捨てられない私が『本間式 置くだけ片づけ』を読んでキッチン整理に挑戦!

整理整頓が苦手で、何より「ものが捨てられない」と悩んでいる人は、私も含め多数いると思います。そんなとき出合ったのが、知的家事プロデューサー本間朝子さんの著書。“置くだけで片付けが進む”秘密兵器を使って、キッチン引き出しの整理整頓に挑みました!

最初にとりかかったのは、調理器具を収納している引き出し。物が多い場所をいきなり片付けるのは大変なので、まずは比較的少ない場所から始めて満足感を得るのが片づけのポイントだそう。

この本に出合ったのは、本間さんが主宰する「知的家事の会」のセミナーです。私のやる気スイッチを入れてくれた「本間式片づけのコツ」を紹介すると…

●成果が見えやすい小面積から始める
●1回の片付けは15~30分。1日3回まで
●満足感の出る、よく使う場所から片付ける

『本間式 置くだけ片づけ』を使ったセミナーでは、実際にポーチの中身を片付けつつ本の使い方をレクチャーしてもらいました。セミナーの後半からは早く家に帰って片付けたいと思いはじめていました(笑)

お話を聞いているうちに、片付けのハードルがどんどん低くなっていきました。内容がとても具体的で分かりやすいので、実際の作業もスムーズに進みそうです!

目次

「片づけスタートアップシート」を使って
実際に我が家のキッチン整理に着手!

最初に、本に付属の「片づけスタートアップシート」を使い、捨てるものを仕分けます。まずは、「成果が見えやすい小面積から始める」というアドバイスに従い、キッチンの引き出し1段目に入っている調理器具を全部出し、種類別に分けます。そうすると複数持っている、全然使っていないなど無駄な部分が明確に見えてきました。その後は、実際にシートに置いて“いるもの”、“いらないもの”、“迷うもの”に分けていきます。

小さな引き出しなのに、全部出してみると意外と物が多いことに驚きました。そして「片づけスタートアップシート」は、“いらないもの”と“迷うもの”の場所があるので、私のように簡単に物が捨てられないタイプでも、とりあえず“迷う”という選択ができるのが良かったです。それから、“迷うものは迷いボックスに入れて、1年間と期限を決めて保留する”など、保留の仕方も参考になりました。本当はここに入れるべきじゃない食材もチラチラと混じっていて、食品の棚に戻しました(笑)。割り箸などの消耗品類もついストックしがちですが、全然使わないので、こういう機会に“いらないもの”へ移動! シートがあると潔さが出るのか思ったより簡単に仕分けできて、ほとんどが3秒もかからず決められました。

仕分け完了。
いらないものの多さにびっくり!

我が家の調理器具を種分けしてみたら「いるもの」は最小限になり、「いらないもの」は自分でも不思議に思うほど計量カップなどをため込んでいました。また、カトラリー類のようなグループが違うものも混ざってました。汗

我が家の場合は計量カップやワイングッズをため込んでいました。気に入って買ったものもあったのでとりあえず“迷う”でキープしたアイテムもありましたが、果たして来年までに使うことがあるのか……。仕分けをしたら、半分は「いらないもの」と「迷うもの」という結果だったので、いつも使っている本当に「いるもの」は実は少ないんだな〜と反省。自分を見つめ直すきっかけにもなりました。

「収納グッズ早見シート」を使えば
ぴったりなものが見つかります!

片づけシートの裏側は、両端に切り取れるメジャーと人気収納アイテムのサイズ目安表が付いている「収納グッズ早見シート」。せっかく仕分けしたのにどこにどうやってしまうの? と片付け下手な人なら迷うと思うのですが、これを使えば一目瞭然です。各メーカーどんな定番の収納グッズがあるかが写真で記されていて、原寸大でサイズチェックできるのがとても便利。しかもQRコードからネット注文もできるなんて、素敵な仕掛けもあるんです!

ダイソーで引き出しにぴったり
ケースを購入しきれいに収納できました

毎日使うしゃもじやピーラーなどの調理器具や、食材の保存に愛用してるイケアの袋止めクリップなど、いるものだけを種類別に仕分けし、早見シートのメジャーを使って、こまごましたもののサイズをそれぞれチェック。早見シートに載っていた「仕切りボックス」を購入しにダイソーへ行ったら、いろいろなサイズのものを収納できる「整理トレーS」を発見。店舗でトレーのサイズを測り、こちらのほうが我が家の調理器具のサイズに合うことが分かり急遽変更して購入。収納するもののサイズは事前に測っておいたのでぴったり収まりました! 片付け初心者の私でもこんなにきれいにできました。本間さんの収納ポイントを見習って、“いるものは種類別・大きさ別に分類して収納”したことで、見た目にもすっきり。仕切りケースも早見シートのおかげで、棚の深さにぴったりのサイズを見つけられました。こまごましたものも“定位置を決める”ことで使いやすくなり、きれいな状態をキープできそうです。これでコツが分かったので、次の棚も早く片付けたい気分になりましたが、片付ける場所は1日3カ所までを目途に少しずつ過ごしやすい環境に整えていきたいと思います。

片付けられない人が悩みがちなことも
本を読めばしっかり解決します!

『本間式 奥だけ片づけ』(エクスナレッジ)
この本を購入する

片付けが苦手な人は、いるか不要かの判断に悩んだり、効率よく収納できなかったりします。そんな人たちへのアドバイスも、本にはしっかり書かれています。それを簡単に紹介すると…

アドバイス
捨てるものを決める基準は二つだけ。
これでどんどん仕分けが進みます!

判断基準①:1年以内に使ったかどうか
基本的に最近使っているもの=「必要なもの」。目安はものの種類にもよりますが、「1年以内」。それ以上使ってないものはこの先も使わない可能性大。潔く処分を。
《迷ったときの判断のヒント》
迷い「いつか使うかも」⇒ヒント「代用できるものはないか探す」
迷い「使ってないけど思い出がある」⇒ヒント「容量を決めて残す」

判断基準②:好きかどうか
持っているだけで心が満たされるなら無理に捨てる必要はありません
。それを持っているのが理想の自分か、同じ金額で今見つけてもまた買うか、なども判断ポイントに。
《迷ったときの判断のヒント》
迷い「瘦せたら着たい」⇒ヒント「期限を決めましょう」
迷い「人からのプレゼント」⇒ヒント「気持ちは受け取ったと考えて」

◆アドバイス②
分類して定位置を決めてしまうと

使いやすく収納できます。

グループ分けすると元の場所に戻しやすい
グループ分けの根拠は明確なほうが、より元の場所に戻しやすくなるので、種類で分ける、家族ごとに分ける、目的で分けるなどのなかから、自分がやりやすい方法を選びます。

収納場所は使う場所の近くが原則
定位置の決め方は、作業場所の近くを念頭に、生活動線も考慮して考えます。場所がだいたい決まったら、目から腰の位置までの一番出し入れしやすい高さに、一番よく使うものから順に収納しましょう。

仮置きして様子をみる
定位置を決めたら本当にそこにあると使いやすいかしばらく様子をみて、大丈夫と思うまで収納グッズを買い足さないことも大切です。

この二つを覚えただけで、今あるものを“いる/いらない”で分類し、“いるものを使いやすく収納”できたので、片付けで迷ったときもつまずかずに進められました。他にも本のなかにはたくさんの収納アドバイスがあるので、片付けを楽しく続けられるコツを覚えて、収納上手の仲間入りができたら素敵ですよね。