衣替えしないで1年中使える、美人な「クローゼット収納」をマスターしましょう!

シーズン毎に行う面倒な衣替え、とりあえずなんでも隠してしまって、ものが溢れがちなのがクローゼット。でもクローゼットの9割の衣類が稼働し、散らからなくなる収納法があるんです! そんなアイデアを学べるセミナーに参加してきました。

本日の講師は、CA時代の経験から生みだした「楽して片付く機能性」と「目が喜ぶ美しさ」を両立する美収納法が評判の、整理収納アテンダント要 めぐみさん。

知的家事プロデューサーの本間朝子さんが主催する「知的家事の会」、今回は整理収納アテンダントの要 めぐみさんを講師に迎えてクローゼットの片付け方がテーマ。「美人クローゼットを作るには、何が入っているかがひと目で分かる見渡せるクローゼット作りが大切です」(整理収納アドバイザー 要 めぐみさん・以下同)。私は、もともと整理整頓好きでクローゼットも比較的すっきりしているほうだと自負していますが、意識して衣類や小物を手放さなければたまる一方なことに悩んでいました。「美人クローゼットの目標は、1年中“9割のものが稼働”していること。使わない、着ないのに、もったいなくて捨てられない人は、ひとつ買ったら、ひとつ捨てるなど手放す勇気が必要です。また気分が上がる現役服を作っておくのも大事ですよ」。意識の捉え方や少しの工夫ですっきり美人なクローゼットは作れるとのこと。セミナーを機に自宅クローゼットを見直した私のレポートと共に、美人クローゼットを作るポイントをお伝えします。

目次

美人クローゼット改革①
ハンガー収納は中央にその季節のもの、
両サイドにオフシーズンものと振り分ける

春夏秋冬全部の服がここに収まっていますが、必要なものだけを持つことを徹底すると、この量で済むそうです!  この量ならひと目で何があるかはっきり分かりますね。(写真:要さん)

セミナーに来ていた方の多くが「衣替えが面倒で、クローゼットが1年中ごちゃごちゃしている」と悩んでいました。「クローゼット内をハンガーで収納する場合、観音開きならシーズン物を真ん中、オフシーズン物を両サイドにしましょう。人間は2日後に7割のことを忘れてしまうと言われていますので、自分が持っている衣類や小物も目につかなければ忘れて使わないものばかりが増えてしまいます。そうならないためにも、自分の持ち物を一度に見渡せて把握できる状態を作ることが大切です」。要さんが提案する、物を減らして、春夏秋冬の洋服が全てひとつの場所に収まっているクローゼットにすれば、面倒な衣替えがなくなりストレスも軽減しますよね。ちなみに片開きのクローゼットの場合は、開いてすぐに見える手前にシーズン物、奥にオフシーズン物を収納すると使いやすいそうです。

家に帰って早速実践!

美人クローゼット改革②
引き出し収納は目線より下に設置
積み上げると上の引き出しを見なくなる

セミナー参加者からは「収納ボックスがクローゼットサイズに合わないまま使っているので不便」という声も。まずは潔く手放し、目線の下2~3段までのボックスに買い替えるのが美人クローゼットへの近道です!(写真:要さん)

クローゼットや押し入れなどの中の整理に、収納ボックスを活用している方は多いと思います。受講者からは「積み上げすぎてしまい、物が取りにくく、結局中に何が入っているのか分からない」、「収納場所にボックスのサイズが合ってなくて不便」などの声も多く上がりました。「引き出し収納も中身を一度に見渡せるようにしたいので、目線より下に引き出しを置くようにしましょう。ニット、トップス、下着など同じアイテムをボックス毎に収納し、手前が春夏、奥が秋冬と分けておけば衣替えの必要がなく1年中使えます」。ボックス内は100均で買える不織布のケースで仕切るとさらに便利だそう。「布製なら折れば高さを変えられるので、どんな引き出しにも対応可能で◎」。

美人クローゼット改革③
引き出し内は衣類を立てて収納することで
見やすく収納量もアップできる!

