フランスのエコ掃除では【ホワイトビネガー】が断トツ人気!

フランスに移住してはや12年。エコロジカルな暮らしが根付いている国で出合ったのが、Vinaigre blanc(ヴィネーグル ブロン)と呼ばれるホワイトビネガーを使った掃除術。フランスでは、「ホワイトビネガーさえあれば家中全てを掃除できる」と言われているほど信頼されているんです。最初は、ええ!お酢で!?と思った私も今ではこの掃除術の虜です。

スーパーのお酢売り場。掃除コーナーではなく、食用として売られているものを使うことが多いです。

フランスでも今、地球と体に優しく安心&安全のエコロジークリニーングがブーム。方法はさまざまですがフランスの主婦のハートに刺さるのがホワイトビネガーを使った掃除術です。何がいいのかというと…

お酢だから環境へも人体へも負担がない
家中の掃除ができて洗剤の買い分け不要
フランスでは1L200円以下と洗剤よりお得

この3点に私も魅力を感じ、すっかりホワイトビネガー掃除にハマっています。私が愛用するホワイトビネガーとそれを使った掃除法を早速ご紹介していきますね!

目次

口に入れても安心安全だから
オーガニックホワイトビネガーの
『ラ・ドログリ エコロジック』を愛用中

フランスのホワイトビネガー

口に入れても安心のオーガニックブランド『La Droguerie Ecologique(ラ・ドログリ エコロジック) 』のホワイトビネガーを愛用中。

まれに掃除用に酢酸14%のものも販売されていますが、基本的にフランスで販売されているホワイトビネガーは食用なので酢酸6〜8%が主流。私も今までいろいろ試してみましたが、どこのメーカーのホワイトビネガーを使っても汚れの落ち具合にはさほど差はありません。実際、フランスでは掃除に使うホワイトビネガーのブランドにこだわる人はあまりいませんが、私の場合はビネガーでレタスなどの野菜を洗うことがあるので、口に入れるものはできるだけ安全なものがいいという個人的な理由で、『La Droguerie Ecologique(ラ・ドログリ エコロジック) 』というオーガニックブランドのホワイトビネガーを使用しています。

酢酸5%になるように水で希釈して
オリジナルの掃除用ビネガー水を作ります

我が家ではポンプ式の容器にホワイトビネガー100mlに対し水60mlで希釈してオリジナルビネガー水を作っています。

酢酸5%がバクテリアを退治するのに理想的だと言われているので、ホワイトビネガーの酢酸が5%になるように、水で薄めて使用します。例えば、酢酸8%のホワイトビネガーであれば、ビネガー100mlに対して60mlの水で薄めます。6%であれば、ビネガー100mlに対して20mlの水で薄めるという具合です。ちなみにお酢特有の匂いが気になる方もいると思いますが、ツンとする匂いはあれど、一般的な米酢などに比べれば若干マイルドです。化学系洗剤の香料たっぷりの香りより、むしろナチュラルな香りが好みの私はすっかりホワイトビネガー派。ちなみにホワイトビネガーを使って掃除した後は、30分ほど匂いは残りますが、その後は消えるので、使用上は気になりませんよ!

家中の掃除に使えますが
特に効果を発揮するのは水周り!

フローリングや壁をはじめ、家中とにかく何でも磨けるホワイトビネガーですが、私が特に活用している掃除場所をご紹介します。

ホワイトビネガーのおすすめ掃除場所①
ながら掃除でキッチンのシンクもピッカピカ!

ホワイトビネガーで台所のシンクの掃除

食器を洗う流れで、ホワイトビネガーを垂らしたスポンジでこするとシンクもご覧の通り、ピッカピカ。水垢汚れとも無縁。

キッチンのシンクは汚れやぬめり、水垢がどんどんたまって、食器用洗剤で磨いてもなかなかきれいな状態をキープするのは難しいですよね。でも、酸性のホワイトビネガーがアルカリ性である水垢を中和させるから、とても簡単に磨き上げることができるんです。スポンジにホワイトビネガーをかけて、シンクと蛇口を磨き、水で流すだけ。気持ちがいいほどピカピカになります。皿洗いの最後に、水回りをホワイトビネガーで掃除する習慣をつければ、常にきれいな状態を保つことができ、いつも気持ちよくキッチンに立つことができます。

ホワイトビネガーのおすすめ掃除場所②
頑固な茶渋もするりと落ちる様は爽快

言わずもがなですが、左がビフォー、右がホワイトビネガーでふき取った後です。

マグカップや急須は、毎回洗っても気がつくと茶渋が付いてますよね。一度付くとどんなにスポンジでこすっても、漂白してもしぶとくなかなか取れません。これもシンク周りと同様に、スポンジにたっぷりビネガー水を含ませてこするだけでこんなにきれいになるんです。今までの苦労は何だったの!?と思うほど力も不要で汚れが落ちるので感動しちゃいました。

ホワイトビネガーのおすすめ掃除場所③
冷蔵庫内の清掃は除菌もできる
ビネガーを使って清潔さをキープ!

ホワイトビネガーで冷蔵庫の掃除

家中ピカピカにできるホワイトビネガーですが、なかでもフランスの女性たちが最も掃除をする場所は冷蔵庫の中なんです。これは、直接口にする食材を保管する場所だから掃除とはいえナチュラルなものを使いたいという意識の現れと、酢酸の除菌効果を期待しての掃除法だと思います。我が家では四つ折りにしたキッチンペーパーにビネガー水を浸してふき、水気が残るようであれば布でふき取っています。汚れはもちろん、庫内がクリーンになってとてもすっきりしますよ。

ホワイトビネガーのおすすめ掃除場所④
鏡も洗面台のシンクも曇りなくピカピカに

ホワイトビネガーで洗面所の掃除

洗面台もキッチンのシンク同様水垢汚れやぬめりなどがたまりやすい場所なので、ホワイトビネガーが大活躍。ホワイトビネガーをスプレーで吹きかけてブラシで磨き、水を流します。それだけで、気持ちがいいほどピカピカ。鏡もホワイトビネガーが利用できるので、シンク掃除の流れで磨いています。鏡がきれいだとその場の空間全体の清潔度がアップする気がするので小まめに掃除するようにしています。

おまけ:ホワイトビネガーの豆知識
ナチュラルクリーニングのクエン酸との違いは香りと揮発性

お酢というと日本では米酢や穀物酢などほんのり黄色の料理酢が一般的ですよね。欧米では穀物を原料に醸造用アルコールを発酵して作られる無色透明のホワイトビネガーがお酢のスタンダード。とはいっても、フランスではホワイトビネガーは食用と言うよりは掃除用として捉える人が多いです。ちなみに料理にはバルサミコ酢やシードルビネガーなどの果実酢がよく使われています。日本でナチュラルクリーニングというとクエン酸が挙がるかと思いますが、ホワイトビネガーと同様に酸性でアルカリ性の汚れを中和するというロジックは一緒。ただ、クエン酸は匂いがない点が特徴。ただし使用後は必ず水ぶきが必要なのに対し、ホワイトビネガーは揮発性が高くふき取り不要なので手間がかからないことが魅力です。

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私自身、水回りの掃除は苦手だったのですが、ホワイトビネガーでの掃除を習慣化することにより、台所、洗面所をいつもきれいな状態に保てるようになりました。ポイントは、洗剤の横や洗面台に、ホワイトビネガーを置いておくことです。家事の一環として、シンク、蛇口の掃除を習慣化することができますよ! ぜひ皆さんも体にも環境にも優しいホワイトビネガーの掃除術、試してみてくださいね。