365日おにぎりを食べる“定食王”推薦の【駅ナカおにぎり】はこれ!

『ミシュランガイド東京2019』のビブグルマンに世界で初めておにぎりカテゴリーが設定されてから、にわかに注目を集めているおにぎり専門店。年間700軒、15年で1万軒以上を食べ歩く「定食王」ことフードインスタグラマー岡澤創人さんも、実はそんなおにぎりを偏愛するひとり。手軽に買って帰れる駅ナカおにぎり屋さんのおすすめを教えていただきました。

忙しい日の夕食にもおすすめという「百千」天むすシリーズ。左から、N0.1人気の「えび天むす」、N0.2の「いか天むす」、No.3の「舞茸天むす」。

とにかく米好きということもあり、コンビニも含め365日おにぎりを食べない日はないという岡澤さん。「冷めてもおいしく、時間を問わず片手でさっと簡単におかずもなしに食べることのできるおにぎりって、人間の五味全てが集結したマルチフードなんだと思います。そんな僕が今よく食べている駅ナカで簡単に買えて、口の中でほろほろとくずれるお米の粒がたった米と具材のバランスのいいおにぎりを紹介します」(定食王・岡澤さん 以下同)

おにぎりを手にすると自然と笑顔になってしまうという定食王、岡澤さん。撮影当日はおだむすびの鮭と明太子を完食。

目次

定食王もリピートする
駅ナカおにぎり四天王がこれ!

米屋のおにぎり屋 菊太屋米穀店』の鮭弁当
「弁当専用のエアリーな握り方と
さけの塩加減が絶妙です」

「お米のおいしさを存分に味わえるおにぎりです。とにかくお米とお米の間に空気をはらんだ口ほどけのいいエアリーなおにぎりは握り方が絶妙! 菊太屋さんの他のおにぎりに比べても鮭弁当のおにぎりは柔らかで、まさに天使のおにぎり。唯一のおかず、さけの塩加減とお米のマリアージュにハマります。凝ったものが多いなか、お米のおいしさをダイレクトに感じられるこの潔さに惹かれ浮気せずに鮭弁当一筋です(笑)」。銘柄や産地で選びがちなお米ですが、味を握っているのは実は生産者さん。同じ品種でも作る人が違えば味も変わると提唱するお米のセレクトショップが運営するおにぎり屋さんが「米屋のおにぎり屋 菊太屋米穀店」。ちなみに、弁当以外のおにぎりは少ししっかりと握られていますが、米ひと粒、ひと粒が立つように季節ごとにお米の産地や品種を変えているそう。

百千』の天むす
「とにかくボリューム満点で
夜食べるのにぴったり」

「愛知県出身の僕はやっぱり名古屋のソウルフード天むすは定番です。中心からアンバランスなくらい大きなえび天がそそり立ったおむすびはもう目福。ふっくらと炊かれたお米に甘辛味のサクサクな衣をまとったえび天入りおむすびはボリュームも満天で、これにおみそ汁さえあれば夜ごはんとしても満足できます」。お店の人気おむすびランキングも1位が『マツコの知らない世界』でも紹介されたことのあるえび天むす、2位がいか天むす、3位舞茸天むすと甘辛のたれを含んだ大きな具材の天ぷら入りの天むす系が独占しています。それ以外にも、お米本来の甘さを感じられる、冷めて食べることを前提としているおむすびに最適な長野県飯山産みゆき「幻の米」と九州有明産の最高級のりを使用し、各都道府県の特産品を具材にした47都道府県のおむすびが食べられるので迷うこと必至です。

