明るくなるし狭さも解消「室内窓リノベ」の開放感が凄い!

せっかくマンションを購入しても、採光の悪い部屋があったり、空気がこもってしまう場所があったりと、どこかしらに不満がでるもの。そんな不満に目をつぶらずに解決できる方法として「室内窓」が注目されています。窓ひとつで空間に開放感が生まれ、家族間の風通しもよくなるかも!?

室内窓とは部屋と部屋、あるいは部屋と廊下を区切った壁に設ける窓のこと。「圧迫感のある壁を窓にしたことで、開放感が生まれ通気性も上がります。また、壁で遮断されていた日差しが室内に差し込むようになる場合もあるので、4~5年前くらいから室内窓をリクエストされるお客さまが増えています」(グローバルベイス株式会社広報企画室 植田有紀さん・以下同)。室内窓には既存の壁をくりぬいて作るパターンと、壁を全て取り壊して一から作るパターンがあります。設計士と相談しながら理想の空間を作ったこだわりの施工例を早速見ていきましょう。

悩み薄暗い寝室を明るくしたい
窓が1面しかないマンションでも
日差しが奥まで届き、明るく圧迫感が解消

窓が1面にしかなく、寝室の薄暗さに悩んでいたSさんご夫婦。そこで採光を取るために、リビングと寝室を区切る壁の一部を室内窓に変更。「壁を一度取り壊し、一から作り直しました。窓枠と寝室のドアを同じトーンの木目調で合わせて、統一感を出したのがポイントです」。窓の上部は開閉式なので風が通るようになり、明るく、快適な空間に生まれ変わったと、施主さんも喜んでいらっしゃるようです。

ご夫婦で文京区の59.92㎡のマンションにお住まいのSさん。ウッディなインテリアに合わせて室内窓も木枠を選んで温もりのある空間に。

悩み 子供がケガをしない室内窓の設置
家族の気配をいつでも感じられるように
とことん開放感にこだわってL字型を採用

壁一面だけでなくL字型に室内窓を設け、リビングからも個室からも広がりを感じられる空間に仕上げたKさん。「ただ開放感を出すだけでなく、木の暖かさを感じるリビングと統一感を持たせたのがポイントです」。また小さなお子さんがいるKさんのように、室内窓を強くたたいてガラスを割ってしまったり、勝手に開け閉めをして指をはさんでしまったり、ケガを心配する方もいます。「事故防止の観点から言うと、どこからでも様子が見える部屋の中央に室内窓を設ける、高い位置に窓を配置するなどの提案をしています」

室内窓を可愛く飾って明るい雰囲気にしているのは、北区の65,19㎡にお住まいのKさんファミリー。

悩みインテリアの雰囲気を変えたい
絵画を飾る感覚で室内窓を配置
アイアン素材の窓枠でモダンな雰囲気に

見学に行ったリノベーション済みの物件で見た室内窓にひと目惚れして、自宅にも取り入れたYさん。「施主さまは部屋のアクセントになる意匠性にこだわり、9分割された窓を探して配置しました。窓の形状はさまざまな形に対応できます。なかには丸型の窓を取り付けた方もいらっしゃいますよ」。鉄製の窓枠は寒色系のクールなリビングにマッチし、シャープな印象を引き立てています。機能面も抜群で、リビング越しの個室に風や光がしっかり通るようになり、より快適な空間に生まれ変わりました。

江戸川区の79.36㎡のマンションにファミリーでお住まいのYさん。ガラスの建具の枠には機能性とデザイン性を併せ持つアイアン素材を採用。

悩み室内全体を風通しよくしたい
土間サイドに室内窓を設置。明るく
風通しがよくなって屋外窓の結露防止にも◎

フルスケルトンにしてから作り上げた個室は、白を基調としたシンプルな空間。「室内窓の外は土間になっていて玄関に続いています。以前は土間のすぐ横が壁だったので重たい印象でしたが、窓を設けたことでプライベート感を保ちながらも、個室と土間に明るさと風通しのよさが確保されました」。室内窓の窓枠を淡いグレー系にしたことで、インテリアの邪魔にならずまるで壁と一体になっている印象。室内窓は見せるものだと思っていましたが、こうして窓枠と壁の色を似た感じにすれば、存在感を主張しすぎない設置も可能です。

単身でお住まいの世田谷区内、53.20㎡のマンション。室内窓を開けると心地よい風が通り抜ける設計です。

悩み エアコンの通りを良くしたい!
視覚的な広がりが生まれる横長の室内窓。
エアコンの冷気や暖気も個室まで届くように

リビングのエアコン空調を個室にも機能させるために室内窓を設けた事例。そのため窓は開け閉めできるタイプを採用。「窓を開けることで冷気や暖気が個室まで届くようになり、効率よく空気を循環させることができるようになったと喜んでいらっしゃいました」。この物件も、一度スケルトンにした状態から壁と室内窓を作ったそう。よく見ると、壁の角がアーチ状になっていて柔らかな雰囲気。ナチュラルなカフェ風の窓枠と見事に調和しています。

杉並区にある50.01㎡のマンションに女性単身でお住まい。ビンテージ風の木材窓枠がアクセントに。

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一般的な窓枠は長方形と正方形の2種類。設置したときの全体のバランスや施主の好みに応じて選べるとのこと。「窓の大きさにもよりますが、1カ所につき15〜20万円(リフォーム代別)程度の予算で作ることができます。採光や開放感などが気になる物件にお住まいの方や、暮らしをアップグレードさせたい方は、ぜひ一度室内窓という選択肢を考えてみてはいかがでしょうか? 今まで壁で区切っていた場所に窓を設けることで、各部屋のプライベート感が薄れてしまうというデメリットもありますが、窓にカーテンやブラインドをつけることで、プライベート感はキープすることができますよ」。今の住まいに不満があるからといって、わざわざ引っ越さなくても、室内窓で解決できるかもしれませんよ。

取材したのはこちら

港区や渋谷区、世田谷区をはじめとする都内エリアや横浜・川崎など、東京〜神奈川の都心部を中心に、中古マンションのリノベーションを手掛ける。リーズナブルで高品質なリノベーションは、理想のライフスタイルを追求するユーザーに人気。

グローバルベイス株式会社

https://www.globalbase.jp