どれを選ぶのがベスト?【電気シェーバー御三家】との相性チェック!

今年も父の日が近づいてきましが、電気シェーバーを贈られる方も多いようです。女性がお化粧をするように男性が毎日使うシェーバー。目下の人気はパナソニック、ブラウン、フィリップスの3社。多くの人がこのうちのどれかを使っていると思いますが、それぞれに特徴があります。あなたが贈るのはどのタイプがいいのか、家電ライターに相談しました。

手っ取り早く考えるのであれば、贈ろうと思っている相手(ご主人かお父さま)が普段愛用しているシェーバーの新作を買う手もありますが、ひげの量や生え方、肌質などを考えてあげて別のブランドの電気シェーバーを選んで試してもらうのもいいと思います。

目次

まずは、シェーバー御三家の特徴と
向いているタイプをチェック!

●パナソニック
唯一無二のリニアモーター駆動で、
短時間で効率のいいひげ剃りが可能

磁力を使った高速振動により、1分間に1万ストローク以上の往復運動ができ、ひげを素早くカットできます。またモーターは濃いひげでもパワーダウンしないのでスピーディに剃り上げ、結果肌にも優しいです。

●ブラウン
他社にはないアルコール殺菌で
常に清潔な状態がたもてます

各社、フラッグシップモデルには自動洗浄台が付属していますが、99.9%の除菌までできるアルコール洗浄を採用しているのはブラウンだけ。衛生面を重視するなら見逃せません。さらに洗浄と同時に刃の潤滑化もできます。

●フィリップス
他の2社とは異なる回転刃を採用。
深剃りと肌への優しさを両立

パナソニック、ブラウン2社が、長い内刃を直線的に往復させることでひげをカットするのに対して、フィリップスは円形の刃を回転させてカット。この回転刃を三つ構成させた可動ヘッドが特徴的です。人間の体に直線はなく、ひげもいろいろな方向に生えていますが、フィリップスの丸い回転式のシェービングヘッドならばあらゆる方向からひげを取り込むことができます。そして刃が常に回転しているので剃れない瞬間がなく、また肌への接触が少ないため、深剃りと肌への負担軽減を両立させます。

それでは3社のおすすめは?

パナソニック
ひげの濃さで5枚刃、3枚刃選び分け!

左が上位機種の「5枚刃ラムダッシュ ES-CLV9DX」(実勢価格:4万円前後)、右が「3枚刃ラムダッシュ ES-CST8R」(実勢価格:18,000円前後)

どちらのモデルも自慢のリニアモーターによる高速駆動でしっかりとひげを捉えます。「5枚刃ラムダッシュ」はヘッドが自在に動く5Dアクティブサスペンションを採用しており、肌の凹凸に追随して密着。アゴ下などの剃り残しも防げ、癖ひげもしっかりと捉えてカットできるのが魅力です。またひげの濃さに応じてパワーをコントロールするひげセンサーを搭載しているため、最適な力加減でひげ剃りができます。他の人に比べてひげが濃い方にはこちらがおすすめです。そこまでひげが濃くなく手軽に使えるモデルがいいという場合は「3枚刃ラムダッシュ」のWETタイプがおすすめ。WETタイプは防水仕様となっており、入浴中にも使えるのが特徴。洗顔フォームを使ってひげ剃り用の泡を作り、泡シェービングもできます。3枚刃になる分ヘッドのサイズも小さくなり、出張などにも持っていきやすいのもメリット。

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ブラウン
選ぶなら、清潔キープしやすい
アルコール殺菌タイプを!

〈左〉ブラウン「シリーズ9 9296cc-P」(実勢価格:5万円前後)〈右〉ブラウン「シリーズ5 5197cc」(実勢価格:14,000円前後)

ブラウンもパナソニックと同様に往復式を採用しています。「シリーズ9」の特徴は900パターンの網目でさまざまな方向に生える癖ひげをしっかり捕らえるディープキャッチ網刃を採用していること。網刃がひげを捕らえたら、極薄0.15㎜の癖ひげキャッチ刃がひげの向きをくしのようにとかし、しっかりカットしてくれます。肌にしっかりフィットしながらも剃り味が優しいのがポイントです。さらにひげの濃さを読み取り自動でパワーを調整する「人工知能テクノロジー」も採用。ひとりひとりの ひげの状態にあったパワーで肌を傷めずにカットできるのです。もう少しお手頃なモデルを選びたい場合は、「シリーズ5」が狙い目。こちらも 優しく癖ひげがカットできます。5シリーズは、9シリーズが「ハイブリッド5カットシステム」を採用するのに対して、「ハイブリッド4カットシステム」となり、刃がひとつ少ないのが大きな違い。また、高速振動の音波テクノロジーにも非対応ですが、ひげがとても濃い人でなければ問題ありません。どちらもシェーバー本体は防水対応なので風呂剃りにも対応。水洗いもできますし、アルコール洗浄システムも付属します。

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フィリップス
自動研磨システムを搭載しているから、
いつでも切れ味抜群なんです!

〈左〉フィリップス「Series 9000 S9185A/26」(実勢価格:3万円前後)〈右〉フィリップス「Series 5000 S5215/06」(実勢価格:1万円前後)

フィリップスの電気シェーバーは主に異なるシェービングニーズに応じてシリーズが分かれており、主な違いは刃の種類および枚数、ヘッド部分の可動域などです。フラッグシップとなる「9000シリーズ」は、深剃りを可能にする72枚刃、ダブルVトラック刃に加え、8方向への動きを実現する「輪郭検知テクノロジー」を採用しています。スタンダードモデルとなる「5000シリーズ」は、27枚刃、マルチプレシジョン刃*を採用、5方向にヘッドが動きます。深剃りに加えて、どちらとも三つのヘッドも細かく動くので、肌の上で回しているだけで凹凸に自然に密着、優しくカットできます。またフィリップスの電気シェーバーが便利なのは、使っているだけで刃が自動的に研げる自動研磨システムを搭載していること。定期的に油を差したりといったメンテナンスは不要です。
*コンフォートカット刃を使用している一部5000シリーズ製品もあります。

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三大ブランドの電気シェーバーを簡単に分けると、ひげが直毛、濃いめで深剃りを求めるならパナソニックが向きます。ブラウンは肌触りの優しさとメンテナンス性の高さがポイント。そしてフィリップスは、肌にしっかりフィットして優しく剃れます。フラグシップモデルは5万円台が中心と決して安くはありませんが、しっかりメンテナンスすれば長い期間使えます。さらに、剃り味がいいため、毎日のひげ剃り時間を短縮できる他、剃り残しなどが発生しにくくなります。贈る相手を思い浮かべながら、ベストな1台を選んでください。

監修

パソコンからAV機器、白物家電を専門分野として執筆活動を展開するフリーライター。寄稿先はモノ雑誌やニュースサイト、メーカーのWEBサイト、オウンドメディアなど多岐にわたる。得意ジャンルは調理家電や掃除機などで、趣味も料理。米・食味鑑定士の資格も所有しており、毎年発売される主要炊飯器はほとんどを試している。調理テストと撮影のための空間「コヤマキッチン」も用意。AllAboutの家電/パソコン周辺機器ガイドを務めるほか、メーカーの製品開発アドバイザーやPRコンサルティングなども行う。プライベートでは3人娘の父。

デジタル&家電ライター コヤマタカヒロ