが小さいモデルだと、容量がいっぱいになると運転がストップしてしまい、長時間の運転に対応できません。3L以上を目安とするのは、だいたい半日分の除湿に相当するからです。それだけの容量があれば、十分に部屋干しを任せておいて、途中で排水作業などの手間がかかりません」

②ワイド送風対応モデルを選ぶ
「最近の除湿機はワイド送風に対応した製品が多く、その幅はおおよそ160㎝くらい。これだけあれば一般的な家庭の1日分の洗濯物は十分に乾燥できます。それよりもさらに広い送風幅を持った製品も目立ってきているので、洗濯物が多いご家庭は送風幅に注目してみるのもいいかもしれません」

これを踏まえて選んだのが次の4台。

『パナソニック』 F-YC120HSX
「消臭効果も期待できるナノイーXは
部屋干し臭にも効果絶大です」

除湿能力:木造11畳、鉄筋23畳 タンク容量:3.2Lサイズ:W37×H58×D22.5 ㎝

F-YC120HSXのポイント
・165㎝幅のワイド送風で広範囲が乾かせる
・ナノイーに比べてナノイーXは部屋干し臭抑制スピードが10倍

「イオンを生成して空気を浄化するタイプの製品では、今のところ最高レベルの性能ではないでしょうか。実際に購入される方も、ナノイーX搭載機ということで指名買いされていく方が多いです。ちなみにナノイーXは消臭効果も絶大で、布製のソファなど洗えない家具もしっかりと消臭してくれると評判です。部屋干し時に発生する生乾き臭に関しては従来のナノイーが120分で臭気強度1.0低減でしたが、ナノイーXはわずか12分で達成。スピードがアップし絶大な効果があります」

『三菱電機』MJ-PV240PX
「業界トップクラスのパワフルな除湿と
送風でしっかり乾かせます」

除湿能力:木造30畳、鉄筋61畳 タンク容量:5.5L サイズ:W41×H63×D29.9㎝

MJ-PV240PXのポイント
・業界トップクラスの180度の超ワイド送風
・2kgの洗濯物なら86分で乾燥させるパワフルな除湿能力
・業界初のインバーター搭載モデルで、省エネ効果が高い

「業界でもトップクラスの除湿能力を持っているだけでなく、タンク容量が大きくノンストップ運転にも対応しています。180度の超ワイド送風なので、166㎝幅に干した衣類の端までしっかり除湿し乾かすことができます。湿度に応じてドライ送風を自動で調整してくれるインバーターエンジン搭載モデルなので、無駄な電気を消費せず電気代を抑えることもできます。また、ホースでの排水にも対応しているので、排水経路さえ確保しておけば1日中かけておくことができ、湿気がたまりがちな水周りもからりと快適な空間にできますよ」

『シャープ』CM-J100
「プラズマクラスター搭載で消臭に期待大!
コンパクトさも魅力です」

除湿能力:木造11畳、鉄筋23畳 タンク容量:2.5Lサイズ:W31.5×H57.5×D23.5㎝

CM-J100のポイント
・衣類乾燥や除湿機能に加え消臭機能も搭載
・横幅およそ30㎝で邪魔にならない

「イオンを使った空気の消臭・浄化機能であるシャープ自慢のプラズマクラスターは、部屋干し特有の生乾き臭を大きく減らすと定評があり、やはり主婦の方には根強い人気があります。冷風機としての役割もありますので、エアコンを使うまでもないときや、ピンポイントで涼みたいときに使えることも人気の理由になっています。送風口のルーバーは広角に広げてワイド送風もできるので、2kgの洗濯物を120分で乾燥できます。排水タンクの容量は2.5リットルとさほど大きくないのですが、ホースを使った連続排水に対応しているので、浴室での部屋干しに便利ですよ」

『コロナ』CD-S6319
「2万円クラスのコスパモデルですが
除湿能力の高さは目をみはるものがあります」

除湿能力:木造7畳、鉄筋14畳 タンク容量:3Lサイズ:W17×H53.3×D36.5㎝

CD-S6319のポイント
・横幅わずか17㎝のコンパクトさでも11時間の連続運転が可能
・衣類乾燥は速乾モードも搭載で意外と強力

「除湿と部屋干し乾燥に特化したシンプルなモデルで、除菌のための機能などは特にありません。その分他の除湿機に比べてリーズナブルで、店頭でもとりあえず手軽に除湿乾燥機が欲しいと考えている方に人気が高いです。本体もスリムなので狭いお部屋でも圧迫感なく置けるのも人気ポイント。でも、コンパクトな割に速乾モードはかなり強力で驚きますよ! 2段階のスイング範囲で衣類をカラッと乾かしてくれるのでお客さまの満足度も高い商品です。排水タンクも手入れがしやすく、ふたをつけたまま水を捨てられるので楽ちん。これで2万円ちょっとはかなりコスパがいいと言えますね」

 

番外編
『TAGlabel by amadana』AT-DD11
「クローゼットなどの狭い空間にぴったりな
コンパクトでカッコいい除湿機を
ビックカメラが作りました」

除湿量:360ml/日 タンク容量:790mlサイズ:W11×H25.5×D25㎝

「クローゼットというと除湿剤を置いている方が多いと思うのですが、使い捨てなのでコストが意外にバカにならないうえに交換を忘れがち。夏場は高温多湿でカビ発生のリスクもあります。そんな見落としがちな空間に目をつけ、クローゼットなどの小スペース用の除湿機をamadanaさんと共同開発しました。ちなみに一般的な除湿剤のおよそ80倍の除湿能力を備えています。コンセントのない場所でも使えるように、電源コードが長めの3mになっているのもポイントです。トイレや脱衣所など、いろいろな場所でお使いください」

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パワフルな乾燥能力に加え、各社自慢の除菌能力によって、部屋干し特有の嫌な生乾き臭を抑えたモデルが最近の除湿乾燥機のトレンドです。実際にその効果は絶大で、雨の日だからと控えていた洗濯をこなせるという利点は大きいです。梅雨時を過ぎても使う機会が多い家電ですので、大きさや値段の兼ね合いを考えながら、お気に入りの1台を選んでください。

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