涼しさも電気代も変わるし空気もきれいに!「主婦でも簡単なエアコン掃除」3つのポイント

長期予報では、今年も夏は猛暑、残暑も厳しいと言われています。エアコンのスイッチを入れた瞬間に、もわっと広がる臭いやほこりが気になるなら、簡単な掃除をしておきませんか? プロに教わった、家庭でできるエアコン掃除法をご紹介します。涼しくきれいな空気で快適に過ごしましょう。

真夏日が続くと1日中つけっ放しにすることもあるエアコンですが、部屋の空気を取り込んで循環させているだけで換気ができているわけではありません。「掃除をしないと内部にカビがたまり、そのカビがエアコンの風と共に部屋に蔓延し、嫌な臭いの元になったり、体に悪影響を及ぼす可能性があります。また、エアコンにほこりがたまるとフィルターが目詰まりを起こして、エアコンが効率よく働かなくなり必要以上の電力を消費し、電気代の高騰にもつながることも」(おそうじ本舗 尾崎 真さん・以下同)。プロのノウハウを活かしつつ、一般家庭でできる範囲のエアコン掃除を教えていただきました。そのポイントは、

  1. フィルターを外す前に掃除機をかける
  2. 吹き出し口もしっかり掃除
  3. 室外機の周りもきれいに

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

★★★ポイント①★★★
ほこりや花粉が蓄積しているフィルターは
掃除機は表から、水洗いは裏からおこなう

①フィルターを外す前にまず掃除機をかける。 ②フィルター表面からそっと掃除機をかける。 ③フィルターを裏面から水洗いする。 ④乾いたタオルでフィルターを挟んで拭き上げる。

エアコン掃除をするとき、まず思いつくのはフィルターの掃除。「1シーズン使ったフィルターには、ほこりや花粉ががんこに付着しているので、水洗いで徹底的に落とします。ただ、いきなりフィルターを外してしまうと、その衝撃でほこりが落ち、床まで掃除しなくてはなりません。ほこりが舞い散るのを防ぐためにも、まずはエアコン本体に取り付けたままの状態で、フィルターやその周辺に掃除機をかけます。掃除機で吸うだけでは、細かいほこりを完全に取ることはできないので、掃除機である程度取り除いた後は水洗い。このとき、表面から水圧をかけると逆にほこりが詰まってしまいますので、掃除機とは逆に裏面から水圧をかけるのがポイント。最後にフィルターを傷めないよう、乾いたきれいなタオルを2枚用意して、フィルターを挟むようにふいていきます。濡れたまま戻すとカビが繁殖する原因となるので水気をしっかりとふき取るようにしましょう」

★★★ポイント②★★★
意外と繊細なルーバーは、表面を
軽くふき取る程度でとどめておく

①コンセントを抜く。②割り箸にキッチンペーパーを巻きつけ輪ゴムで止めて「お掃除棒」を作る。③お掃除棒を使って吹き出し口の中をふく。

エアコン吹き出し口のルーバーは、熱交換器を通った空気が出てくる最後の部分です。「ここが汚いと、部屋中に汚れた空気をまき散らすことになるので、手の届く範囲できれいに掃除しましょう。お掃除棒を作ったら湿らせて固く絞り、吹き出し口や枠の汚れを除去します。奥の汚れが気になっても無理やりお掃除棒を突っ込むのはNG。エアコンの吹き出し口やファン等の部品を破損したり故障の原因にもつながる可能性もあるので、深追いせずできる範囲にしておきましょう。また、掃除中に誤って電源を入れてしまうとケガや事故の原因となることがあるので、掃除を始める前に必ずエアコン室内機の横にあるコンセントを抜いておくように」

★★★ポイント③★★★
室外機内の汚れも取り除く。吹き出し口を
ふさぐと、風量低下や消費電力増加の原因に

エアコンの心臓部分にあたる室外機。「室外機は屋外に設置されているので、周りに植木鉢やごみ箱などがあると、室外機から排出された熱風が再び機内に吸い込まれてしまい、無駄な電気を使うことになります。場合によってはエアコン故障の原因にもつながるので、室外機の周りには物を置かず、風通しよくしておきましょう。室外機の周辺や中にごみがたまっている、異音がするなどが見られたら、ほこりを落としてから雑巾でふくなどの掃除が必要です。また、吹き出し口の網目状部分は特に汚れがたまりやすいので、歯ブラシなどで網のゴミをかき出してから掃除機で吸い取るのが効果的」

★★★ 普段気をつける点は? ★★★
エアコンをきれいに保つコツは、使用後に
送風運転をしてカビの繁殖を抑えること

 

冷房を使い終わってすぐに電源を切ってしまうと、エアコンの中は結露水で濡れた状態になってしまいます。カビを防ぐには、中を乾燥させてから切ることが大切です。内部クリーン機能が付いている機種は内部クリーンを使用し、付いていない機種は約1時間、送風運転をしてエアコン内部を乾燥させると、カビの繁殖や悪臭の予防になります。

エアコン掃除の注意点をおさらい

  • 電源プラグは掃除完了まで差し込まない
    作業中に何らかのきっかけでエアコンが起動してしまうと、けがをする可能性があるので、電源プラグは作業前に抜いて、掃除が完了するまで差し込まないよう注意してください。
  • 部品を外すのは、フィルターだけ
    エアコン内部が汚れていたことがわかると、もっと細かいところを掃除したくなりますよね⁉  送風機やファンなどさらに内部を分解するには専門知識が必要です。素人だと外した部品がどこのものかわ分からなくなり、取り付けに苦労することがあるので避けるのがベター。

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エアコンを内部から徹底的にきれいにしたいという人は、専門業者への依頼がおすすめです。専門業者は素人では難しい細部に至るまで分解して、高圧洗浄機で10リットル以上の洗剤や水を使って内部を丸洗いして安全にクリーニングしてくれます。定期的な掃除は自分で対応し、年に1度はプロに掃除をお願いすることが、エアコンを清潔に保ち、長持ちされることにつながるそうです。長年エアコンを掃除せずに放置しているなら、プロのクリーニングをお願いするのもいいかもしれませんよ!

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取材したのはこちら

エアコンクリーニング
家庭用壁掛けタイプ 12,100円(税込)/1台
お掃除機能付きエアコン 20,900円(税込)/1台
Tel.0120-24-1000(受付時間:9時~20時)

おそうじ本舗

https://www.osoujihonpo.com/