牛乳の常温保存もOK!フランスでは当たり前の「ロングライフ紙パック」が便利すぎです

働くママの多いフランスでは、スーパーで週1まとめ買いがスタンダード。そんなフランス人ママに人気なのが、常温での長期保存が可能な「ロングライフ紙パック」入りの商品なんです。紙パックなのに、常温保存できるものって日本だと少ないですが、ヨーロッパでは既に定番。これがとっても便利なんです!

フランスで暮らすようになって驚いたことのひとつに、スーパーでのまとめ買いの多さがあります。大きなカートいっぱいに食べきれないのではという量を入れお買い物しているのです。そもそも、フランス人ママは毎日の食事の調理において、極力手間をかけない時短料理が一般的ではあるのですが、それにしてもその買い物の量の多さに疑問を持っていたのですが、長期の常温保存が可能なロングライフ紙パックの存在を知り納得。ちなみにフランスでは分かりやすい表記はなく、ロングライフ紙パックの製造を手がけるテトラ社のTétra Pakや、スイスの紙容器メーカーのSIGというロゴで見分けています。

目次

超大量にまとめ買いする
パリのマダムの強い味方が
ロングライフ紙パック

パリのスーパーにロングライフ紙パック商品がいろんなところに並んでいます。

ロングライフ紙パックとは、滅菌した食品を無菌の環境下で詰める技術を用いた容器で、紙、ポリエチレン、アルミ箔など多層構造にすることで酸化を防ぎ、賞味期限を長く設定できるのが特徴。超高温瞬間殺菌だから、素材の風味や栄養素を損なうこともないと言われています。

こんな表示のあるものが常温保存可能な紙パック。

この紙パックが便利な理由

  • 常温保存できる~超高温、瞬間滅菌されたものを無菌状態で保存しているから冷蔵庫に入れる必要がなく、棚などに置いておけます。
  • 賞味期限がかなり長い~牛乳は最大3カ月、生クリームだと1年3カ月、トマトピューレなどは1年10カ月と、とにかく賞味期限が長い!
  • 食品ロスが減らせる~賞味期限が切れて、食べられずに捨ててしまうことがなくなりました。
  • リサイクル可能~ペットボトルなどのプラゴミが減らせる環境配慮ももちろんですが、なかには継続可能な森林管理のもと生産された原料で製造されたFSC認証のある紙パックもあります。
  • 価格も通常商品と同じ~ロングライフ紙パックだからといって高いわけではなく通常商品と価格に差はありません。

効率よく買い物ができて、環境負荷も少ないとメリットが多いことがヨーロッパでの普及が進んでいる理由だと思います。フランスで生活をするようになり12年。もはやロングライフ紙パック商品なしでは日々の食卓は回らないというほど、身の回りにあふれています。

フランスで人気の
ロングライフ紙パックBEST3

1位牛乳
幅をとるから何本も冷蔵庫にストックできない牛乳。フランスではほとんどの牛乳がロングライフ牛乳として店頭に並んでいます。これは本当に便利。育ち盛りの子供がいるフランス人ママは週末に6本パックのパッケージで購入している人が多いです。また、一般的な牛乳の賞味期限って一週間ぐらいだと思うのですが、ロングライフ紙パックだと賞味期限が最大3カ月というものもあるので、まとめ買いしても飲みきれずに破棄なんてことがありません。

2位スープ
スープはフランスの国民食。フランスでは、ロングライフ紙パックのスープ売り場がかなりの面積を占めているほど、定番商品となっています。ポタージュは野菜を一度にたくさん摂取できて、栄養満点。忙しいときは、ロングライフ紙パックのスープを付け加える。仕事を持つママだけでなく、一人暮らしの若者から老人まで、幅広い層でロングライフ紙パックのスープを愛用しています。

3位ソース
忙しい日はお肉を焼いて、ロングライフ紙パック入りソースをかければ立派なひと皿が完成。紙パック入りのソースであっても、なかなかのおいしさなので働くフランス人ママの必需品となっています。

食卓に欠かせない食品こそ
ロングライフ紙パックで常備が便利。
我が家の場合はこの3点が必需品

トマトの濃厚な味わいが◎
アレンジしやすいトマトピューレ

絶対ストックを切らしたくないので、トマトピューレはロングライフ紙パック入りのものを買っています。フランスのトマトピューレはトマトの味が濃く、さまざまなおかずと相性がいいのです。スパゲティのソースやミネストローネ、魚のトマト煮に使ったりと忙しい日の時短料理に大活躍してくれています。常時3パックはストックしています。

フランスの家庭料理には欠かせない
味に奥行きを出してくれる生クリーム

フランスでは生クリームもロングライフ紙パック入り商品が販売されています。生クリームは、フランスの定番料理のキッシュやクリームパスタで使用するだけでなく、スープやハヤシライスにちょっと加えると味に奥行きが増して◎。ストックしておくと、料理の幅も自然と広がるので、我が家では欠かせないアイテムのひとつです。

他の商品と比べても遜色ない
きちんと大豆の味わいがある豆腐

フランスでは、何年も前からスーパーでロングライフ紙パック入り豆腐が販売されています。豆腐を買って、うっかり賞味期限を切らしてしまったことが何度かあったので、今は賞味期限が半年ぐらいはあるロングライフ紙パック入りを愛用しています。通常の豆腐と比べても味に大きな差はなくおいしいですよ。我が家はおみそ汁に入れてよく食べています。ちなみにフランスではドイツの豆腐メーカー「タイフーン(Taifun)」やフランスの豆腐メーカー「ソイ(Soy)」の知名度が高いですが、ロングライフ紙パック製品は森永しか見かけません。我が家はフードロスのことや再びロックダウンで頻繁に買い物に行けないことも考えてこの豆腐を選択しています。

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フランスに住んでみて、ロングライフ紙パック入り商品を取り入れることで、まとめ買いしても、ストックに悩むということがだいぶ減りました。日本でも「常温保存可能品」などの表示で、徐々に取り扱いアイテムが増えていると聞きます。本当に便利だし無駄も減らせるので、スーパーでロングライフ紙パック入り商品を見つけたらぜひ購入してみてください!

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