【住み家と風水:第1回】風水を知ると何が変わるのでしょうか?

家の風水というと、間取りや方位の良い悪いを想像しますが、それ以外にさまざまなことを風水的に見ていくことができます。要は“気の流れをよくする”手立てを考えるのが風水。占い師の月岡美緒さんに、気の流れを整えて幸せを呼び込むアドバイスをしていただきます。

風水は言葉のごとく、風と水を示します。

風がずっとおこらなければ、水たまりは淀んできますし、爽やかな風がふくことで、良い気が水たまりに入り、生き生きしてきます。けれど風は強すぎると水たまりは水が跳ね上がり悪い方向へ。つまり風水は適度な風をその場に起こし、良い気を巡らせて運を開くというのが基本の考え。そこに方位などを組み合わせてより良い生活を送れるよう提案する環境学です。

元は中国の数千年の歴史上で実践されてきた”環境学”ですが、占いに種類があるように、風水にも多くの種類があります。代表的なものでいうと、華僑風水、中国風水、日本風にアレンジした風水(ちなみにこれは江戸時代に流行ったもの)など。近年はアレンジにアレンジを加え、マンション風水というものも存在しています。風水の多くは方位を見ながら運気をあげる方法を考えますが、マンション風水は一番大きい窓を南に設定するという特殊な風水。なかには、ビルを山に、道路を川と見立ててみる種類の風水も。現代らしい風水です(笑)。

では、なぜこんなに風水が変わってきているかというと、私たちの生活様式が変わってきているから。その時代に合うように、その国に合うようにアレンジされて、さまざまな風水が誕生しているのです。鑑定者が何を学んで、何を主軸にするかによって内容は少しずつ変化しますが、基本は自然界にそむかず人間は生きていくことが大切だとしています。ちなみに私が主軸としているのは華僑風水。三国志も使っていたと言われている風水の最高峰で、地相、方位と暦で運を開く華僑で誕生した風水です。

風水は、機能や便利さだけを重視するのではなく、人の心と体を安定した自然の状態に戻し、幸福を感じるために取り入れていくもの。しかし、人間関係、恋愛、経済的なお金の流れなど、人によって幸福の定義は異なるため、間取り、家具、インテリアの位置や素材などの置き方・選び方で、それぞれの価値観を大切にした家造りを目指します。

生年月日なども組み入れて細かく鑑定すると個人個人で内容が変わってきますので、「re:sumica」では誰もが当てはまる、誰もが挑戦しやすい風水をご提案していきたいと思います。

監修

月岡美緒さん

ワークライフバランスを取りながら、毎日の生活向上を目指すバランリード(バランスとリードの造語)主宰。風水鑑定歴は12年。開運アドバイザーとして、風水をはじめ、西洋占星術、四柱推命、タロット、アストロダイスなどの見地から鑑定や各種セミナー、レッスンなどを行う。風水では土地やマンションの購入、転居時の吉方位の鑑定のほか、エネルギーチャージや運気を好転させるための方法を提案。キャリアカウンセリングとしても活躍中。

バランリード代表 月岡美緒さん