家の風水というと、間取りや方位の良い悪いを想像しますが、それ以外にさまざまなことを風水的に見ていくことができます。要は“気の流れをよくする”手立てを考えるのが風水。占い師の月岡美緒さんに、気の流れを整えて幸せを呼び込むアドバイスをしていただきます。
目次
お家の“溜め込む場所”
=冷蔵庫が貯蓄のツキを呼ぶ!
風水で“お金”というと、「トイレをきれいにすること」とよく言われます。もちろん一理ありますが、おすすめしたいのは、冷蔵庫の整理。冷蔵庫はお家の中では溜め込む場所。つまり、お家の金庫なのです。だから冷蔵庫をどう扱うかでお金の動きも変わってくるのです。
例えば、粉チーズ。本来、これは常温で置いておくものですが、冷蔵庫に保存している方いませんか? 粉チーズを冷蔵庫に入れておくと固まりますし、冷蔵庫に入れるという行為自体が間違っています。冷蔵庫は、その時々の食材をうまく保つために使うもの。冷やす必要のないものを冷やしたり、冷蔵庫を収納棚代わりに使うのはNG。冷蔵庫を開けるとビールだけという方もいますよね。これも冷蔵庫としては悪い使い方です。つまり金庫をうまく使えてない=お金をうまく運用できないということにつながります。
話は少し専門的になりますが、五行説によると自然界のものは木・火・土・金・水の5つに分類されています。簡単に説明すると、「木」は燃えて火を生み出し、「火」は燃やされると灰を残し、それが土になる。「土」の中には鉱物や金属が含まれており、土中から金が生まれる。「金」(金属)の表面は凝結により水が生じる。そしてその「水」は「木」を育む。つまりこの5つは切っても離せない存在で、周りながら上にあがっていくと言われています。
冷蔵庫とお金の関係をみると、冷蔵庫は「水」の要素が強く、食物は「金」を表します。と考えると、冷蔵庫と食物は密接。流れは「金(食物)」から「水(冷蔵庫)」ですから、金を受ける場所である「水(冷蔵庫)」を整理して整えておかないと、お金はうまく回っていかないということになります。
冷蔵庫の中は……
・賞味・消費期限内の食べものだけを入れる
・冷やす必要のある食べもの以外は入れない
・同じ食べもの、飲みものだけで構成しない
を徹底すべきです。
すぐにでもお金を貯めたい、お金をたくさん貯めたいと考えるなら、まず冷蔵庫の掃除から始めるのもいいですね。
食材の保存容器は、ガラスや金属などの
天然素材が風水的にはベター
よくサイトで冷蔵庫の整理術が紹介されていますよね。タッパーなどの保存容器に分けて、整然と並べる。すごく良いと思います。ですが、ちょっと待って! 保存容器はタッパーではありませんか? 風水ではプラスチックは自然界に存在しないもの。自然界と異質のものをストックするのは風水の考え方と相反します。だから、保存容器を使うなら、ガラスや金属製を。とはいえ、プラスチック系の容器は軽くて便利。プラスチック派に徹したい場合は、例えば蓋が緑や黄緑など、植物を現す色を意識してください。そして、冷蔵庫に容器を詰めすぎないでください。どこに何が入っているかがすぐ分かる程度に。そうすることで資産状況をしっかりと把握できるようになり、お金も回るようになります。
作り置きは、風水的には△な行為だけど、
ストックしておくべき食材もあります
自然の原理を考えると、本来は、食べものは採れたてのものをすぐに食べるのがベスト。けれどこの時代、”作り置き”ができないと大変ですよね。だから絶対ダメとは言いません。残らない適量を作り、3日ぐらいを目安に食べきることを意識してみてください。私の経験上、賞味・消費期限切れや長期の作り置きをする人は、経済観念もひと昔前ということが多くあります。「冷蔵庫の中は新しく、適量をきれいに」。これが冷蔵庫の整理の鉄則です。新しいものをどんどん吸収できる土台を冷蔵庫で作っていきましょう。冷蔵庫に置くとしたら、納豆やキムチ、麹などの発酵食材がおすすめです。これらは腐るというのではなく、食材を寝かせることでよくなる食べもの。つまり発展していくと考えられるのです。ですが、これらにも賞味期限があるのでご注意を!
余談ですが、冷蔵庫は女性の顔を表していると言われています。だから、不要なものを扉には貼らないで! あなたの顔にマグネットやポストイットを貼っているのと一緒です。どうしても貼りたい場合は、冷蔵庫の脇にしましょう。
監修
ワークライフバランスを取りながら、毎日の生活向上を目指すバランリード(バランスとリードの造語)主宰。風水鑑定歴は12年。開運アドバイザーとして、風水をはじめ、西洋占星術、四柱推命、タロット、アストロダイスなどの見地から鑑定や各種セミナー、レッスンなどを行う。風水では土地やマンションの購入、転居時の吉方位の鑑定のほか、エネルギーチャージや運気を好転させるための方法を提案。キャリアカウンセリングとしても活躍中。