いろんな部屋の収納に使える!「IKEAのキッチンワゴン」4つの活用例

キャスター付きキッチンワゴンは、移動が楽で小回りも利く便利な収納雑貨。そんなキッチンワゴン人気の火付け役が、通称「IKEA(イケア)のワゴン」と呼ばれているRASKOG(ロースコグ)です。キッチンワゴンと言いつつ、家中で役立つと話す整理収納アドバイザー要さんに、自宅での活用例を見せていただきました。

キッチングッズ整理収納アイテム、IKEAの「RASKOG(ロースコグ)」がロングセラーになっています。人気のポイントは大きく3点。

  • 3段あるシェルフの中段は、収納するものに合わせて位置の調整が可能
  • キャスター付きの可動式で狭い場所でも移動しやすい
  • 丈夫なスチール製でお手入れが簡単

定番色以外にもターコイズ、イエロー、グリーンなどカラバリも多く、インテリアとなじみがいいところも魅力。

「キッチンワゴンと聞くと、食材や調味料、調理グッズなどこまごまとしたものを収納するためにキッチンで使うものと思われがちですが、実は家のあらゆる場所で使える収納雑貨として本当におすすめなんです」(収納アドバイザー要 めぐみさん・以下同) 。スマートなビジュアル、多用途で便利に使えるロースコグの活用アイデアを早速見ていきましょう!

@「キッチン
こまごました調味料や調理道具をまとめれば
作業台が広くなり、格段に使いやすい!

撮影時は下段にキッチンペーパーを収納していますが、ジャガイモや玉ネギなどを置いておくときもあるそうです。

「キッチンワゴン」と言うだけあって、調理をするときに手が伸ばしやすい高さとサイズ感は絶妙。「調理中に狭いキッチンを動き回っていても、キャスター付きなので寄せたり離したり自在に動かすことができるので、作業の邪魔をせず調理がしやすいです」。要さんおすすめの活用は、コーヒー豆、コーヒーメーカー、砂糖やミルクを集結させ“カフェブース”を作ったり、パンや見た目の可愛い瓶に詰め替えたグラノーラを並べて“朝食セット”を作っておけば、準備も楽しくスムーズにできるとのこと。「賞味期限切れ間近な食材や調味料をロースコグに集結させておけば、使い忘れ防止にもつながります」。また、油汚れにも強いので、水ぶきだけでも十分汚れがとれるのでお手入れも楽々。

@「リビング~ダイニング
リモコンやティッシュなどよく使うものを
まとめて、
食事中は動き回ることなくゆっくり

横45×幅35㎝のワゴンが入るスペースがあればダイニング近くのデッドスペースを有効活用できます。

「ダイニングテーブルの散乱した光景に目が慣れてしまうと、散らかっていることすら気にならなくなってしまいます」。要さんいわく、ダイニングテーブルに集まってくるものには、帰る場所を作ってあげることで、テーブルの上を片付ける習慣がつくんだとか。上段はリモコン類やティッシュなど家族全員が使う頻度が高いものを。2段目はハンドクリームや綿棒など次に使う頻度が高いものを収納。「私はダイニングでお化粧をするので3段目にはメイクセットを置いています」。また、ロースコグの最大の利点は片手で簡単に移動させることができること。「ダイニングからリビングへ移動するときは、コーヒーやお菓子をロースコグにのせて、サイドテーブル代わりに使っています」

@「子供部屋
子供の目線でも見やすい高さのワゴンだから
散らかりやすい学校グッズの整理整頓に

高さ78㎝のキッチンワゴンは、勉強机の色や高さにぴったり馴染んだので、机サイドに置いても圧迫感なく使えます。

小学生の息子さん2人も、各自のロースコグで学校用品を収納しているそう。「2名分の机を設置した5畳弱の子供部屋に、ランドセルが床に直置きされているとますます狭く感じるので、ランドセルの置き場をどうするかが課題でした」。壁のフックに引っ掛ける収納は、それすら面倒くさがる息子さんたちには不向きだったそう。「ランドセルがロースコグの上段にすっぽりはまったのでこれだ!  と思いました。今では帰宅後、そこにポンとランドセルを投げ入れるようになりました」。2段目3段目には習字セットや粘土、ピアニカなど、学校で必要なものを収納。「使ったら戻すという作業も少しずつ定着してきました。机の高さとほぼ同じで、必要なものが探しやすいことも息子たちにとってよかったみたいです」。上段サイドにS 字フックをセットして、洗い終えた体操服と上履きを引っ掛けておくようにしてから、お子さんたちの忘れ物が激減したそうです!

@「ベッドルーム
眠るまでのひとときを快適に過ごすため
手が届くところにまとめておく

サイドテーブル感覚で使えて、 サイドテーブルより収納力があるので寝室での時間を有意義に過ごすことができるそう。

寝室では、癒やしにつながるグッズをワゴンに集結させている要さん。「特に寒い冬は布団から出たくないので(笑)、横になったまま手を伸ばして届く範囲内にワゴンを置いています。その中身は、1段目にハンドクリームやリネンウォーター、携帯、目覚まし時計などを。2段目はほのかにともるライト、3段目にティッシュなどをセットしています」。各段のかごの深さがそれほど高くないので、ベッドからの目線でも中に何が入っているのかが分かりやすいのも◎。「ベッドルームは寝具のほこりや髪の毛が気になるので、掃除機を頻繁にかける場所。ロースコグは片手で簡単に移動させることができるので掃除機をかけるときもストレスフリーなのも高ポイントですよ」

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キャスター付きのキッチンワゴンは、IKEAの「ロースコグ」以外にもニトリやアイリスオーヤマ、山善などからも販売されています。収納量やサイズ、インテリアに合わせやすい色合いなどから自宅にあったものを探してみてはいかがでしょうか。使いたいときに使いたいものがすぐそばにある便利さは、毎日の暮らしの質をほんの少し上げてくれるかもしれません。

取材したのはこちら

日本航空で、2018年3月まで18年にわたって国内線・国際線のキャビンアテンダントとして勤務。退職後に整理収納アドバイザーの資格を取得し、2018年6月より活動を開始。小学生男子2人のママ。家族4人が3階建ての狭小住宅ですっきり快適に暮らすアイデアを掲載したブログも人気。「世の中の忙しいママを幸せにする整理収納」をモットーに、使いやすさ・暮らしやすさといった機能性とパッと見て嬉しくなる整った美しさを兼ね備えたお片付けを提案。現場を第一に考え、お片付け実績延べ回数200回を超えています。

整理収納アドバイザー 要 めぐみ

https://www.aileron.work/