いざその場所に合う収納棚を探そうと思うと、サイズや形が合わなかったり、デザインがしっくりこなかったり…。それなら作っちゃおう!ということで、引っ越したばかりのお笑い芸人、ボンざわーるどさんが、毎朝淹れるというコーヒーグッズ専用の棚作りに挑戦しました。
DIYに挑戦したのは“ボンちゃん”こと、お笑い芸人のボンざわーるどさん。引っ越してきて日が浅いため、お家改造は現在進行中。 「コーヒーマイスターの友人から結婚祝いでもらったコーヒーメーカー。これで毎朝おいしいコーヒーを淹れるのが日課なのですが、豆もフィルターも上の棚にあって毎朝取り出すのが面倒なんですよね。1カ所にまとめて置けたらめっちゃ嬉しいと思ったので“コーヒー専用棚”を作ります!」(ボンざわーるどさん・以下ボン)
DIY歴は先輩芸人のお手伝いをしたことはあっても、自身ひとりで作るのは初めてというボンちゃん。そこでDIYアドバイザーの山田芳照さんにお手伝いいただきながら完成を目指します。早速作っていきましょう!
目次
LESSON①
どこにどんな棚を作るか、まずは
「イメージを膨らませる」ことが大事
◆キッチンDIYの注意点は?◆
1.木材を使う場合には、熱に気をつけること。火に近すぎる場所に置かない
2.棚は、置くものによって板の幅や高さが変わるので、目的をしっかりイメージ
LESSON②
長さを測って、ホームセンターにGO!
「材料を準備する」
棚を取り付ける場所が決まったら、高さと作る棚の幅を測り材料を買いに行きます。今回メインとなる木材は、2×(ツーバイ)材と呼ばれるもの。簡単に手に入り、切る・削る・塗るなど加工しやすいためDIY初心者向きです。今回は、最もオーソドックスな2×4(ツーバイフォー)を柱にし、少し薄い1×4(ワンバイフォー)で棚を作ります。「柱に使う2×4材は測った長さより45㎜短いもの(ディアウォールの長さ分)を2本、棚の1×4材はできあがりの横幅から約76㎜(2×4材2本の厚み分)短いものを2本、背板となる有孔ボードを完成サイズに合わせて1枚、ディアウォールを2セット用意しました。ディアウォールとは、内臓されたスプリングの力で2×4材をつっぱり柱にできるパーツのこと。このキッチン棚は2本の柱で作るので2セット用意します」(山田さん・以下山田)。電動ドリルドライバーはホームセンターでレンタルできるところもあるので、利用するのも手(※その場合、先端工具のビットは購入する必要があります)。
LESSON③
買ってきた材料と置きたいグッズを
組み合わせて「仕上がりを最終確認」
作った後でうまく収納できないなんてことにならないよう、パーツと置きたいものを全部並べて、見た目や使い勝手を最終確認します。「コンセントがある場合はその位置を必ず確認してください。ボンちゃんのように電源を使う家電を一番下に置くのはナイスアイデア! コーヒーメーカーだけをキッチン台に置くよりも、収納されている感が出てすっきり見えますよ」(山田)。配置が決まったら、棚板を取り付ける場所は“下から〇㎝”などとメモしておくこと。柱に印をつけても、カッティングシートを貼ると見えなくなってしまうから要注意!
LESSON④
出来栄えを左右する工程
「カッティングシートを貼る」
今回は、貼るだけでアンティーク木材のような見た目になる便利なカッティングシートを使用しました。ここはきれいに貼って、完成度を高めたいところ。
◆ボンちゃんが気がついたことは…◆
1.剥離紙は少しずつ剥がしながら。大きく曲げないよう慎重に
2.曲がっても慌てない! シートは1回くらいなら貼り直しできるから安心して。
LESSON⑤
最難関ポイントは電動ドリル!
「棚受けを取り付ける」
「電動ドリル」と聞くと、“難しそう”とか“けがしそうで怖い”というイメージがあるかもしれません。「小型のドライバーであれば軽いしシンプルな構造なので、初心者や女性でもまったく問題ありませんよ」(山田)。ボンちゃんも山田さんにコツを教わりながら最初は恐る恐るでしたが、ネジ2本で慣れました!
◆電動ドリルを上手に使うコツは?◆
1.しっかりネジが入るまで手で押さえておく
2.電動ドライバーでネジを回しても手が巻き込まれることはないので、グリグリという振動に恐れないで!
3.電動ドリルを横向きに使うのが難易度高し! なるべくドリルは床に垂直に
LESSON⑥
ここまで来たらあと少し!
「有孔ボードを取り付ける」
電動ドリルのビットを1番に変え、小さめのネジで有孔ボードを取り付けます。「柱の上につけるディアウォールの部分にかからないよう注意して取り付けましょう。ネジは何本で留めても構いませんが、もし板が反っているようなら、多めのネジでしっかり密着させるように固定してください」(山田)。
LESSON⑦
最後は意外と力が要ります(笑)
「棚を設置する」
さっと取り付けられるように見えますが、やってみると意外と力がいるのがこの設置。ディアウォールのスプリングが強いので、上に思いっきり押しあてるようにします。「ディアウォールのスプリングを縮めたら、相撲のつっぱりのようにぐーっと押して、押して、押す!!」(ボン)
ジャーン! 朝活が楽しくなる
コーヒー専用のキッチン棚が完成
材料を揃えてから完成するまでの所要時間は約1時間。DIYに慣れた人なら、もっと早くできる簡単さなのにそうは見えない仕上がりです。「キッチンの真ん中に棚があると料理するとき邪魔にならないかなぁ…と少し心配していましたが、厚みがない棚なので全然大丈夫でしたね! 使いやすくお洒落だし、材料費4千円くらいでできるなんて最高~♪」(ボン)。ボンちゃん大満足で終了したDIYでした!!
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暖かくなって、DIYにもベストなシーズン到来。ぴったりサイズの棚を作ってキッチンの模様替えをしてみるのはいかがですか? 完成したら、きっと達成感いっぱいでボンちゃんに負けないくらい良い笑顔になるはずですよ♪
◆参考書がほしい方は、こちらを!
賃貸住宅でも設置可能な、2×4材を使用して壁の作り方を紹介しているこちらの本は、今回ご協力いただいた山田芳照さん監修。キッチン棚の作り方も掲載されています。
(撮影/相澤琢磨)
取材したのはこちら
今年お笑いコンビ「カナリア」を解散し、現在はピン芸人として活動中。過去に部屋が汚すぎるということでテレビの企画に取り上げられたこともあったが、結婚して引っ越した新居はピカピカ。日々の様子はツイッターで発信中。
ボンざわーるどさん
監修
山田さんが主宰するDIYプロダクションでは、様々なDIYイベントの企画や運営を行い情報を発信。また、日本テレビ「シューイチ」「ボンビーガール」「得する人損する人」、テレビ朝日「10万円でできるかな」など数多くのテレビ番組のDIY監修も行っており、まさに日本のDIYシーンを牽引する存在。