比較的引き出し内でも立ちやすいパンツから立てる収納にトライ。かさばるデニムはシワになりにくく、小さくたためるのでベストなアイテムです。(写真:要さん)

片付けコンサルタント、近藤麻理恵さんの収納方法で有名になった、洋服を立てて収納する方法。「立てて収納することで収納力は大幅にアップし、出し入れもしやすく片付けが楽になります。パンツ類は比較的大きく自立しやすいですが、トップスなどは崩れやすいので、引き出し内にケースを入れて仕切ってあげると使い勝手がアップします」。衣類を積み重ねて収納しているので下に何があるのかわからず、結局目につくものしか着ていないという参加者からの声も多く上がっていたので、立てて収納する方法をマスターすれば、服が積み上がってしまうという悩みも解消されますね。

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美人クローゼット改革④
ハンガーのメーカーを揃えて3㎝間隔で
配置するとお店のような美しい見た目に

クローゼットを開けたときに見た目が美しいことも、美人クローゼットに欠かせないひとつ。要さんの提案は、ハンガーを揃えること。「色も種類も同じハンガーを使うことで高さや幅が合い、見た目がすっきりと、何を持っているのかがより分かりやすくなります」。ハンガーを揃えて次にすることは…。「ぎゅうぎゅうなクローゼットは見た目が美しくないので、私は“ハンガー40本ルール”と言って、40本で収まる枚数の洋服しか持たないようにしています。またハンガーは3㎝間隔でかけることで、ショップのように美しい見た目のクローゼットが完成します!」。私のように洋服好きは、自分のクローゼットのサイズ感でハンガーの本数を決めれば良いとのことだったので安心。

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美人クローゼット改革⑤
100均の便利ツールで隙間収納に挑戦。
クローゼットを制し、朝の準備を楽に

最後は便利グッズのご紹介! 100均で購入できるものばかりなので、手軽に取り入れられます。「朝の準備がスムーズにできることも、美人クローゼットの醍醐味です。見落としがちなクローゼットの両サイドには隙間収納を。突っ張り棒を利用し、アクセサリー類やスカーフを収納しましょう」。引き出し内の収納も時間ができたらひと工夫。「ストッキングやタイツ類は、色や厚さが分かりくいので、ひとつずつを透明の袋に入れ、ラベリングをするのがおすすめ」。置き場所を決めれば出しっぱなしで出掛けることも減って、ストレスレスな生活が送れます!

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持っている洋服が多いので衣替えをするのが毎シーズン面倒でしたが、“一度に見渡せる”ことを意識して収納すれば、衣替えの面倒から解放されることを理解できました。 要さんは、価格が高い服ほど手放しづらい傾向になるため、現在は以前より価格帯をおさえた服を買うようになったそうです。今の私自身が気分の上がる服をきちんと見極めて、手放すべきものは手放すことを、徹底して行ってみたいと思います。

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取材したのはこちら

日本航空で、2018年3月まで18年にわたって国内線・国際線のキャビンアテンダントとして勤務。退職後に整理収納アドバイザーの資格を取得し、2018年6月より活動を開始。小学生男子2人のママ。家族4人が3階建ての狭小住宅ですっきり快適に暮らすアイデアを掲載したブログも人気。「世の中の忙しいママを幸せにする整理収納」をモットーに、使いやすさ・暮らしやすさといった機能性とぱっと見て嬉しくなる整った美しさを兼ね備えたお片付けを提案。現場を第一に考え、お片付け実績延べ回数200回を超えています。

整理収納アドバイザー 要 めぐみ

https://www.aileron.work/

監修

不動産会社の企画営業、フードプランニング会社のチーフディレクターを経て独立。仕事と家事の両立に苦労した経験から、無駄な時間と労力を省く「知的家事」を考案。「時間がない」「家事が大変」と嘆く多くの主婦の悩みを解決。家事家電や住設備のAI化にもいち早く目を向け、テクノロジーを生活に融合させた、より豊かな暮らし方を研究しています。本間朝子さんが主催する「知的家事の会」は月1回、平日と週末を交互になんと無料でセミナーを開催されています。そのセミナーは人気が高く、世田谷区の閑静な住宅街にある素敵なマンションの一室には毎回「知的家事」のコツを求めて、埼玉や千葉の遠方からも受講者が集まってきます。

知的家事プロデューサー 本間朝子さん

https://ameblo.jp/titeki-kaji/