数多くのCMやレストランのメニュー開発などを手掛けているLAに住むむらやまたかこさん。 彼女のキッチンは科学者の研究室みたいな感じですが、そんな彼女がよく使っているキッチンガジェットがいくつかあります。目から鱗が落ちそうな使い方もあって、本当に参考になりますので、いくつか彼女のお気に入りキッチンガジェットとその使い方をお見せします!
皆さんがご存知なものだと、ミランダ・カーの出演しているマルコメの麹甘酒のCMでフードスタイリングを手掛けている料理研究家&フードコーディネーターのむらやまたかこさん。前回は、彼女が普段使いしている食器類を見せていただきました。今回は、料理作りに大活躍している3つのガジェットを紹介! 料理に関しては、科学者のように研究熱心なたかこさん。新しい器具もいろいろ試して良かったものは、毎日の料理作りに取り入れています。
目次
『Berkey』の浄水器
フッ素の多いLAの水をナチュラルに。
携帯できるからキャンプでも使えます!
カリフォルニアの水にはフッ素が多く含まれていて、それを取り除くためにいろいろなメイカーの浄水フィルターや浄水器を試してみた結果、この『Berkey(バーキー)』の浄水器にいきついたそうです。「いちばん無味無臭です。特に料理に使う水はできるだけ安全な水がいいので、この浄水器は必需品。持ち運びも楽で、キャンプにも持っていくんです。浄水されるまでに時間がかかるのが難点ですが、それ以外はシンプルで使いやすいですよ」(たかこさん 以下同)。浄化能力も高く、なんと外の泥水でも飲めるレベルまで浄化できるとか。主にフッ化物とヒ素を濾過するフィルターを浄水器の底に取り付けるだけの簡単設定で、通常約24,000リットルまでフィルターの交換は不要。交換の頻度が少なくて済むので便利です。サイズもいろいろあり、スチール製の存在感もなんだか頼もしいですね。
『Waring』Food Dehydrator
おつまみやスナック作りに
大活躍している食材乾燥機
ディハイドレーターとは、温風を食材に吹き付けて水分を蒸発させる食材乾燥機で、ローフード生活を実践している人がよく利用しています。彼女が愛用しているのは『Waring(ワリング)』というメーカーのもの。「プラントベースフードの開発をしているので、ナッツを使うことが多いのですが、例えば豆を一晩水につけて、そのナッツをディハイドレーターで乾燥させます。そうすると冷凍保存して使いたいときに使えて大変便利。ナッツからチーズを作るときにも使用しますし、これでエイジングさせたような色をつけることもできます。野菜が余ったときは、ケールやビーツなどは乾燥してチップスとして楽しむことも。細かく刻んで乾燥させると付け合わせとしても使えるし、お料理がカラフルに映えて素敵ですよ」。それ以外でも、ドライフルーツやコンブチャのドライスコビー(株菌)にドライ納豆、などを作ったりして、頻繁に活用しているそうです。
『Cuisinart』Automatic Frozen Yogurt & Ice Cream Maker
めんつゆやスープ、ビールやワインを
急いで冷やしたいときにとても便利!
ビバリーヒルズにある「Pomegranate」では“Takako Murayama × Pomegranate”のコラボアイスが大変好評なのですが、その試作時にも活躍した『Cuisinart』のアイスクリームメーカーを、たかこさんは、家では全く違う使い方をしています。冷凍庫を開けるとアイスクリームメーカーのフリーザーボールが……。「実は、スープをすぐに冷やして息子に渡して持たせてあげたいとき、まためんつゆや冷麺の麺を急いで冷やしたいとき、このアイスクリームメーカーに水を張り、その中に入れてしまえば瞬時に冷えるんです! 冷水がすぐに作れるので、茹でた野菜の色止めにも使います。また、急なゲストにビールを出すときも1~2分入れて回転させればキンキンに。大変重宝しています」。これがあれば、氷をザクザク入れてシンクでドリンクを冷やす必要なんてなくなりますね。
この3つは、彼女のお宅にお邪魔したときにいつも感心しているガジェットです。時短料理にも応用できそうなので、興味のある方は、チェックしてみてください。
取材したのはこちら
2012年よりLAを中心に活動している料理研究家&フードコーディネーター。企業のメニューやレシピ開発、雑誌やCM広告のフードスタイリング、ケータリングや料理教室を開催したりと幅広く活躍。特にプラントベースフードに精通していて、LAの人気ヴィーガンレストランやカフェで、むらやまたかこプロデュースメニューも展開やコラボレーションもしています。
インスタグラム @takakomurayama_losangeles