日持ちしてアレンジも利く!「夏の常備菜」我が家の最重要な3品

暑さでキッチンに立つのも嫌な夏は、なるべく日持ちしてアレンジが利く常備菜で楽に食卓を切り盛りしたいのが本音。だけど、夏は衛生面に気を使うことが多くなる季節でもあります。そんなことも考慮して、他の季節とはちょっと違う「夏のスタメン常備菜」が我が家には存在するので、ご紹介します。

共働きで常日頃から常備菜作りに励んでいますが、リモートワークが増え、家にいることが多くなった今、より一層常備菜に助けられているのを実感中。そんな今、スタメン常備菜としてよく作っているのが、日持ちして、なおかつアレンジが利くものです。これからの暑い時期は、キッチンに立つのもできるだけ短い時間で済ませたい気持ちもあるので、一度に多めに作っておけば、ちょっとしたアレンジでいろんな料理に変身してくれるのでとても便利なんです。どれも簡単に作れるので、ぜひ試してみてください!

キノコのオイル漬け
(冷蔵で10日保存可能)
ニンニクの香りとほんのりと効いた唐辛子が
暑さで落ちた食欲にスイッチを入れてくれます

市販でもよく見かけるオイル漬け。オイルで食材をコーティングすることで空気に触れにくくなり、酸化と菌の繁殖を防ぐことができます。昔から保存食として知られていますよね。長期保存が可能なオイル漬けはこの時期あるととても便利。我が家ではキノコやシラスなどをよく漬けています。

それ自体にしっかりと味があるので、こんなふうにこんがり焼いたバケットにのせるだけで、立派なランチができちゃいます。キノコのパスタにしたり、サラダのトッピングにするなどいろいろアレンジが利くのも便利なところ。

【材料】シメジ/1パック エリンギ/1パック マッシュルーム/1パック ニンニク/2片 塩/小さじ2分の1 コショウ/少々 唐辛子/1本 オリーブオイル/200ml

【作り方】
① シメジは割き、他のキノコは食べやすい大きさにカット、ニンニクはみじん切りにする。
② オリーブオイル100mlとニンニク、唐辛子を入れ、ニンニクがふつふつするまで火にかける。
③ キノコを入れ、しんなりするまで炒める。
④ 塩、コショウで味を調え、火を止める。保存容器に移し残りのオリーブオイルを入れる。

キャベツのザワークラフト風
(冷蔵:5日保存可能)
爽やかな酸味は、肉の付け合わせにも
コールスローサラダにも使えます

主にヨーロッパで食べられているキャベツの発酵食品ザワークラフト。本来は乳酸菌を発酵させますが、我が家で作るのは即席ザワークラフト。お酢を使った料理は抗菌作用があり、作ってから4、5日は安心して食べられるのでこの時期は欠かせません。

ジューシーに焼いた豚肉の付け合わせとしてよく出しますが、胃に少し重めな肉の油もザワークラフトの酸味で爽やかな食べ口に。また、レンズ豆と和えてコールスローにするのも◎。そのまま食べてもパンに敷いてホットドッグと合わせてもマッチ。紫キャベツにして、お弁当の彩り副菜にするのもおすすめです。

【材料】キャベツ/300g ローリエ/1枚 唐辛子/1本 砂糖/小さじ1 白ワイン/大さじ1 酢/大さじ2 塩/小さじ1

【作り方】
① 刻んだキャベツにボリュームが3分の2くらいになるまで塩をもみこむ。
② キャベツと唐辛子、ローリエを加えて弱火で10分しんなりするまで炒める。
③ 煮沸して乾かした瓶に、キャベツが冷めてから汁ごと入れて完成。

切り干し大根
(冷凍:2週間保存可能)
冷凍しても味が落ちない!そのまま食べても
卵焼きやちらし寿司の具にしてもOK

切り干し大根は冷蔵だと4、5日で食べきるのがおすすめの常備菜ですが、冷凍すれば2週間もち、風味も食感も落ちないので、この時期多めに仕込む常備菜のひとつです。冷凍するときは水気を切り、小分けにラップをしてさらに保存袋に入れ、空気を抜いて保存するとおいしさも長持ちしますよ。切り干し大根はそのまま食べてもおいしいですが、アレンジもしやすく食感もいいので、副菜や彩り要員として大活躍!

我が家では卵焼きに刻んで入れたり、ちらし寿司の具として活躍しています。卵焼きは程よい食感とだしのお味が利いていてごはんによく合うんです。ちなみに解凍するときは自然解凍ではなくレンジでするとべちゃべちゃすることなく食感も残せます。忙しい朝もレンチンするだけで一品完成なので、とても楽! 何度となく助けられています。

【材料】切り干し大根/30g ニンジン/中サイズ1本 シイタケ/3枚 水/250㎖ 白だし/大さじ1 砂糖/小さじ2 みりん/小さじ2 しょうゆ/大さじ2

【作り方】
① ニンジンは千切りに、シイタケは薄切りに。
② 鍋に油を敷き具材を入れしんなりするまで混ぜ炒める。
③ しんなりしたら調味料と水を入れ、水気が少なくなるまで煮詰める。
④ 十分冷めてから水気をしっかりと切り小分けにラップ。さらに保存袋に入れて冷凍。

この時期は容器の殺菌にも気を使います

料理自体が日持ちすることも大切ですが、私は保存方法や保存容器こそ注意を払っています。瓶や容器は煮沸消毒をしたり、消毒用のアルコールなどで容器をふき、しっかり乾かしてから料理を入れるようにしています。また、料理も完成してすぐにではなく、予熱をとってから入れてふたをして冷蔵庫へ。これだけでも清潔さを保つことができます。食材も菌の繁殖を抑える予防策として効果が期待できる酢やオイルを始め、梅干し、シソ、カレー粉、ショウガなども積極的に取り入れています。

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これから夏本番。灼熱のキッチンに立って料理をするのが大変なシーズンに突入し、うんざりしちゃうこともありますが、日持ちしてなおかつアレンジ力も抜群の常備菜でうまいこと乗り切っていきましょう!