猛暑の後はエアコンに要注意。秋カビ・アスペルギルスが大量発生!?

「カビ」と聞くと、梅雨時期や夏場に気をつけるべきものというイメージ。ましてや、湿度が下がり過ごしやすくなった秋の季節は、カビについてはあまり気にかけないという人も多いのではないでしょうか。ところが、秋こそカビに気をつけるべき季節なんだとか。

※画像はイメージです

お話を伺ったのはカビを約40年にわたり研究している大阪市立自然史博物館・外来研究員の浜田信夫さん。「そもそもカビは気温20〜30℃、湿度70%以上で最も繁殖しやすく、多くの胞子を作ります。長雨が続き、意外と湿気が多く気温が下がる秋は、実はカビの繁殖条件と合致しているんです」(浜田さん・以下同)

秋のエアコンはカビの温床!

年間のカビの胞子数推移。9〜10月にかけて一気に多くなるのがグラフから読み取れる。 (出典:かび検査マニュアルカラー図譜 監修:高鳥 浩介/テクノシステム刊)

上のグラフを見ても分かるように、10月のカビ胞子数は梅雨時期と同じくらいの多さ。「今年の夏は都内でも最高気温40℃を記録するなど異常な暑さが続き、エアコンもフル稼働でした。夏場に溜まったエアコン内部の汚れをそのままにしておくと、エアコンを使わない秋の間にカビが増殖。そして掃除しないまま、冬に暖房を使用すると、エアコン内部に潜んでいる大量のカビ菌が、送風で室内に蔓延してしまうのです。なかでも、猛暑の年に注意したいのが、カビのなかでも人体の健康に害を及ぼす“アスペルギルス”という種類のカビ。このカビは高温に強く40℃以上で活性化するため、猛暑の今年は例年より繁殖している可能性が高いんです」

喘息・感染症・肺炎を引き起こす!?
恐るべきカビ、アスペルギルス

拡大されたアスペルギルスの胞子。(画像提供:大阪市立自然史博物館 浜田信夫氏)

“アスペルギルス”というカビは、人体に感染すると、喘息・感染症・肺炎を引き起こす“アスペルギルス症”を発症するそう。「ただアスペルギルスを体内に取り込んだからといって、誰もが病気になるわけではありません。これは“日和見(ひよりみ)感染症”というタイプのもので、体力が弱っている人や子供、お年寄りなど免疫力が低いと感染しやすい菌なんです。ちなみにアスペルギルスは高温に強いカビのため、発熱して退治するというのが難しいんです。猛暑でフル稼働したことによりホコリが溜まったエアコンの内部がアスペルギルスの生息地。だからこそ、秋のこの時期にしっかりとエアコン掃除をする必要があるのです」

掃除のプロ、ダスキンに質問!
自分でできるエアコン掃除は?

恐ろしい秋カビのことが分かり、今すぐエアコンの掃除をしたい気分! そこで、主婦でもできるエアコン掃除のコツを、掃除のプロである株式会社ダスキンの梅村理恵子さんに伺いました。掃除する場所は次の3つ!

ごっそりとホコリが溜まったエアコン内部(画像提供:ダスキン)

①フィルターのホコリを掃除機で吸い取る
(※自動掃除機能のついたエアコンでも1カ月に1回、その機能のないエアコンは2週間に1度の頻度が望ましいそう。1年に1度はフィルターのダストボックスの掃除も必要です)

②エアコン本体、特に上部のホコリを
モップや掃除機できれいに

③吹き出し口も綿棒で丁寧に黒カビを取り除く

「エアコンの設置場所で、汚れに違いが出る可能性があります。 例えば、寝室は綿ボコリが溜まりやすく、キッチン近くでは、他に油汚れが付着していることも。そんなときは、ホコリを取り除いた後、住まいの洗剤を雑巾につけてふき取り、油汚れも落としましょう。エアコン内部に溜まったホコリやカビはプロに任せてください。ご自身でお手入れをした場合、故障する場合があるからです。きれいに保つ工夫としては、“乾燥させる”ことがとても効果的。エアコン使用後、30分以上送風モードにするだけで、ぐんとカビが生えにくくなります。新しい機種のエアコンだと、静止ボタンを押した後しばらくはモニターが動いているのは、そのため。消し忘れかな?と運転を止めてしまわないようにしましょう」(梅村さん・以下同)

バスルームからのカビにも要注意!
対策は、できるだけ乾燥させること

エアコン以外でカビが繁殖しやすい場所はバスルーム。カビは高温多湿で栄養のあるところでどんどん増殖していくので、こまめなお手入れが必要です。「エアコン同様、日頃からバスルームのカビ対策も念入りに行っていただきたいですね。先にもお話したようにカビ予防には”乾燥させる”ことが効果的なので、お風呂から出る際に、冷水で壁や床に付いた石鹸などを洗い流し、水切りブラシや速乾クロスなどで水気をふき取るといいでしょう」

細部のエアコン掃除はプロに頼むと安心!

エアコンの内部は、とても繊細。むやみに素人が触ると部品が破損してしまう恐れもあるため、細かい掃除はプロに頼むのが賢明かも。

提供:ダスキン

ダスキンのエアコンクリーニングサービスは、12,960円(税込)からと、とてもお手頃。「使用のピーク時を避けて、汚れをいったんきれいにするタイミングとしては、断然秋がおすすめです。夏場に溜まったホコリを一掃すると冬場に気持ちよく使えますよ。それに暖房が起動中は内部が乾燥状態なので、カビも生えにくいんです。だから、カビ対策するなら今が絶好のタイミング。ダスキンでは、一般の方では触ることのできないエアコン内部まで分解・洗浄し、嫌な臭いの元となるカビやホコリを徹底的に除去します」。さらに今なら秋限定で、水まわりのお掃除がセットになったお得な“秋のプロそうじキャンペーン”も実施中なので、この機会にバスルームやキッチンなどの水回りを掃除するのも手かもしれません。

・ダスキンのエアコンクリーニングサービスはこちらからチェック!

カビ対策の面でも、秋に大掃除をすることがベストタイミングだということが分かりましたね。知らず知らずのうちに増殖する恐るべきカビ、今こそやっつけちゃいましょう!

監修

1952年愛知県生まれ。 農学博士。京都大農学 研究科博士課程を経て、 大阪市立自然史博物 館 外来研究員(カビ・ 地衣類)として勤務。 カビを約40年にわたり研究。著書に『人類とカビの歴史 闘いと共生と』(朝日選書)がある。

大阪市立自然史博物館 外来研究員 浜田信夫さん