おにぎり処 こんがりや』の焼きおにぎり
「店内で焼きあげた香ばしい匂いに誘われ
つい食指が動いてしまいます」

「ここでは香ばしい香りにつられ焼きおにぎりを買っています。噛めば噛むほど味わいの深い玄米にまろやかでコクのある風味豊かなしょうゆがしみ込んでいて、焦げた部分の香ばしい『玄米の醤油焼きおにぎり』は絶品です。『胡麻味噌焼きおにぎり』はそのまま食べてもおいしいですが、僕のおすすめは、自宅でとろけるチーズをのせてトースターで焼き色をつけること! ほんのりと甘い胡麻味噌にチーズの塩気がマッチしてクセになりますよ。やはり名古屋出身、みそ好きにはたまらない。どちらも甲乙つけがたくて僕的No.1を決められずにいます」。普通のおにぎりも種類豊富ですが、特筆すべきは店名に由来する珠玉の焼きおにぎりです。他のおにぎり屋さんにはない香ばしさが楽しめます。お店の人気商品の玄米を使用したオーソドックス系はもちろん明太子と高菜の二つの具材を入れてマヨネーズで仕上げた「高菜マヨ」などボリュームのあるこってり系までいろいろ味わえます。

おだむすび 本店』の十六穀米おにぎり
「十六穀を使った女性支持の高いおにぎりは、
美容やダイエットにもいい健康食」

岡澤さんおすすめは「十六穀米 明太子」190円(税込)、「十六穀米 鮭」190円(税込)。同じ金額で白米もあります。

「おだむすびは20年以上も続く小田急ユーザーの朝ごはんであり夜食の定番。学生時代よくお世話になっていた僕には懐かしいおふくろの味的なお店です。ふっくらとした飯部分としっかりと入った具材のバランスが昔から超絶好みです。のりも香り高いので、まずはさけや明太子みたいなオーソドックスな具材から試してほしいです。奇をてらった具材もたくさんあるけど、昔ながらの定番おにぎりのおいしさを思いださせてくれます」。お米は宮城県登米市で生産されたひとめぼれを使用し、のりは香り高い瀬戸内の淡路島をのぞむ播磨灘で生産された上質なものを使用と徹底的に素材にこだわったおむすびです。人気の十六穀米のおにぎりはダイエット面からも注目の亜鉛や食物繊維、鉄、マグネシウムなどを含むもちきびをはじめミネラル豊富な国内産の16種類の穀物をブレンドしています。もっちりとした食感と口の中でプチプチとはじける歯ごたえがあり、よく噛んで食べるので満腹感がアップします。

今回紹介したおにぎりはここで買えます!

米屋のおにぎり屋 菊太屋米穀店 ニュウマン 新宿店

東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-55
ニュウマン新宿2F エキナカ
Tel.03-6274-8358
8:00〜22:00(月〜金)8:00〜21:30(土・日)
https://www.kikutaya.co.jp
※エキナカショップをご利用の際は、入場券または有効な乗車券が必要です。

おにぎり処 こんがりや エキュート品川店

東京都品川区高輪3-26-27
エキュート品川 1F Travelers Kitchen
Tel.03-5421-0431
10:00〜22:00(月〜土)10:00〜20:30(日・祝)
https://www.nre.co.jp

おむすび 百千 品川店

東京都品川区高輪3-26-27 エキュート品川 サウス
Tel.03-6447-7839
8:00〜22:00(月〜土)8:00〜21:00(日・祝)
https://www.momochi.co.jp

おだむすび 本店

東京都新宿区西新宿1-1-3 新宿駅西口 地下コンコース
Tel.03-3344-8816
6:45〜20:30(月〜金)6:45〜18:00(土・日・祝)
http://www.odakyu-restaurant.jp/shop/others/odamusubi/

(撮影・石田純子)

取材したのはこちら

慶應義塾大学SFC 環境情報学部卒業後、株式会社光文社に入社し『JJ』 『Gainer』で編集者として勤務後、日本マイクロソフトでエディトリアルプランナーとして勤務。その後コンデナスト・ジャパンの『GQ JAPAN』等キャリアを重ね現在はIT企業でメディア事業部の副部長として働く傍ら大学時代からの年間500〜700軒20年でのべ1万食以上のフードハッカーとして定食王、フードインスタグラマー、フードジャーナリストとして活躍中。
インスタグラム@hajimedia.jp

岡澤創人(おかざわはじめ)

https://www.instagram.com/hajimedia.jp/?hl=ja